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ココロの避難所

コンプライアンス的なこともあるので詳細は語れないが、ゴールデンウィーク中にセッションを行った方は、皆「ココロの避難所」を求めていた。

人間関係に悩む人は多い。どこにも言えない苦しみや悲しみを抱えている人だって大勢いるし、その苦しみや重荷は墓場まで持っていくという決断をしている人だっているだろう。

「孤独を感じる人は、本当は孤独になることを切望している」

これは本当にその通りで、人はどこかで、今の人間関係や境遇や状況と切り離された「独りの時空間」を求めている。
それは他者との距離や繋がりが過密化してしまった現代においては、“自然な反応”なのだと思う。
(坂本龍一さんが「デジタルな音に囲まれて生きておる現代の環境下で、自然の音を耳が求めるのは“自然な反応”である」と語っていたのと同じことだと思う)

例えば見知らぬ土地を訪れると、自分のことを誰も知らないという状況に不思議な安心感を覚えることがある。
これはまさしく、「今の人間関係や境遇や状況と切り離された「独りの時空間」」の疑似体験で、人は「孤独とつながり」を常に反復できる状況が確保できていることを以て、健全な精神状態を維持できるものなのだと思う。

私のセッションも、そんな独りの時空間、ココロの避難所の疑似体験であれば良いと思う。
心と身体は分かち難く結びついていて、身体の不調は心の不調でもあり、心の不調は身体の不調でもある。
吐き出せないことは多い。そのことは十分承知の上で、吐き出せるものはすべて吐き出していってほしいし、泣いたり怒ったり苦しんだりしながら、今の人間関係と切り離された時間を楽しんでほしい。

少しでも皆の人生が平穏なものであるように。
それは常に願っている。

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