【徹底解剖】\思考停止した状態でお金を投下/刺激中毒モード
こんにちは、YNGpot.(ヤングポット)の太田です!
YNGpot.では「コロナ禍におけるデジタルネイティブ世代の消費・価値観に関する調査」を実施し、そこから「熱中消費(=好きなものに対する消費)」には6つのモード(クラスタ)があるということが分かってきました。
また、各モードについて、行動の特徴やインサイトの読み解きも実施しています。
↓こちらがそのサマリです。
今回からは、各モードの行動の特徴やインサイトについて、全6回に分けご紹介していきます!
連載第1回目となる今回は、「刺激中毒モード(左上)」について深掘りします。
ぜひ、自分や友達がどれに当てはまるか?を妄想しながら読んでもらえると嬉しいです。
筆者の余談(太田):私はとある男性アイドルグループのオタクとしてまさに”刺激中毒モード”で応援しております。この調査を通して、刺激中毒モードの特徴に自分がドンピシャで当てはまっており驚きの連続でした。笑
思考停止した状態でお金を投下する”刺激中毒モード”
刺激中毒モードは、一言で言えば「熱中対象へは”思考停止”した状態でお金を投下」するタイプです。その気持ちは多くの場合「エンタメ」分野に注がれます。(具体的な熱中対象は後述します)
×「無駄な出費」〇「心身安定剤」
刺激中毒モードは常に自分の熱中している対象のことを考えています。
それ以下のような行動に表れます。
1.熱中対象に関するモノなら問答不要で購入!購入しない選択肢なんて考えたこともない!むしろ「複数買うかどうか」、「プレミアムプランにするか否か」、の検討に頭を悩ませます。
2.熱中対象のためなら、時間もお金も惜しまない!むしろ費やしてないほうが苦痛(男性グループオタクの筆者の場合「推しに会わせろ……」状態になります)。
3.周りに驚かれようとも関係ない!もはや費やす行為そのものが心身を安定させていたりもするので、熱中することを止るるつもりは微塵もありません。
情報も絶えず仕入れていたい
いかにお金を投下するかを考えているので、新しい投下先の候補となりうる「情報」も絶対に逃したくありません。
テレビや雑誌の露出情報はくまなく確認するし、SNSのチェック、それから一応周辺の情報もチェックしておかないと…という状態です。
世代を問わず、約半数が”刺激中毒モード”
刺激中毒モードの特徴の1つは、高校生~社会人までの全ての年代で約半数が該当すること。出現率に世代差がなかったのは刺激中毒モードだけでした。
とにかくお金を費やす、という特徴から社会人に傾くのではないかと仮説を立てていましたが、財布に上限のある学生も多く該当するのは私たちにとっても驚きの結果です。
熱中対象は「エンタメ・娯楽」が中心
熱中する対象(好きなもの)は、芸能人・漫画・旅行・音楽鑑賞と、エンタメや娯楽の分野に集中しています。特に芸能人は「推し」として追いかけ消費がしやすいアイドルやYouTuberへの熱量が高い人が多いようです。
情報収集には熱心だが、共有せずに自己完結
最後に、刺激中毒モードは、情報接触の仕方にも以下のような特徴があります。
情報 :〇取得がメイン|×発信がメイン
収集後:〇自己完結 |×共有や拡散
筆者自身もまさにこのタイプなのですが、まず「”好きなもの”の情報を絶対に逃したくない」ので、情報追うこと自体がまず忙しいのです。
それに加え「常に”好きなもの”のことを考えていたい、触れていたい」ので、出演・紹介されたテレビ番組やSNSを追いかけている時間自体が至福であり、そこで満足するため、周囲への発信や共有には、あまり興味がありません。
それが以下に表すような「デジタル行動」「消費スタンス」に現れています。
また、「同じものを好きな人とは、あえて距離を置く」という人が一定数存在します。嫉妬してしまったり、マウントを取り合ったりしてしまうことがあるようです。そのことからも「情報は”取得”がメイン」「”共有”しないで”自己完結”」という特徴が挙がってきたのかもしれません。
これからの刺激中毒モード
刺激中毒モード、それは「常に新しい情報を仕入れて、推しを追いかけ続けることで幸せを感じ、思考状態でお金を投下」する人たち。
コロナ禍にあってもその熱量やパワーが衰えることはありませんでした。
イベントや外出が全面的に解禁されたら、”好きなものへの消費”が爆発することでしょう。
企業側やサービス提供者にとっては、爆発するであろう刺激中毒モードを上手に捉えたコミュニケーションを設計していくと、大きなチャンスに繋がっていくかもしれません。
以上、”刺激中毒モード”のご紹介でした。最後までお読みいただきありがとうございます。
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