承認欲求と感受性

こんにちは。まだ月末処理も確定申告も手がついていないこんな時期に少しマネジメントで思ったことを。

日頃か所属するインストラクターさんに感謝の気持ちを伝えたり、生徒さんからの感想を伝えるように意識しています。
少しでもレッスンに自信を持ってもらいたいですし、インストラクターとしてのモチベーションにつながったらこんなにいい機会はありません。

当スタジオのインストラクターさんは私とは違って、LINEでのやり取りもリアルでのやり取りもみなさんいつも笑顔で対応してくれるし、とても親切な方ばかりです。なのでお礼の気持ちを伝えたり、生徒さんから楽しかったって言ってたよ!と伝えてあげるととても喜んでくれます。私自身もそれが嬉しいのでできるだけお伝えするようにしています。

そんな時、とても不毛なことを考えてしまいます。
会社員時代どれだけ自分が承認欲求に苦しんでいたか。会社ではなかなか短期で成果を上げる業種ではなかった分、喜べるのは年に数回あればいいくらい。周りが優秀な分、褒められることもないし、その優秀な人たちも褒められているところはなかなか見流ことは無く、認めたり褒めたりするコミュニケーションがほとんどない職場でした。
だから褒められるとすごく嬉しかったし、おじさんキラーと呼ばれる私にファンが増えるたびにニヤニヤと喜んでいました。笑

でも今は逆の立場。どんどんいいところを見つけてインストラクターさんのやる気スイッチを入れていくのも仕事の一つですが、職業病なのかプライベートでお会いする人たちからもなぜか「褒めて!褒めて!」の圧を感じることがあります。20代後半〜30代前半の方が多いような気がします。彼・彼女らの飢えは結構重症で2時間くらいの食事の間、ずーーーーーーーっと「自分がいかにすごいか(過去の栄光、未来の願望も含む)」を語ってくれます。未来ある若者が夢を語るのは悪くないので、私もちょこちょこ合いの手を入れながら気持ちよく喋ってもらうのですが、褒めても褒めても止まりません。「全然俺のことなんて会社の人たちはわかってくれないんです!」と訴えます。ここまでくると完全にお疲れモードの私は白目を剥いて右から左に流れていきます・・・・(遠い目)

そんな人たちに共通して思うことは、多分この人、認めてもらったり、褒められていることも聞き流しているんだろうな、と思っています。

なんだか本末転倒なんですけど、認められたいから力説しているのに力説することに一生懸命になってせっかくのリアクションを受け止めていない、そんなように感じます。

コミュニケーションは双方向だから成立するのであって、会話においてアウトプットするだけではあまり意味がありません。普段から聞くこと、受け止めることをトレーニングしていないとその感受性はどんどん鈍くなっていきます。
ヨガのインストラクターの多くは、生徒さんからのお悩みを聞いたり要望を承ったり聞くことにも慣れていますし、自分自身と向き合う時間が一般の方よりも長いのが特徴です。ヨガの練習(修行)を続けることで、相手の言葉を心に響かせられるのが上手になるのだとすれば、ヨガはコミュニケーションにも効きますね。

ヨガを伝えていくことで、「いいね」に惑わされず、優しい言葉のキャッチボールに繋がるのであれば、とても良い仕事だなと思います。

文字面だけですが、このあたりで。明日こそ本気出すぞ!


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