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妻籠宿でタイムスリップ。ちょんまげ時代が目の前にありました。

(引き続きのコロナ禍です。お出かけには細心の注意と心配りをお忘れなく…。)

 今日で30日連続投稿となりました。連続30回目は旅のエッセイで。


 さて、旅に出る目的はいろいろ。綺麗な景色、買い物、グルメ、ドライブ、スポーツ、アウトドア、冒険…。そんな中、過去に迷い込むタイムスリップ感覚もまた旅の目的になると思いませんか。

 今回はちょっと古い旅の話しで恐縮なのですが、そんなタイムスリップした感覚になった旅のメモです。

 インバウンドで国内が盛り上がる前、今から10年以上前ですが、ちょんまげ時代にタイムスリップしてしまったような時間を過ごしてきました。

 中山道の山深い妻籠宿。
 有名な宿場町のひとつ。

 まるで時間が止まっている空間かと錯覚してしまいました。いや、止まっているというより過去にタイムスリップしたか?というくらい違いました。
 それは、単に自然いっぱいということではなく、単に古風な建物がいっぱいあるというわけでもありません。

夕暮れ時、誰もおらず不思議な雰囲気に

 そんな不思議さを感じるために、ぜひ夕暮れどきにお邪魔して独り静かに散策してみてください。
 山あいなので陽はすぐかげるのですが、空はしばらく明るさを保ちます。そこからがタイムスリップした素敵な時間帯になります。

 なぜなら、この時間帯になるとたくさん溢れていたツアー客や観光客がめっきり少なくなりひっそりとしてきます。
 気づくと自分以外に誰もいない…。

 昔ながらの景色なので人がいなくなると、タイムマシンで過去にたどり着いたような…。だんだん薄暗くなってくると、もしかしたらチョンマゲ姿の旅人や住人がひょっこり現れるかも…と。それが全く不思議ではない雰囲気になります。

 何せ、現代の機械的な音や車のエンジン音、現代的な喧騒となるものが全く聞こえません。聞こえるのは、夕暮れどきの柔らかな空気がそよぐ音、靴が地面に触れる音。普段なら聞こえないかすかな音が耳に響きわたります。

ちょんまげ姿の住人が出てきそう

 何とも言えない、おそらく遠い昔にあったであろう景色の中に溶け込んでしまったような感覚を味わうことが出来るステキな時間。
 しばしタイムトラベラーとなって時空を旅してきた気分でした。

柔らかなアンバー色が似合う

 このあと、暮れゆく宿場町をあとにして国道に入ったところで現代に戻りました。

 行き交う車のヘッドライトや国道沿いの街灯、街のネオンに、なんとなくホッと感じたのは、やっぱり今の時代が好きなんだろうか。

   (写真は、いずれも2011年12月上旬撮影)

             yoitenki4110

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