多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリ…

多田洋一(文芸創作誌「ウィッチンケア」発行人)

文芸創作誌「Witchenkare」(ウィッチンケア)発行人。東京都町田市在住。 フリーランスのライター/エディター。

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「ここにはたしか!」のまとめ

相模原町田経済新聞にて月一連載している町田コラム「ここにはたしか!」が30回を越え、♯031まできました。当初の打ち合わせで「あんまり調べたりしないで、個人的な〝脳内マチダ〟の記憶を残しておきたいんですが、それでもいいですか?」とお願いしたら、快くGOしてくださった編集長・宮本隆介さんに、あらためて感謝! そして、開始時からなぜか、話のマクラは〝脳内音楽昔話〟で、回を重ねるごとにその分量が増えていく、という自由さにも重ねて感謝します。もう覚えていることも少なくなり、加齢も順調

    • VOL.14寄稿者&作品紹介12 コメカさん

      前号(第13号)が初寄稿、今号が2作目となるコメカさん。私(←発行人)はウェブマガジン《生きのびるブックス》で昨年末から続いている批評ユニット・TVODとしてのパンスさんとの往復書簡「白旗を抱きしめて 〈敗北〉サブカル考」を拝読していまして...elderにとっては、たとえば松本人志の捉え方などがとても興味深いのです。なんであの人があんなにエバっていられたのかが、私なりにわかってきたり。そんなコメカさんは東京都国分寺市にある早春書店の店主様でもありまして、先日訪ねたさい、ちょ

      • VOL.14寄稿者&作品紹介11 小川たまかさん

        昨年5月に『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)を上梓した小川たまかさん。同年8月からはthe letterで日記を配信し続けていて、あっ、でも最新の日記では愛猫の体調不良などもあってしばらくはお休み/原稿執筆に注力する、と...それでも、あいかわらずお忙しそうで、来月刊行予定の雑誌「エトセトラ VOL.11」は表紙に《小川たまか 特集編集》との文字が。また5月19日には京都府乙訓郡大山崎町にある〈大山崎 COFFEE ROASTERS〉にて、「小川たまかさんとフェミトーク

        • VOL.14寄稿者&作品紹介10 長谷川町蔵さん

          小誌第5号からの寄稿者・長谷川町蔵さん。今号での「チーズバーガー・イン・パラダイス」が10作目。物語の舞台はハワイです。ハワイ…私(←発行人)は諸般のしがらみがあって、新婚旅行を彼の地で過ごしました。ほんとうはのんびり自由にあちこち行ったりしたかったのですが、その“諸般のしがらみ”のせいで、到着したらいきなりそうめんのウェルカムランチをツアー客全員で食べなきゃいけなかったり、やたら免税お土産店にいかされたり。でっ、マウイもいけたんですが、そんなパック旅行になっちゃってたんで、

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          VOL.14寄稿者&作品紹介09 内山結愛さん

          今号が「ウィッチンケア」への初寄稿となった内山結愛さん。内山さんはアイドルグループ・RAYのメンバーとしての活動だけでなく、ご自身のnoteでの「週一のペースでディスクレビュー」、Twitter(現X)での「#内山結愛一日一アルバム」など、つねに音楽的発信を続けてきていまして、とくにnoteでのレビュー...ここでのアルバムのチョイスが、ここ数年、私(←発行人)の音楽的嗜好に刺さりまくること、数知れずなのでした。とくに決定的だったのが(...マニアックな話でスイマセン)202

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          VOL.14寄稿者&作品紹介08 九龍ジョーさん

          九龍ジョーさんとの出会いは昨年5月、文フリ東京36の会場にて。私は第2展示場Fホール[か-71~72]で《ウィッチンケア書店》を営んでおりましたが、通路を挟んだ対向ブースが《エランド・プレス》さんでして、自席のパイプ椅子に座っていると、なんだか正面にいらっしゃる、きちんとジャケットを着用した男性と、ときどき目が合ったりするのでした。でっ、だんだん場も和んできて、たぶん私が「Didion 3」を購入したさいにその男性(私は九龍さんの顔と名前が一致してませんでした)と言葉を交わし

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          VOL.14寄稿者&作品紹介07 トミヤマユキコさん

          昨年の第13号での寄稿者&寄稿作品紹介では〈今年3月には『10代の悩みに効くマンガ、あります! 』(岩波ジュニア新書 965)と『文庫版 大学1年生の歩き方 』(集英社文庫/清田隆之さんとの共著) という2冊の本が出て、GW明けの5月10日には『女子マンガに答えがある ─「らしさ」をはみ出すヒロインたち』(中央公論新社)も発行予定〉と、記していたトミヤマユキコさん…しかし、怒濤のリリースラッシュはCan’t Stop。それでは続き、いきます。2023年12月には『労働系女子マ

          VOL.14寄稿者&作品紹介07 トミヤマユキコさん

          VOL.14寄稿者&作品紹介06 我妻俊樹さん

          小誌創刊号からの寄稿者・我妻俊樹さん。noteのプロフィール欄には《歌人。怪談作家。小説家。川柳作家。》と記されていまして、昨年3月には初の短歌集「カメラは光ることをやめて触った」を上梓、また11月には平岡直子さんとの共著「起きられない朝のための短歌入門」も、と短歌でのご活躍が目立ってきて、それに伴うイベントにも登壇...これって、いわゆるブレイク状態なのではないでしょうか! そんな我妻さん、小誌では一貫して《小説家》スタンスでの作品をご寄稿くださってきましたが、第14号掲載

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          VOL.14寄稿者&作品紹介05 オルタナ旧市街さん

          第14号では誰に、新たに寄稿依頼してみようか。そんなことを考えながら昨年の秋ごろ、私は都内の個性派書店をまわっていました。いや、じつは拙宅から数十メートルのところにも書店はあるのです。でもそこで扱われている本、なかなか私が「読みたいな」と思うものが見つからなくて。今号が初寄稿となるオルタナ旧市街さん(以後「オルタナさん」)の「一般」は、文京区本郷の機械書房さんの平台で発見。店主様から「めずらしいサイン入りですよ」とも薦められてゲットしました。収められている《レヴェンワースの光

          VOL.14寄稿者&作品紹介05 オルタナ旧市街さん

          VOL.14寄稿者&作品紹介04 木村重樹さん

          今号の巻末近くにある【参加者のVOICE】にて、木村重樹さんは“本誌第13号の近況で「今回の原稿は、前号寄稿文の〝続編〟としても読める仕様です」と記したのだけど、1年後の本誌でもほぼ同様(マンネリ)”...などと書いていらっしゃいまして、mmm、私(発行人)的視点からするとこれはつまり筆者にとっては「マンネリ」というより「引くに引けない」のが鬼畜系イシューなのか、と思うわけですが、しかしあの東京オリンピックの夏のころの小山田圭吾騒動とはいったいなんだったのか? とくにテレビ.

          VOL.14寄稿者&作品紹介04 木村重樹さん

          VOL.14寄稿者&作品紹介03 古賀及子さん

          古賀及子さんは今号が小誌への初寄稿でして、御著書「ちょっと踊ったりすぐにかけだす」を私が入手したのは、昨年の秋、都内某書店にて。平台に積んでありまして、まずタイトルに惹かれ、脇にあった手書きのPOPを読み、さらに店主様にも薦められて購入。300ページ越えの本ですが、帰宅して一気に読んでしまいました。ものすごく日常、ものすごく家の中。なのに、日々発見があって、ちょっとしたできごとにも多様な意味が含まれていることに気づいて(読者も気づかされて)…筆者は「気づきの人」なんだと強く思

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          VOL.14寄稿者&作品紹介02 鶴見済さん

          今号が初寄稿となる鶴見済さん。私の本棚にはむかしから鶴見さんの御著書が何冊か並んでいて、なかでも「無気力製造工場」にはちょっとした思い出があるのです。新刊時に入手して、第1章に収められた《「なんだか不発な毎日」をワールドカップと自分に見た!》という一篇を読んで、そこで語られているストーンウォッシュのGジャンにまつわる逸話にいたく共感して(なんだか「この世の中で生きていくことの嫌さ」の本質を表現している、と感じた)、当時自分がフリーランスで関わっていた仕事で、鶴見さんに寄稿依頼

          VOL.14寄稿者&作品紹介01 谷亜ヒロコさん

          谷亜ヒロコさんととある場所で知り合ったのは20世紀の終わりごろでして、その時点で谷亜さんはすでに作詞家さんだったのですが、いやぁ、今号への寄稿作を読んで、いろいろびっくりしましたですよ。なんと、すでに10代で作詞を生業としていたとは! でっ、本作ではかなり生々しくバブル当時のおカネの話が記されていまして、出てくる数字、世代によってどう読まれるのか興味津々なんですが、しかしただ傍観者面しているのも失礼なので、私も多少あのころのことを。1980年代後半、私は某出版社がつくってくれ

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          正式発行から2週間ほど経ちまして(ウィッチンケア第14号)

          今号は例年より少し遅めの納品日にしたのに、のんびり桜のせいで、開花と出荷がほぼシンクロ状態。3月28日には都内の書店をクルマで廻ったのですが、咲いてないと、なんだかちょっと寂しかったですね。 この写真は昨年3月25日夕方の、神田川近辺↓。 いっぽう、今年は拙宅の部屋の窓から見える団地のやつが、そろそろ葉桜に↓。 さて、正式発行から2週間と少し、過ぎました。初っぱなにAmazonさまが少しトラブりましたが(お待たせしてしまった方々、申し訳ありません!)、回復後は毎日稼働し

          正式発行から2週間ほど経ちまして(ウィッチンケア第14号)

          ウィッチンケア第14号を手に取れる書店

          《「売れる本屋」のコツ教えます 経産省が専門チーム設置へ》…こんな見出しのネット記事が毎日新聞に掲載されて物議を醸したのは、ウィッチンケア第14号の編集作業が大詰めだった、2014年3月5日。たしかに、近年は都内の公共交通機関に乗っても、本や雑誌を読んでいる人をめったに見かけません(ましてや満員電車で新聞を上手に折り曲げて読んでいる人なんて…)。ったくスティーヴ・ジョブズはえらいもんを発明してくれちゃったものだ、と、iPhoneの恩恵を充分に受けつつも、ある種の苦い感慨を抱い

          ウィッチンケア第14号を手に取れる書店

          ウィッチンケア第14号、2024年4月1日正式発行!

          今年の桜は、なんとこれから。 ウィッチンケア第14号も足並みを揃えて、ぱっと咲きたいです。 本日(2024年4月1日)正式発行です! みなさまどうぞよろしくお願い致します。 ウィッチンケア第14号(Witchenkare VOL.14) 発行日:2024年4月1日 出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりー/発行人の屋号) A5 判:248ページ/定価(本体1,800円+税) ISBN::978-4-86538-161-0  C0095 ¥1800E

          ウィッチンケア第14号、2024年4月1日正式発行!