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自慢のビジネスモデルが足かせに【中国スタートアップ】1分30秒で読める

ローカル市場での勝ち方を熟知しているニトリが中国で苦戦しているようです。中国国内の家具小売企業がオンライン事業で消費者の心を掴んでいる一方で、同社はオンライン事業にも当然着手しているものの、競合蔓延るショッピングセンターテナントへの出店を注力したことが要因だと言えそうです。

ニトリは中国進出の時期を誤ったと言わざるを得ない。イケアや無印良品には早々に先を越されたばかりか、ライバルとなる現地企業も続々と伸びてきている。現地ブランド「紅星美凱龍(RED STAR MACALLINE)」や「居然之家(Easyhome)」は、「ニューリテール(新小売)」の手法に長けたIT大手アリババグループが出資しており、急速にデジタル化を進めている。セレクトショップ系のECもオンライン経由で消費者の心をつかんでいる。
中国のニトリは、出店効率を優先してショッピングモールにインテリア雑貨のテナントを数多く開業してきた。しかし、この分野には格安雑貨で人気の「名創優品(MINISO)」など圧倒的なブランド力を誇る強敵が多く、苦しい戦いを強いられている。

またブランド名の表記が国内で統一されていないことから、認知されにくいこと。ブランドの哲学(無印良品でいうミニマルなど)を持ち合わせていないことも理由として挙げられそうです。

同じくグローバルに展開を図っているOYOも中国では厳しい状況です。経営管理を強制されないことが加盟しやすいことの一つの理由であり急拡大の要因でしたが。。↓このような事態に。

ある調査では、中国各地にある加盟店20店のうち、契約を更新する意思を示したのはわずか4店で、同社が5月に発表した「更新率97%」という数字から大きくかけ離れている。加盟店のうちで実際に提携状態にあるのは全体の40%にも満たないとのことだ。つまり、同社には事実上リストにホテル名を載せているだけで、売り上げに貢献していない加盟店が多数存在しているということだ。しかし、こうした名ばかりの加盟店も、「全国で客室数50万室」という膨大な数字を維持することには貢献している。

加盟店の不正も起きやすく、大手ホテルサイトから除外されてしまったそうです。

昨年10月、中国の生活関連サービス大手の「美団点評(Meituan Dianping)」やオンライン旅行会社中国最大手の「携程旅行網(シートリップ)」が自社のホテル予約サイトからOYOを除外したため、OYOの加盟店から不満が高まり、収益が逼迫する事態となった。これに対応するため、OYOは美団点評と携程旅行網にそれぞれ4億元(64億円)、1億8000万元(約29億円)という膨大なシステム利用料などを払い、これらのサイトに再掲載されることになったが、詳細情報は掲載してもらえず冷遇されている。

成長を続けるOYO。今後資金調達のために客室数が重要な審査指標になりますが、2倍の客室数確保が必要になるとのこと。加盟店の経営管理に関する契約を見直す必要がありそう。

おまけ

中国のグローバル進出で越境決済の市場が伸びてきているようです。海外でも中国国内と同様にスマートな決済を行いたいという中国人のニーズが要因の一つ。

以下、参照、参考。

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