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もし相談されたら? 相談者が本当に聞きたい“答え”とは

「相談に乗るよ」と言われて相談事を打ち明けてみたけれど、思ったような答えを聞けなかった……という経験、ありませんか?
相談者は、ネットで調べてばすぐに分かることや、本に書いてあるような“手垢のついた情報”は求めていません。
今回は、相談者が本当に聞きたい“答え”について、私が考えていることをまとめてみました。

①相談相手からの共感

相談者があなたを相談相手に選んだ理由は、「この人なら自分のことを分かってくれる」と思っているからです。
子育てで悩んでいる時、夫よりもママ友に相談しがちなのは、「同じような境遇だし自分のことを分かってもらえそう」と、思っているからではないでしょうか。
相談者が言うことが理解できないということもあるかもしれませんが、「そう考える人もいる」と考え、まずは受け止めてあげましょう。

②相談相手の実体験

知識豊富な人ほど、とかく自分が知っていることをそのまま説明しがちです。「一般的には」とか「コーチングでは」などと、どこかで読んだり聞いたりしたことのあるような話をしてくる人、いますよね。
でも、こうした話はネットで調べればすぐに分かるし、専門書を読んだ方が遥かに正確で詳しい情報を得ることができます。
相談者が本当に聞きたいのは、“相談相手の実体験”です。これは、相談相手にしかできない・知らないことで、どこにも書かれていないし調べても分からないものだからこそ、相談者にとって価値があるのです。
「自分がどのようにしてきたのか」とか「同じ立場だったらどうするのか」など、実体験を混じえながら返答できるといいかもしれません。

③相談者に寄り添ったアドバイス

①②をベースに、最後は相談者に寄り添ったアドバイスをしてあげましょう。
相談者が本当に聞きたい“答え”は、相談内容の中にヒントが隠されています
以下、実際に私が聞かれたことのある質問を例に、簡単にご説明させていただきます。
Q.「子どもに勉強させるにはどうしたらいいですか?」
A.「親が思った通り、子どもに勉強させるのって難しいですよね…」
 「私も、そういうこと、よくあります」
Q.「何を言っても言うことを聞いてくれなくて、疲れてしまって…」
A .「何を言ってもダメな時、私は何も言わなくなります(笑)自分が疲れてしまうので」
 「『今はそう言う時期』と受け止めて、たまには気分転換でもしませんか?」
 「お時間のある時に、ゆっくりお茶でもしましょう」
Q.「ありがとうございます!」

詳細は省いていますが、この質問の場合、相談者が本当に問題にしているのは、「自分が疲れている」ということ。
もちろん、子どもが勉強できるようになれば疲れないわけですが、それがすぐにはできないことと分かっているからこそ、「今すぐできる解決策」(今回のケースでは「息抜き」)を相談者は求めているのです。


ヨガインストラクターをしていると、子育てや夫婦関係、恋愛など、いろいろな相談を受けます。
でも、根本にある大きな問題よりも、今自分が直面している“苦”をまずはどうにかしたいと思っている人が大半です。

相談を受けた時、返答する際には参考にしてみてもいいかもしれません。

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