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#ブロッコリー
& episode 023
起床は午前5時。
僕の愛しい彼女は、温め直したコーヒーを片手に早々に家を出た。
入れたてのコーヒーがいつも定番だったが、ここではそうはいかない。
僕らは今、ケンブリッジに居る。
晴れてハーバード大学に合格し、MBA取得に向け大忙しのくにちゃん。
大学時代のラクロスは、この日のためにあったんだと思う。と、夜を徹して宿題に取り組んでいる。
オイルサーディンとマッシュポテト、薄くスライスした
& episode 020
雨も小雨になった頃、くにちゃんがようやく到着した。
仕事あがりの彼女は朝玄関を出た時よりもカールはゆるくなっていて、バナナクリップで何度もまとめ直した髪の毛は、少し隙がある感じで彼女の色っぽくみせる。
「おかえり。」
と僕が彼女をいたわると、これからラストスパートだよ♪と目配せをする。
「おつかれさま。くに子さん♪」
と、りんが椅子を引きながら、こちらへと手招きする。
くにちゃんは大き