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自動化/DX化する社会 自動化されずに残るのは?

明日4/13 午後3時から、JSRと共同で「プログラム化するデザイン」という題名のウェビナーを開催します.

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内容をざっくりいうと、3Dプリント4強の1つCarbon3Dを駆使した事例紹介をする中で、製品設計の自動化についてお話しします.ここでは、ウェビナーで予定している内容の一部を抜粋してお話しします.

3Dプリントの価値は様々

3Dプリントには、従来の製造法にない様々な価値があります.

3Dプリントならではとしてよく取り上げられるものだと、トポロジー最適化を駆使した軽量化・剛性最適化やジェネレーティブデザイン、最近ではメタマテリアルを活用した新しい設計も注目されています.

一方で、直近の実用的な目線で見ると、設計から製品化までの開発サイクルの高速化は大きな要素の一つだと思います.なんだかんだ言ってビジネスとして最もわかりやすいのは、「はやい・やすい・うまい」であり、高速化ははやい、そしてコスト軽減が伴えばやすいにも影響を与えます.

3Dプリント製造は設計がボトルネック?

3Dプリントの価値として高速化はよく謳われていますが、実際のところ、どれくらい効果を発揮するのでしょう.一般的に点数が少ないほど高速化の恩恵は大きくなりやすく、少量多品種生産に強いと言われています.実際、3DPCでの仕事でも、この強みを感じる場面はあります.

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デフォルメした自動車パーツ リバースエンジニアリングにより1日で復元

上の画像のパーツは、型や設計図が消失した古いパーツをリバースエンジニアリングにより復元したもので、パーツ到着から数時間で3Dデータに復元し、3Dプリントによる製造が開始されました.従来の製造法ではありえない、まさに高速化の事例だと思います.

一方で、その工程における設計の占める割合はかなり大きな割合であると言わざるを得ません.

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3Dプリント製造工程における設計の負担は大きい


実際、一般的な3Dプリント生産における設計の占める金銭的・時間的コストは図のように約半分を占めてしまっています.これによって、せっかくの価値である高速化が、設計工程によって曇ってしまっています.


自動化が3Dプリント製造の価値に磨きをかける

仮にこの設計を100倍高速化できるとしたらどうでしょう.

3Dプリントにおける製造コストや時間は飛躍的に向上し、従来手法をさらに凌駕する方法として地位を確立していくことになるでしょう.

自動化された設計工程

3DPCでは、ルーチンワーク的な設計工程を自動化するサービスを展開しています.動画を見ていただければわかるとおり、人間がやれば少なく見積もっても100倍は早く設計を完了しています.この取り組みは、日本中のモノづくりにおける設計工程の高速化に貢献することを期待しています.

自動化されずに残る工程は?

ルーチンワーク的な設計工程が自動化される一方で、概念設計したり、要件を抽出したりする工程はなかなか自動化が難しいと考えています.いわゆるクリエイティブな仕事です.

これらが自動化される頃にはエンジニアやSEなどは過去の職種になっていることだと思います.

最後に

今回は3Dプリントにおける設計工程自動化がもたらす価値についてお話ししました.3Dプリントの価値を高める自動化はこれから加速的に価値を増していくことが予測されます.

その中で、3DPCの取り組みが貢献することを願っています.

皆さんの仕事にあふれるルーチンワーク的な設計をこの機に3DPCと共に自動化・高速化してみませんか?

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