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お迎えにあがりました


「次に来るときは必ずお迎えに上がります。」

そう行って店を出た2019年8月。

お店の名前は「シプカ」さん。noteが繋いでくれた縁で知ったお店です。

長くかかってしまったけど、やっと準備が整いました。

チーママ稼業をお休みして娘を誘い、「昨日よりは少しマシかねー」と北風を感じながら、名古屋のカルチャーが集まる「大須観音」駅を降りて、お店へと向かいました。

ほの暗い階段を上って、一呼吸置いてドアを押す。

押す。

・・・開かない。

(事前にDM入れてお返事も頂いてるのに。なにがあった??)

「お母さん・・・」
「?」
「引くんだと思うわ。」
「あ・・・そうね。」

そんな労わるような大人の笑顔をしないでくれ。我が娘ヨ。でもいいの。最近のお母さんはそんな自分が許せるのです。フハハハハ。

・・・

爽やかな恥ずかしさのままドアを引く。

ここに集まるモノたちは、唯一無二の一点ものが多い。店主である「ことり隊長」に見初められた品々が、整然と並べられていました。

「こんにちわ。ご無沙汰しています。」
「あ、いらっしゃいませ。」

ちなみに、ことり隊長さんはこんな方です。顔がそのまんまです。

「先日Twitterでみたイヤリング見に来ました。。」
「Yodaさんですね。こちらへどうぞ。」

いた!一目ぼれしたYodaさんのアクセサリー。

「あ、あと植田さんの作品集って、まだ在庫ありますか?」
「ございますよ。」
「よかった。それも頂いて行きます。そういえば植田さん、3月に東京で個展だそうですね・・・行きたいなー。予感はしてましたけど、もう日本だけにとどまらなくなりましたね。」
「そうなんですよ。先日も中国での出展で、一時落ち着いていた海外からの作品集の注文がまた増えました。」
「売り切れる前でよかった・・・(笑)」
「明志、その個展とは別に東京行くみたいで。多分準備とかで、今頃もう東京だと思います。」
「確かまだお若いですよね。植田さん。」
「僕が明志を見つけた時、まだ大学行ってて23だったんで・・・。」

才能っていうものは残酷で、「培えるものと培えないもの」があるなあ。

このお店に来ると思う。

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お目当てのイヤリングをオーダーし、娘と並べられた作品に目をやると、二人が同時に目に留まるイヤーカフがあった。

「お母さんこれ・・・」
「うん。これね。」
「だよね。」
「色違いあるね。」
「うん。」

私は赤、娘は緑があしらわれたお揃いのイヤーカフをお迎えした。

この時、ふとある事が浮かんだ。私がフォローさせてもらっているnote内でのホットワード。
ご飯を食べる時に、娘に聞いてみようと思った。


「2万Hz以上の音を文章で表現すること。」って、どう思う?

(お迎えにあがりました-Fin-)

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読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。