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言葉の宝箱 0435【いいじゃないか。世界でひとりだけしか思いつかないプレゼントなんて】

『君に舞い降りる白』関口尚(集英社文庫2007/9/25)


大学生の主人公桜井修二が盛岡のアルバイト先鉱石店で出逢った幸薄い3人の女性をめぐる青春小説。滝沢彩名は劇団員で主人公より2歳年上で大学、アルバイト先の先輩、宮本志帆は主人公と同年で東京のデザイン専門学校に通う短期アルバイト、そして主人公が一目惚れしてしまった藤沢雪衣。
『さよならの水晶』『とまどいの蛍石』『思い出のアレキサンドライト』の3部構成。鉱石の魅力が随所に綴られ、また盛岡市の町並みが目に浮かぶ描写がふと訪れてしまいたくなる旅情へと誘う。


・石を眺めてると、自然界の持つ美しさが、
そのまま結晶化して現れたみたいだって思いませんか。
地球が本来持っている崇高美みたいなものが凝縮されて、
水晶の形を取って目の前に現れてくれたんじゃないか、なんて P55

・いいじゃないか。
世界でひとりだけしか思いつかないプレゼントなんて P137

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