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言葉の宝箱0952【正しくても優しくないこと、正しくなくても優しいこと】



『ファミレス』重松清(2016/5/25角川文庫)


つづき
正しくても優しくないこと多い
正しくて優しいこと
すぐには思い浮かばない
優しくて正しいこと
そう考えると思い浮かぶ
いくつかの思い出
優しくて正しいこと
誰もが続けていけたら
きっと平和になる
そんな気がした

・正しくても優しくないこと、
世の中には意外とたくさんあるんだと思います(略)
逆に、たとえ正しくなくても優しいことだって、ありますよね、
世の中って(略)
正しさはもちろん大切なんですが、
優しさの方がもっと大切なんだと僕は思うし(略)
だって、正しさと正しさがぶつかってしまうこと、あるでしょう?
戦争なんて、まさにそうです。
でも、優しさと優しさはぶつからない。
二つの優しさが出くわしたら、一つの大きな優しさになるんです(略)
優しさは間違いを許すことじゃなくて、認めることなんです。
間違いを『なかったこと』にはしない、ということなんです。
怒りを持ったまま、悲しみを持ったまま、
それをまとめて包み込むことが優しさなんだと思うんです (下巻P266)

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