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玖躬琉の部屋

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長い独り言や自身の経験を織り交ぜた随筆やエッセイらしきものもこちらで。
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#エッセイ

読み手になれるきっかけを私にください

私がフォローさせて頂いているnoterさん達の急上昇ワード… 「読み手が足らない」 在宅でサイト更新などの日常業務を終えて、自身の投稿は頻繁ではないものの、携帯なりPCなりから皆様のnoteを拝読(拝聴)している私。自称noteの住人です。Twitterではサイトの広報役をしていますが、見ている時間は圧倒的にnoteの方が長いです。 フォローしてなくとも、スキだ思うものは素直にスキを押します。 フォローしていても、タイミングを逃してしまっている時もあります。時間が限られ

「止まった時計」であること

ワタナベアニさんのこのつぶやきをみた直後、私は慌てて友人にLINEをした。 「こないだご馳走してもらったから、お礼に贈らせて欲しいの。仕事忙しいだろうけど、これ読んで欲しいんだ。」そう綴った。 了承を得て住所を聞き、私は「支払いを確定する」ボタンを押した。 ■□ 2020年2月17日 突然LINE通知のアラームが鳴り、「仕事が終わったらそのまま笠松競馬場へ行く」とその友人から連絡があった。 「え?明日?」 「2月は減産で連休になったんだ。1人で行動できる連休は、今年

#ごちプリ:皆さんのごちそうさまを聴きたい

先日参加させて頂いた「#ごちそうさまグランプリ」 他のコンテストに比べてゆるゆりと皆さんのご応募をお待ちしているコンテストも、残り1ヶ月となりました。 因みに私が参加したnoteはこちら↓↓↓ このコンテスト、公式にも紹介されて、多くの方の目に留まるようになったのが嬉しいなー。ハッシュタグを覗いては「う・・・うまそう」とよだれを垂らす日々。 ■□■□■□■□■□ 一括りに「外食」って言うけど、人によっていろいろなきっかけがありますよね。どうしてそこで食べるに至ったのか

お迎えにあがりました

「次に来るときは必ずお迎えに上がります。」 そう行って店を出た2019年8月。 お店の名前は「シプカ」さん。noteが繋いでくれた縁で知ったお店です。 長くかかってしまったけど、やっと準備が整いました。 チーママ稼業をお休みして娘を誘い、「昨日よりは少しマシかねー」と北風を感じながら、名古屋のカルチャーが集まる「大須観音」駅を降りて、お店へと向かいました。 ほの暗い階段を上って、一呼吸置いてドアを押す。 押す。 ・・・開かない。 (事前にDM入れてお返事も

2万Hzを共に感じて

「あーーーYodaさんのお財布も欲しかった…」 「可愛かったね。でもあのリングもいいねー。綺麗だった。」 「あれね!次の目標が出来たから、またチーママ頑張る。」 「はは。そういうのあると頑張れるね。」 私にとって、宝石箱のようなお店「シプカ」の帰り道。 今池にあるお目当てのお店が偶々臨時休業で、どうしたものかと歩いていた時に、ビル街に埋もれそうな佇まいの居酒屋を見つけ、寒さから逃れるように引き戸を開けた。 広い割に接客は女将さんひとりらしく、誰も出てこない。 フランチ

こんなんでよかったら

「へ?髪切った?」 タモリさんどうしてるんだろ… ねえ、ロバ・・・じゃない。 この場を借りまして昨日のnoteを読んで頂いた皆様、ありがとうございます。実はたった1日でこんなに観てもらえたのが初めてで、ワタナベアニさんによる他力本願は100も承知で浮足立っています。おかげで新しい出会いもできました。次こそは「自力本願」で。読まれたくなる、読まずにいられなくなるものを届けるべく。日々。 ■□■□■□■□■□ 今季一番の寒気であろう今日、私は自転車でグーグルマップが教えて

ねえロバート、聞いてくれる?

いつもそう。 何かを読んだり、話を聞いたり。感動して、感化されて、嬉しくて、楽しくて、感じた思いを文字に綴る。 さあ、投稿しようと意気込むと、格段にネームバリューをもつ人達が、私と酷似した気持ちを何千字にも渡って綴り、嫌というほど並んでいく。 「時すでに遅し」 怖気づいて、「公開」のボタンを押さずに下書きだけが溜まっていく。いくら書いてもそれは「人まね」ということを思い知らされる。 それが嫌で、焦って投稿してしまえばしまったで、基本の文章構成からアウト。失敗して学ぶとは

#ごちプリ:回らないお寿司

私を読み手にしてくださったひとり、「ごはん」さん主催「ごちそうさまグランプリ」に参加させて頂きます。 真っ先に浮かんだのは色々な手料理だったのですが、今回は「美味しかったお店」ということ。昔ほど外食をしなくなったなかでも、思い出深い「ごちそうさま」を言ったお店は・・・。 **寿司の丸信(静岡県・焼津さかなセンター内)です。** 今から15年ほど前、私は部品工場に勤めていて、パートから正社員に昇格してから、精密部品を作る工作機械のオペレーターをしていました。その時「師

日記

会社から正式な退職を告げられたのが8月末だったが、今さらながら健康保険の手続きと、退職手続きに奔走している。 ここでは書かないが会社と退職金を巡り未だに揉めていたりで、離職票などの書類が遅れていたのもあった。 ハローワークの先輩でもある子供に手続きの流れを教わって、バスに揺られて向かう。 必要な書類を提出し、退職手当の受給資格について説明を受けた。 職員である青年はハキハキとまくし立てるように話す。 「会社では『自己都合』となっていますがあなたの場合は『やむを得ない理

形見分け

「あ、これ良かったら持って帰って。」 昨年末、お店で母から手渡された紙袋。 「ん?何よ。」 そう言いながら中身を覗くと、色とりどりのスカートがまとめられていました。 「わあ!これ・・・一緒に仕立てに行ったやつ・・・。」 「あんたよく覚えてるわねえ。忘れてると思った。」 「いやいやあそこ、私ブラジャーでお世話になったとこだから。」 「あ!私が忘れてるわ。そんなこともあったねえ。」 私が小学校高学年の時、母は大家さんから老朽化で物件の取り壊しを告げられて、20年程続けていた居

階段

「最後の親孝行だと思って着なさい!」 成人式の1ヶ月前、式に参加するつもりもなかった私は、着物姿を撮影しようと持ちかけた母に「めんどくさい」と断りを入れた時に言われたこと。 一週間ほど揉めて、最終的には「最後の親孝行」の言葉に負け、用意された振袖に袖を通した。写真撮影の前日はバイト先でもある実家のスナックで常連さんと夜を明かし、二日酔いのまま姉が経営している美容院で着付けをして、最高にむくんだ顔にメイクを施し、写真館に向かった。 今もその写真はA4の立派な冊子で残って

距離感

2020年。 子供は二人とも自活。独身。彼氏も彼女もいない(自己申告) 今年は娘の家へ。家族のグループLINEは一年で一番賑やかになる。 「なんかいる?」 「卵焼き!!」 「俺も!」 「酒は?」 「俺なんも持っていかないよー」 「んじゃオカンがなんか持っていくわ」 「お母さん、イオンでいいよ!イオンで!でも卵焼きは食べたい…」 「理迦んとこの駅の何番出口よ?」 「蒼くん(年子のせいなのか、兄を名前で呼ぶ)は、お母さんと一緒に4番出口に居て。迎えに行くー」 「母さん理迦ん

note酔い

酔ってしまったのです…。 「note」で。 「陶酔」ではなく「酩酊」…?いや、お酒ではなくてもっと厳密に言うと… 「スクロール」に酔ったのです! 恥ずかしやぁ。 何してんの自分…乗り物酔いと同じ現象です。 分からない事があったんですよね。 で、調べものをしていたのです。 そしたら ドハマりしたnoteが一杯あって、それを読みながらどっぷりとはまり込んでしまい、言葉が分からないときはまた別で調べながらあっちっこっちしてて 右手にマウス、左手は頬杖の状態で、画面を

良かれと思い

先日、音楽で縁を繋いだ人が、近いうちに海外へ行くとの連絡があった。 その時、「みんなが着なくなった要らない古着を集めて持っていく」と言っていた。渡航先の服が買えない子供達などにプレゼントをするためだ。 約1年半前にも彼は、ギターと30キロを超える古着をバックパッカーや登山者が使うような大きなリュックに詰め込んでバングラデシュに向かい、弾き語りをしながら、道行く人に古着を配り、旅をしていた。 片言の英語と日本語しか話せないが、「音」を奏で、「唄う」ことで周りとのコミュニ