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ミシガン州「ショート漫談ドライブスルー」アメリカ生活記録

私はアメリカのミシガン州に住んでいる。

今朝、朝食を買いにドライブスルーに行った。
家から車で数分運転したところにあるごくごく一般的なマクドナルド。エッグマフィンセットを頼み、会計ゾーンへ。

窓越しにクレジットカードを渡すだけの作業なのだが、
レジを操作しながら、レジ係のメガネをかけたぽっちゃりした白人女性が結構なテンションで話しかけてきた。

レジ係「めっちゃ寒くなぁい!!??」

アメリカでは、店員さんやお客さん同士全く知らない間柄でも友達さながらのテンションで世間話を振られる。

私「そうだね。クレイジーな寒さだよね」

私はこういう時、基本的に「同意」すると決めている。会話をがっつりすると長尺で自分の話をし始める人に出くわした事が何度かあったからだ。そんな時は同意すると「だよねぇー」で大体終わる。

レジ係「でもさ〜、昨日の寒さに比べたら少しはマシじゃん?昨日はマイナス100度だったじゃん?今日はマイナス90くらいね!どっちにしろ嫌になっちゃうわねぇ!うふふふ」

会話継続。
どうやら「同意」ジャブは効かなかった。
そしてマイナス100度ではない(笑)

この距離感、私にとって毎日喋る上司よりもすでに仲良し感が出てる。初対面の私と彼女を繋いでいるのは、今まさに彼女に手渡したクレジットカードと、注文したエッグマフィンのみだというのに。

しかしこんなことも想定内だ。私は会話が続いた時も2、3回は「同意」ジャブを打ち続けるようにしている。第2ラリー目も「そうだねぇー」と言おうとした瞬間…

「あー、でも私にとってはいいかもね!寒くて震えてたら私のおっきいお尻もぷりぷり脂肪燃焼してくれるだろうしねっ!!きゃーはっはっはっ!!!はーい!これが商品とクレジットカードね!今日も良い1日になるといいわねっ!またきてねーん!!」

思わず吹き出してしまった(笑)
漫才の最後でボケを畳み掛けて客に息継ぎさせる暇なく「もうええわ」と締めて去っていくあの感じに似てる。しかもフリからオチまでコンパクトかつわかりやすく構成されてる。

とんでもなく爽やかな自虐と、程よい下ネタ、最高の間の取り方。最高の笑顔で食事を受け渡してくれ、最高の気持ちで受け取れた。きっとこんな気持ちで食べるマクドナルドはいつもに増して美味しいに違いない。加えて私の今日を気遣ってくれる。なんて豪華なバリューセットなんだろうか。

でも最大のオチはおそらく次回行った時だろう。
こういう人に限って、次行くとちょうど機嫌悪くて鬼の塩対応をされる。

-YOHUKASHI BLOGについて-
1989年東京生まれ。
アメリカはミシガン州にてマルチメディアのマーケティングと商品企画をしながら、
音楽制作(Youtube)/イラスト(Instagram)/ブログ等をやっています。
アメリカをふらふらしてますが、どこにいても同じようなこと考えてるんですよね。
そんなこんなで場所に依存しない自分を大切にしています。
あと関心あることには素直になったほうが良い。時間が豊かに埋まるから。

主なブログ内容:
・映画感想文/考察
・実体験に基づくエピソード
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