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言葉の宝箱 0289【最悪の状態の中でも投げ出さず、ベストを尽くす。そこから抜け出した時に、本当の自信が生まれる】

『襷を、君に。』蓮見恭子(光文社2016/2/20)

 全国中学校駅伝大会。
中学3年生の庄野瑞希は大会記録を更新する走りで
チームを逆転優勝に導くが、周囲の期待に押し潰され、
走る意味を見失った瑞希は陸上をやめるつもりでいた。
一方、福岡・門司港で
倉本歩はテレビの中の瑞希の美しく力強い走りに魅せられる。
「あの子のように走りたい」
その一心で新進気鋭の港ケ丘高校陸上部に入部するが、
部員は歩よりはるかに速い選手ばかり。
二人の奇跡的な出会いが、新たな風を紡ぎだす。
少女たちの葛藤と成長を描いた高校女子駅伝小説。

・「本当の自信は、どうやって手に入れるか分るか?」
「練習・・・、努力でしょうか?」
「違うな。最悪の状態の中でも投げ出さず、ベストを尽くす。
そこから抜け出した時に、本当の自信が生まれるんだ」 P285

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