聞きたいことしか聞こえない

私たちは、とてもワガママだから
同じ部屋にいても見たいものしか目に入ってない。
ある人は、インテリアの中でもカラーコーディネートに目が行き
ある人は、置き物の美しさに目を奪われる。
部屋の中で探し物をしていても、目の前にあるものを見つけられないこともあるでしょう。
私の考える世界は、私のフィルターを通して私自身が作り出している。

『髪の毛、切りましたか？』と話しかけたら
Aさんは『似合いませんか？』と反応して
Bさんは『切りましたよ！』
Cさんは『似合うでしょ？気に入ってるの』と言う。

Aさんは、ネガティブな捉え方
Bさんは、フラットな捉え方
Cさんは、ポジティブな捉え方

三者三様、咄嗟の心の動きは
潜在的にあなたが考える世界をあらわす。

例えば出張先の夫に『何時に帰るの？』と聞いたら
Aさんは『うまくいけば明日の午前中に家に着くよ』
Bさんは『まだわからない』
Cさんは『早く帰ってきてほしくないってこと？』と返事が来るとどうでしょうか。

Aさんは、まだわからないけど相手が心配してくれていると感じ具体的に答える
Bさんは、正直に答えるが思いやりに欠ける
Cさんは、ネガティブな捉え方をしてケンカ腰になってしまっている

問いかけに対しての反応は
全て自分が作り出している。
悪口と捉えるか、褒め言葉と喜ぶか
チャンスと捉えるか、不運だと悲しむか。。。

どちらの世界に生きたいですか？

先日B.K.S.アイアンガー師の本を読んだ。

『短期のコースでヨガ指導者と自称しているものは、
どのくらい経験を積んでいるのか、彼らの許にやってくる人々は、自身の指導者を見分けるだけの慧眼を持つべきである。
多くの人々が自らをヨーギーあるいはヨギーニーと称しているが、実践できているのは数少ない。
グルは単に教師ではなく、生徒たちが無知により犠牲にならぬように守り、生徒たちが謙虚さを育むように実修させる人、彼らを助けて神へと向かわせるための橋として存在する。
グルは神の道具である。
大切なのは資格や証明書ではない。
あなたが誠実か、謙虚で思いやりがあるかどうかである。
思いやりと共に厳格であれ。
あなたが新米指導員で、上級の生徒を持ったとしても
必ずしも問題ではない。
彼らから学ぶのだ、私は今も学習者である。』

ヨガインストラクター としての、あり方。
ヨガ指導者としての、実践、経験の大切さ。
上も下もなく、生徒さんから学ばせて頂く
永遠にヨガを追求すること。
多くのヨガインストラクター にとって耳が痛い言葉かもしれない。
世界中で愛される存在、師として弟子を持つべき人柄、伝説となる方は
お亡くなりになったあとも、こうして私たちに良い影響を与えて導いて下さる。

感謝の心と、ポジティブなフィルターで
世界を見つめよう。
あなたの周りには、敵でも味方でもなく
同士、仲間、同じ地球に生きる生命体が存在している。
安心して、うまくいくよ。
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