多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリーランスのライター/エディター。

多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリーランスのライター/エディター。

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    「ここにはたしか!」のまとめ

    相模原町田経済新聞にて月一連載している町田コラム「ここにはたしか!」が30回を越え、♯031まできました。当初の打ち合わせで「あんまり調べたりしないで、個人的な〝脳内マチダ〟の記憶を残しておきたいんですが、それでもいいですか?」とお願いしたら、快くGOしてくださった編集長・宮本隆介さんに、あらためて感謝! そして、開始時からなぜか、話のマクラは〝脳内音楽昔話〟で、回を重ねるごとにその分量が増えていく、という自由さにも重ねて感謝します。もう覚えていることも少なくなり、加齢も順調

      • ウィッチンケア第13号、2023年4月1日正式発行!

        今年の桜はせっかち。 東京ではすでに散り始めていますが、ウィッチンケア第13号はこれから! 本日(2023年4月1日)正式発行です! みなさまどうぞよろしくお願い致します。 ウィッチンケア第13号(Witchenkare VOL.13) 発行日:2023年4月1日 出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりー/発行人の屋号) A5 判:224ページ/定価(本体1,600円+税) ISBN::978-4-86538-146-7 C0095 ¥1600E

        • たたり(ノベライズ・ウィッチンケア第13号)

          はい。やっぱり、きちゃった。(8回連続) ……、感無量。もはや令和5年に彼女の「きちゃった」設定を続けること、棘の道なんだが、継続します。 「今年もできましたよ、ウィッチンケア第13号。持ってきたんだから、ちゃんと読んでね」  そう言って彼女は微笑み、燃えている果物が表紙になった本を差し出す。 「なんか、今回のは不穏なヴィジュアルだなぁ。13号...数字も不穏だ」 「そこは、あんまり気にしなくても大丈夫です。読めば前号よりさらにおもしろいから」 「自信満々だね」

          • ウィッチンケア第13号を手に取れる書店

            こんな時代に紙の媒体で、しかもほぼ縦書きテキストな文芸創作誌「ウィッチンケア」。そもそも誌名からして横書きチックでロゴもAlphabetなんですけれども、それでも第13号は“書店”でしか入手できないものとして、世の中に流通し始めました(正式発売日は2023年4月1日)。 ウィッチンケアはISBNを取得しています。ですので、お声さえかかれば全国津々浦々の書店に馳せ参じる心持ちではあります。しかし一人出版者(not社)の発行物がユニバーサルに引っ張りだこなわけもなく、ご理解をい

            太田明日香さんとの作業の進めかた

            ウィッチンケア第13号の装幀(というか、Art Direction/Design)は前号に引き続き太田明日香さんにお願いしました。太田さんは1995年生まれ...その年の私はすでにフリーランスで、仕事環境はといえば、メイン機器が東芝RUPO(ワープロです)とSONYの留守電機能付きコードレスフォン、だった記憶が。 でっ、翌年の秋に漢字Talk 7.5(OSです)搭載のApple Macintosh Performa 6260を買って、それまではフロッピーを出版社に届けていた

            写真家・千賀健史さんについて

            ウィッチンケア第13号に掲載されたすべての写真は、 千賀健史(ちが・けんじ)さんの作品です。 小誌は第9号以降、寄稿作(テキスト)以外のほぼすべてが写真家の作品発表スペース(紙のギャラリー)となるようなレイアウトに変更しました。vol.9の菅野恒平さん、vol.10の長田果純さん、vol.11の岩田量自さん、VOL.12の白山静さんに続き、今回はどなたにお願いしようかと...。 今号は第「13」号なんだよなぁ、べつに私はキリスト教徒でもなんでもないんですが、なんとなく不吉

            ウィッチンケア第13号校了!

            東京では今日にでも桜の開花宣言が、とも言われていたのに、午前中の天気は暴風豪雨。...なんとも第「13」号の門出にふさわしい13日の月曜日です。 本日午後、ウィッチンケア第13号無事校了。寄稿者、制作関係者のみなさま、ありがとうございました。そして、ここからは(ネットを含む)書店のみなさまのお世話になることに。みなさまあっての小誌、と今回もあらためて肝に銘じます! ひとりでも多くの読者に届くことを、切に願いつつ。 今号は使用する紙が変わりました。第7号からの《ホワイトコハ

            ウィッチンケア第13号は2023年4月1日正式発行です!

            次の「ウィッチンケア」、暖まってきました。

            2023年4月1日の正式発行に向けて、鋭意編集作業中のウィッチンケア第13号。東京は明日積雪、なんて情報も流れてくるけれども、今日の拙宅の庭では梅も木蓮も「もう春ってことでOK?」という感じに暖まってきています。まだ風は冷たいですが。 現在、表紙まわりのレイアウトは概ね決定。アート・ディレクションは前号に引き続き太田明日香さんが担ってくださっています。写真家は、第12号の白山静さんから千賀健史さんへとバトンタッチ。千賀さんについては後日あらためてご紹介しますね。 日々、寄

            ウィッチンケア第13号、2023年4月1日に発行します!

            2022年は「えっ!?」とか「うっ...」とか、言葉に詰まるようなできごとが公私ともに多かった印象があります。 「えっ!?」は...たとえば2月、ウィッチンケア第12号の編集作業が大詰めに近づいたころにロシアがウクライナへの軍事行動を開始。そして、たとえば7月、参議院選挙の終盤に安倍晋三元首相の銃撃事件。この日、私は午前中に銀行へ行く用事があって、その帰りにパンを買おうと思ってクルマを走らせていました。ラジオはTBS「ジェーン・スー 生活は踊る」。たしか、臨時ニュースが挟み

            ウィッチンケア第12号のまとめ

            発行日:2022年4月1日 出版者(not社):yoichijerry(よいちじぇりー) A5 判:252ページ/定価(本体1,500円+税) ISBN::978-4-86538-128-3 C0095 ¥1500E 【寄稿者/掲載作品】~もくじより〜 006……トミヤマユキコ/わたしはそろそろスピりたい 010……矢野利裕/時代遅れの自意識 016……ふくだりょうこ/死なない選択をした僕 020……武田徹/レベッカに魅せられて 024……長井優希乃/牛の背を駆け

            私が言うのもなんですが(第12号編集後記)

            ウィッチンケア第12号、予定どおり毎年恒例の《すべての寄稿者/作品紹介》〜編集後記へと辿り着きました。...ここまで長かった、というのが率直な感想。今号はかなり早めに制作準備を始めまして、まずデザイナーの太田明日香さんと最初の打ち合わせをしたのが昨年9月20日。その後、約1ヶ月かけて写真家が白山静さんに決まり、初打ち合わせが11月6日。併行して寄稿者とのやりとりがあり、前号の32名から10名増の42名と決定したのが大晦日の紅白歌合戦の最中だった記憶あり。あっ、10月〜年末にか

            1日限りのウィッチンケア書店です!

            文芸創作誌「ウィッチンケア」が主宰する1日限りの書店が《第三十四回文学フリマ東京》に! 当日は最新号(第12号/2022年4月発行)だけでなく、在庫ありのバックナンバー、寄稿者がこの日のために制作したオリジナル書籍etc.を取り置きます。みなさま、ぜひご来店ください。もちろん「遊びに来てみたけど」等、サプライズ冷やかしも大歓迎です! ※発行人・多田洋一は小説集「幻アルバム」(500円/6冊だけ)を販売。 【20220530追記】 第三十四回文学フリマ東京(20220529

            VOL.12寄稿者&作品紹介42 小川たまかさん

            今年2月に『告発と呼ばれるものの周辺で』を上梓した小川たまかさん。同書は性犯罪(...というか、性被害)にまつわる本で、2010年代半ば以降に小川さんが見聞きしたさまざまな立場の人の“声”を、過去の文献やご自身の体験も交え、現在の視線で考察した1冊です。タイトルには「告発」というゴツい言葉が選ばれていますが、私にはむしろ筆者が「周辺」のほうに重きを置いているように読めました。〈あとがき〉にある「本当はもっと近くで聞いてほしい声だった」というニュアンスを漏らさず伝えるために、粘

            VOL.12寄稿者&作品紹介41 谷亜ヒロコさん

            谷亜ヒロコさんの今号への寄稿作は「テレビくんありがとうさようなら」。 朝井麻由美さんに続きまたもやテレビ絡みの話になりますが、もう引導渡しちゃってるところが、谷亜さんらしいサバサバしさ(!?)。NHK放送文化研究所が実施した「2020年 国民生活時間調査」によると16~19歳の約半分が「ほぼテレビを見ない」らしく、私の乏しい人生経験に照らし合わせても、たとえば携帯電話が普及し始めた時期、当時の人はなんとなく「家庭(世帯)の固定電話との併用なんじゃないの」と思っていたと思うし、

            VOL.12寄稿者&作品紹介40 朝井麻由美さん

            現在テレビ東京【水ドラ25】で絶賛放映中の「ソロ活女子のススメ2」。朝井麻由美さんが大和書房刊の「ソロ活女子のススメ」を上梓したのは2019年3月、同名タイトルのドラマが放映されたのが2021年4月〜6月。その後配信オリジナルのスピンオフドラマ「ソロ活女子のススメのススメ」が制作されたりもして、現在の「2」へという流れですね。江口のりこは「半沢直樹」の白井亜希子国土交通大臣もすごかったけれど「鎌倉殿の13人」での亀の『後妻打ち』もすごくて、今後どれだけ大化けするのか? そんな