「ヨガ日記」ほうれん草、じゃがいも、畑で収穫したよ!
3月に入りましたね。畑では、じゃがいもやほうれん草が、ふさふさと実り今まさに収穫時。玉ねぎや人参の収穫もこれからで、ワクワクしながら待ってる私でありますが、実はこれまで、畑に興味がなくて、見に行くことも、自分で収穫することも、ほとんどなかったんです。父や母が収穫した、新聞紙で包まれたも野菜を頂き、料理して、食べていただけなんです、、、なので、ヘラの使い方や、スコップ(ショベル)への体重の乗せ方など、まったくもって素人…。ぎこちなくスコップを突き刺す、私の横に、仁王立ちで立つ、父が気になる。上から目線の父(82歳)が言う。
「こうじゃないだろう。スコップ立てて。離して。これじゃ、ジャガイモを傷つけるじゃないか!」
と、いきなり教師口調で言い出す父親(元教師)。
エイヤ、コリャ、シャベルを持ち上げ、土をふるい落とし、じゃがいもを掘りおこす私。
「はいはい」と、腰を低く、背中を丸め、先生の言うことに従事する生徒。しかし、手についた毛虫に仰天!フギャーーー!!
畑仕事には、手袋と長靴が必要なのも今回よーくわかりました。
それで、なぜいきなり畑なの?ですよね(笑)
これまた映画の影響なんですが…。
「人生フルーツ」観ましたか?
年老いた老夫婦のドキュメンタリー映画なんです。老後暮らしの映画なんて、わざわざ映画館へ行って、観るなんてこれまではあり得ないことでしたが、観たらこれがまた凄く良かったんです。なんと、この映画を勧めてくれたのが、娘(23歳)だったんですよ。
「考えさせられるし、泣ける、感動したよ、母さん、絶対観に行った方がいいよ」
と、あの娘(23)が恋愛系以外で泣いたなんて、オカンは嬉しいっス。「へぇー珍しいー!」と思わず出てしまうぐらい。
老夫婦の生き方が本当に素晴らしかった。
自分の思うように仕事をし、人の批判はそこそこに、それよりも手作業をすることで自分を充実させること。
梅干し、ジャム、プリン、燻製ベーコン、障子の張替・・・。などなど。どれも、時間がかかり非効率のような、そんな作業をあえてやっている。
「動くことでみえてくるんです」という奥さんの一言が、印象的でした。全てを効率化することばかり考えていた私自身の胸にささり、今ある自分の周りの環境や資源をもう一度考えてみよう。依存していたことを少しずつ改めてみようと思えたのです。
そのひとつが畑。これまでスーパーに行けば何でもある、と思っていた考え方が変わりました。
なにより、畑で自分で育てたという充実感。コンクリート生活にはない、そこに流れる空気の穏やかさ。土や風や生き物などの自然に触れた後のほど良い疲れ。乾ききった心がじわじわと潤ってくるような感じがあるから不思議です。
その夜、さっそく収穫したての、ほうれん草とジャガイモで、牡蠣の豆乳グラタンを作りました。
若いほうれん草は、柔らかくて美味しいので、お浸しやすまし汁にもおすすです。私はほうれん草が大量な時には、湯通しして冷蔵庫と冷凍庫に分けて保存しておきます。忙しい朝のほうれん草スクランブルエッグや、お弁当の彩にもいいし、料理スイッチオンのときには、ほうれん草キッシュを作り、ワイン片手にゆっくりと、過ごす夜も好きです。
私たちの生きている社会は、常に結果や生産性を求められる世界です。
ただ、そこにいるだけでは、価値がないとされる社会。生産性を問われ、だれかの役に立ったり、売上げを上げたりしなければ存在価値を認めてもらえない。
男らしさや女らしさ、父親や母親、会社の役職など、果たすべきさまざまな役割をおしつけられたりもする。
私たちは、ただそこに突っ立っているだけではダメなのです。
精神修養だったヨガもいつの間にか、商業ビジネスとなり、自分のためにと始めたヨガも、自己成長のためもっと深めたいという気持ちが、商業ビジネスの餌食になる。大げさな宣伝広告や高額な金額を目にするたび、私は呆れてしまう。そんな私を餌食にしようと、近づいてきた同業者に、生産性が悪いと言われ、馬鹿にされ嘲笑いされた。
最初はみんな思う。そこにいてくれるだけでいいと。
けれどそのスタートラインは、いつのまにかかき消され、ゴールラインばかりが、価値や評価の世界へ先延ばしにされていくのです。
私たちは、もっと前へ、もっと先へ急ぎ立てられ、ずっとずっとそのゴールラインだけを追いかけてきた、そんな気がする。私たちは、成果や目的、生産性というゴールラインではなく、いま一度、そもそもの存在が許される場所や、ただ、そこにいていい、というスタートラインを取り戻さないといけないのではないか。
そんな時、ふーちゃん(35)(精神障害受給者)からの電話が鳴る。
「お久しぶりです、今話せますか?あの~私、婚約者と別れました」
えっえー、声を上げてしまう、「なんで!?」と聞いたら、いろいろあったからだという。それよりも聞いてほしいのは、
「私、引っ越しします、1Rマンションで家賃と光熱費食費込みで、6万円のところなんです、キレイなところなんです、ゴキブリもでません。」
以前、彼女が住んでいたところは、”家賃3万円ゴキブリ付き”みたいなところだったそうだ。
「こんな素敵なグループホームに住めるなんて嬉しいです、だから朝ごはんに間に合うように早く起きます。」
毎朝、体調管理シートを記入し、日中は就労所へいき、帰ってきたら、準備された夕食をいただくという。
身体知的精神障害者の方が安心んして住むことのできる支援施設(グループホーム)の存在を、私はこのときはじめて知った。
これまで福祉の世界とは縁のなかった私、この社会の中では、誰にも相手にされず、見向きもされない、貧困や飢えや障害を持った人たち。いろんなことが重なって、今私はこの人たちに意識が向いてしまうのだ。私なりにできることがあるのではないか?温かい手料理を食べさせたい。運動習慣を教えてあげリフレッシュさせたい、ぐっすり寝かせてあげたい。このエネルギーをそういうものにつかえないだろうか?
素人の理想理論では通らない世界だろうけど、点と点が結び合った今の気持ちを大事にしたい。
今ある自分の環境や資源、人との繋がりを大切にしつつ、もう一歩踏み出したいと思うのだ。
北海道にある、障害者就労施設。今やチーズ販売、レストラン業と福祉の枠を超して成功している。落ち着いたら行ってみたい。
今夜は、鉄板焼きだ。
カブやベビーコーンを焼いて、塩だけで食べる。野菜の美味しさに感動。ニンジンやキュウリや大根などは細切りにして、しゃぶしゃぶお肉をのせ頂くと、これまた美味しい!3月、春野菜が顔を出しはじめましたね、彩り食感、食べることが楽しみな春です。
日常に起こる出来事、小さな点と点を繋いでいく、そこを見落とさず、自分らしい人生を形にしていく…。
そんなことを、毎日のヨガや日記をつけることで気付けるようになりました。自分らしさとは何か。いまいち分からない動けないあなた、いっしょにはじめませんか。まずはヨガからでも…。
オンラインヨガサイト
https://hiyaneyoga.thebase.in/
HP整体ひやね ヨガ教室
http://www.seitai-hiyane.jp/yoga.php
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