②日々のストレスと慢性ストレス ストレスと自律神経
今回は、
「日々のストレスと慢性ストレス」
について以下にまとめております。
ぜひご覧ください。
今回のコンテンツを通じて、
日々のストレスがどのようにして
慢性ストレスとなっていくのか
理解したいと思います。
慢性ストレスによる身体の変化は
「ストレス反応」と呼ばれます。
ストレス反応とは、ストレスに対し心臓や内臓が何らかのはたらきをして、ストレスに対応しようとする反応のことです。
ここで慎重に考えたい重要なことがあります。
「ストレス反応」は
人の行動を起こすメカニズムの
1ピースに過ぎないということ。
ストレスは結果です。
逃げ方がわからないのに感じているストレスから逃げること、そして勝ち方がわからないのにストレスに立ち向かおうとすることは、余計に心身の症状を悪化させ、心身の機能を低下させます。
ストレスは逃げたり闘う相手ではありません。
ストレスに対して行うべきは、「適応する」ことです。
「適応する」とは、ストレスに飲み込まれてしまってストレスと同化してしまうことではありません。
ストレスのことを無視してなるべく考えないように生活するという意味でもありません。
「適応する」とは、自分のストレスは一体どういうものなのか、よく注意を払い観察してストレスのことをよく理解し、ストレスのリスクを見ながら、自分はどのように行動していけばよいか、そして何か助けを呼ぶことはできるか、といった戦略的な行動選択ができることではないかと思います。
ただし「適応する」ことには生理的反応を構成する身体組織の変化も含まれます。
たとえばアスリートは、並外れた心肺機能で競技をするために、エクストリームな身体の動きに適応すべく、求めている身体の動きを理解し実践を繰り返し、その過程で心肺の生理的反応の構成が変えられ、競技をしながら生活する状態に適応しました。
別のたとえで、仕事のストレスで毎日イヤイヤ作業を続けていく中で、ストレス反応が鎮静しないまま毎日過ぎていくことで高血圧や心臓病リスクの上昇という身体の適応をしてしまうこともあります。
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