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10代の頃は、世界の中心が私だった。
楽しいところを探して、エネルギッシュにどこにでも出かけた。
初めましての人とたくさん出会って、その度に新しい刺激を受けて影響されてた。
SNSといえば、mixiとfacebookの時代で
まだLINEではなくてメールでやりとりする頃。
テレビを見ることも、今よりずっと多かった。
メディアの影響で、女子高生は性的な目線で見られると自覚をしていて、通学中には何度も痴漢行為やナンパもあった。

結婚したら家庭に入るのだから、好き勝手に遊べて自由な時間は今しかないという思い込みもあった。
若さは最強、とさえ思っていた。
だからこそ、年を取るのが怖かった。
テレビの中では30代の美しい女優さんでさえ、おばさん扱いされて
見た目について劣化したなんて言葉を使われていた。
私は、すごく美に執着していた。
だから、ファッション雑誌やメイク雑誌を片っ端から読んで
見た目を磨く努力ばかりしていた。
男性にチヤホヤされることにも喜びを感じていた。
チヤホヤされなくなったら、女性として終わりだとさえ思った。
浅はかな勘違いをしていた。

子供を産んで、その価値観がガラリと変わった。今までは世界の中心が私だったけど、
世界の中心が息子に変わった。

いままで主役である重圧とか勝手に感じていた自己実現の欲求からのストレスなどから解放された気分。
私自身を褒められるより
息子を褒められると、もっともっと嬉しい!
よく言われる「この子のためなら死ねる」の気持ちってキレイごとじゃなく
本当にあったんだ!

慣れない育児から、自分の身だしなみを意識する余裕さえなく
今まで必死だった自分磨きの作業から離れて、
可愛くて可愛くて仕方ない息子の洋服や靴や
食べ物、すべて息子周辺のことが私の興味関心事。
ある意味、主語が「私」から
「ママ」に変わった。
第二の人生って言葉を良く聞くけど、本当にそんなかんじ。
主人公から、脇役へ。
プレーヤーから、サポーターへ。

この感覚は、専業主婦の間ずっと続いていた。
何にも属さない、ラクな部分もあるけど、
何にも属さない、寂しさや不安もあった。
再就職して、いわゆるワーキングマザーになった時その感覚が変わった。
美意識も戻ってきた、私という個人であるという意識も戻ってきたのだ。

この続きは、また今度。

#美意識 #思春期 #ヨガ #ヨガインストラクター #コラム #子育て


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