見出し画像

2022 TJAR Day8 安倍川-静岡駅へ

安部川へ

中河内川から安倍川へ向かう途中で、応援の人が急に増え、何か異変が起きていると感じました。嬉しい異変。
家の前に立って家族全員で応援してくれる方がいたり、IBUKIでタイミングを見計らってきてくださる方がいたり、Instagramのフォロワーさんも来てくれました。

そのとき、妻からのメール。
「パパの頑張りはみんなの心を動かしているよ!」

仲間たちがみんなゴールし、残るは中島選手と私になったことでみんなが見守ってくれていたようです。感謝です。
安倍川に近づくころ、静岡の親子の方が応援に来てくれました。
そのお父さんが、
「もうここからゆっくりいっても完走できるから焦らないで」
「静岡の人はみんなTJARが好きだから、みんな応援している」
「大浜海岸で待ってる!」
そんな言葉をかけてくれました。
地元のお店で、アイスを買い、店の前でゆっくり食べました。
お店の奥さんも「頑張ってね」と。
ここから時速3kmでも間に合うことが分かり安心しました。ここまで来ればゴールできる。

安部川あたり

安倍川-静岡駅

この日は台風一過の猛暑で、日影がなく夕方になっても暑い。
新静岡ICまでの道のりは長かった。
途中、水を買って頭にかけたりして体を冷やしました。
道で応援してくれる方、涙ながらに応援してくれる年配の方、車から声をかけてくれる方、ほんとに嬉しかった。
今でもいろんな方の応援をはっきりと思い出すことができます。
途中のコンビニで、キャップから、サンバイザーに変えました。妻と娘のメッセージが入ったサンバイザー。最後はこれでゴールしたい。

撮影の方がずっとついてくれました
メッセージ入サンバイザー

安倍川までの途中、本当に多くの方に応援をいただいた。家の前で待ってくれる方、また、吉川さんに会いに来たと言ってくれる方、姿をみて泣いて応援してくれる方、遠方からきてくれた方、応援の多さに驚くとともに、本当に本当に嬉しかった。そして、別れ際には、「絶対間に合う、大浜海岸で待っているから」と心強かった。安倍川の橋を渡り、時間的に少し余裕ができたことを確認し、安心。ただ、それから静岡駅までの距離は、本当に長く感じた。日没前でも暑く、途中、頭に水をかけ冷やす。

2022報告書

新静岡ICから少し進んだ場所。
「前にここに来た時も遠かったなぁ」と思いました。
そのときはそう思いましたが、今考えると行ったことがない場所。
デジャブでしょうか。眠気があって幻覚に似たような状態だったのかと思います。静岡駅手前で自動販売機で飲み物を買い終わったとき、
「そういえば、自分はどこに向かったいるんだっけ。」
とせん妄の兆候がでてきました。意識をはっきりさせないと。

大畑選手、野田選手が応援に駆けつけてくれ、嬉しかった。ゆっくり歩くことしかできないため、休憩はせず休まず歩く。足の裏は、チクチクする刺すような痛みが全面にあり、常に我慢。立ち止まった後、3歩は激痛、4歩目以降は痛さが麻痺し何とか歩ける。最後までその状態。静岡駅までの道のりは長かった。眠気が強く、過去にせん妄の経験もあったことから、「自分は今、静岡駅に向っている、その後は大浜海岸のゴールに行く」と頭の中で繰り返し、意識をはっきりさせる。

2022報告書
静岡駅手前

静岡駅に到着、地下道を抜けることにしました。頭も働かず、携帯のナビをみてなんとか抜けることができました。
地下道への階段、昨日11/12NHKBS1でも映していただきましたが、なんとか降りることができる状態でした。
そしてその時、2018年優勝の垣内さんに、
「かっこいいよ!」
とがっちり強い握手をいただき、感動しました。
なんとか抜けて、地上にあがると岩崎さんが。
岩崎さんには優しいねぎらいの言葉をいただきました。

静岡駅から大浜海岸への間も本当に多くの応援をいただいた。
駅前で、垣内さんから熱い言葉をいただいた。岩崎さんにはねぎらいの言葉をもらう。静岡駅から大浜海岸への道でも、途切れることのない多くの応援をいただいた。

2022報告書
地下道を抜けたところ。岩崎さんが。

そして、大浜海岸へ

あらかじめ、GoogleMapでイメージを付けていた大浜街道で大浜海岸で。
ここでも沿道にたくさんの応援の方が。
足のちくちくが本当に痛い。信号で止まって、初動の3歩が強烈に痛い。
太もものテーピングを片方はずしたら、足のむくみのためか、一緒に皮がむけたようでそこも痛い。
それでも、多くの応援をいただき最高のウイニングロードでした。
SNSでもたくさんの方が応援してくれていたようです。ただ、歩いているだけなのに、ありがたいです。

By Twitter
By Twitter

大浜海岸の手前、TJAR OBの雨宮さんとお会いしました。
赤石岳で応援いただいた以来の再開。
私「最終走者、緊張します」
雨宮さん「ここからは、自分だけの時間。楽しんでゴールしてね」

そして、最後の信号の交差点。
向かいの道にはたくさんの人影がみえました。
嬉しい気持ちとなんだか照れくさい気持ち。

信号が青になるまでの時間、とても幸せな時間でした。
そしてゴールへ。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?