花谷 燿平|Bizibl Technologies CEO

大阪大学大学院工学研究科在学中に、株式会社Bizibl Technologiesを創業…

花谷 燿平|Bizibl Technologies CEO

大阪大学大学院工学研究科在学中に、株式会社Bizibl Technologiesを創業、代表取締役に就任。現在は、ウェビナーマーケティングSaaS『Bizibl』を提供しております。組織作りやマーケティング、プロダクト開発など、スタートアップ経営の中での気付きを書き留めています。

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Biziblの挑戦 ーより豊かな日本をつくるための事業構想

『日本悲観論』 これは自分が大嫌いなことの一つで、腹の底からクソ食らえと思っています。そして、自分がスタートアップを経営している理由も、詰まる所「こういった論調に終止符を打ちたい」という思いに尽きます。 では、どうすればよいのか。 もちろん、何か一つやれば形勢逆転するほど単純な話ではありません。 ですがBiziblでは事業を通して、ある大きな課題にアプローチしています。 それは、今の日本を蝕む致命的な課題、『働き手の減少』です。 価値の源泉である技術やサービスの『作り手

    • 自分ですぐ自分を許せる人間は、大した仕事をしない

      タイトルにある少し厳しい言葉ですが、ジブリ宮崎駿さんの言葉です。 アニメ制作の世界では、頑張ることは当たり前で、それでも花開かない人がたくさんいるとのことです。 スタートアップ経営もまさに、「頑張っていること」は特に評価されない世界であり、頑張ったからといって必ずしも成功しません。いわんや、中途半端な仕事をしているようでは、成功する訳がありません。 「最後の0.1%まで考え抜いたか?最後の0.1%まで磨き込んだか?」という問いを己に投げかけ続けること、すなわち『人事を尽

      • 機能の新陳代謝

        一連の顧客体験からはみ出てしまっている機能や、データ上使われていない機能は、徹底して解消してきました。 開発リソースを投下して作った機能であるため、この判断は毎度辛く悩ましいものです。 Biziblでも、これまでにアーカイブや参加者一覧、閲覧履歴など、様々な機能を解消してきましたが、理由は単純で「メンテナンスし切れなくなったから」です。 はみ出た機能には自然と意識があまり向けられなくなるため、他の機能実装を進める中でバグが生じます。リソースが少ない中でバグ改修、すなわちメ

        • 上京しました

          2021年5月13日、26年間住んだ大阪を離れ上京しました。目的は、会社を、そして経営者としての自分自身を成長させるためです。上手くいくかは最後まで誰にも分かりませんが、血眼で粛々と向き合う予定です。 こういった転機もなかなか無いので、自分が何故スタートアップ経営に/現在の事業に取り組んでいるのか、そして今後何をしていきたいのか、などを綴りたいと思います。いつか少し行き詰まった時には、栄養ドリンク代わりにこの初心を振り返りたいと思います。 なぜスタートアップ経営に取り組む

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        Biziblの挑戦 ーより豊かな日本をつくるための事業構想

          機能ではなくユースケース

          経営日誌|2021年5月8日(土) 競合調査や開発方針の話を株主としていると、「機能ではなくユースケースの話をして下さい」と度々言われてきました。PdMとして、開発メンバーとの機能仕様の話題が多いこともあり、少し悪いクセになってしまっています。 ただこの指摘は、『顧客はドリルではなく穴が欲しい』というマーケティングの格言と同じ話だなとふと気付き、「自分はこんな基本もできてなかったのか...」と少し反省しました。お客さんは、競合と比較してBiziblを検討する際、利用目的と

          機能ではなくユースケース

          理想とのギャップ

          経営日誌|2021年5月7日(金) 『社長の機嫌が悪くなると会社が傾く』という、さくらインターネット田中社長の言葉があります。事業計画、プロダクト開発、権限委譲、対人関係、など、理想とのギャップを感じた時、心に余裕がなくなることがあります。まだまだ未熟と自分でも思うのですが、それがつい表に出てしまうことがあります。ただ、そういった時に、ぐっと飲み込んで冷静になり、次にするべきことを粛々と考えられるか。持ち前の楽観を部分的に適応し、不機嫌の連鎖を生まないよう心掛けたいですね。

          世界を変える仕事をする、ということ

          経営日誌|2021年5月5日(水) GW中、『大きな収益を上げ、世の中を良くしているプロダクトが、創業者たちのどのような思想・意思決定に基づいて立ち上がっていったのか』という内容の、某海外サービスの記事を読みました。 その中では4つの秘訣が語られていたのですが、その一つが「顧客の成功を最優先に考え、自分たちの収益もそれに連動させる」という内容でした。具体的には、初期の顧客には自分たち個人の電話番号を渡し、家族の一員とみなしていたらしいのです。この内容に触れた時に、このよう

          世界を変える仕事をする、ということ

          自分の上司としての『本』

          経営日誌|2021年4月29日(木) 暦上休みの日は、じっくり考え事をしたり、ブックマークしていた記事を漁ることが多いのですが、今日は一日の前半を読書に費やしました(こう書くと読書家っぽいですが、昔から読書習慣がなく、自分の最重要の改善点です)。 少し前に気付いたのですが、本も記事も含め唯一自分が夢中になって読み進められるものが「自伝」「伝記」要素のあるもので、経営者の自伝は大好物です。思い返してみれば、高校生の時にバイオ領域への興味を後押ししたのは、ユーグレナ出雲社長の

          自分の上司としての『本』

          収益構造と体験設計のバランス感覚

          経営日誌|2021年4月28日(水) プロダクトを改善・進化させていく上で、「顧客からの要望」はやはり非常に重要で、Biziblを磨き込んでいく過程でもこれまで大切にしてきました。ただ、自社プロダクトがリボン型モデルの結び目の立ち位置、つまりサプライヤーとデマンドサイドを繋げるプラットフォームの役割を担う場合には、少し注意が必要だなと再認識しました。 基本的には、サプライヤーとデマンドサイド双方の要望を聞きながらプロダクトの改善をしていく訳ですが、この要望には強弱が生まれ

          収益構造と体験設計のバランス感覚

          限界を決めた瞬間、そこが100点に

          経営日誌|2021年4月26日(月) 「なんか自己啓発っぽくて、きな臭いな」と感じざるを得ないタイトルです。笑 実は週末に、新しく入ってくれたインターン生のTwitterをきっかけに、Slackが軽く盛り上がり、タイトルに書いたことをひしひしと感じる場面がありました。 その出来事というのが、彼のTwitterのホーム画面に、昨年3月に打ったプレスリリースのサムネイル画像が使われているのを発見する一幕がありました(理由は調査中)。ただこれが、今見てみるとものすごく感慨深い(

          限界を決めた瞬間、そこが100点に

          イシューと全体最適

          経営日誌|2021年4月23日(金) 最近お客さんと話す中で、当初想定していた"主課題"を解決するための"主機能"が、プロダクトとして形になったことを実感することが増えてきました。が一方で、機能は出来てきたものの、UX設計(導線設計が正しいか、説明不要なほどシンプルで利用方法が明快か、見たり触ったりした時に感動するものか...etc)がグダグダであることを反省することも増えてきました。 顧客要求や離脱という『イシュー』から開発を進めていくのは正しいとして、「この機能追加さ

          熱量の高いフィードバック

          経営日誌|2021年4月22日(木) 今日はParame岡野さんとHRport森と一緒にオンラインイベントを開催しました。営業ウェビナーとしては初開催だったこともあり、企画・集客・打ち合わせと徹底的に準備してきたものがしっかりと成功して達成感を感じたとともに、お二人から熱量の高いFBや要求が出てきたことがとても嬉しかったです。 真剣にBiziblを使ってくれたからこそ出てくる意見なはずなので、こういった顧客要求を丁寧に拾い上げて実装していくことが、プロダクトの価値につなが

          熱量の高いフィードバック