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ペットショップとブリーダー② ペットショップでペットを買うこと

こんにちは。やもや ありえです。
昨日、ペットショップとブリーダー、それぞれのメリットデメリットについて書いたのですが、書いたあとにたまたまこんなのを見つけました。

ちょっと発言は過激ですが、「ペットショップからペットを買うということ、その問題点」について発言されています。
正直私自身、共感した部分も多いので今日は「ペットショップ」についてもう少し掘り下げて書いていこうと思います。

さて、昨日のノートでは
・ペットショップは飼い主さんが決まるまでの「仮のお家」
・個体に対して持っている情報量がブリーダーに比べ圧倒的に少ない
ということをお話しました。
今回は「ペットがどういうルートをたどって私たちのもとに届けられるのか?」ということと、その問題点についてお話したいと思います。

ペットというのはたいてい、
ブリーダー(もしくは野生個体採集)→問屋さん→ペットショップ→お客様
というルートをたどります。正確に言えば輸入個体だとブリーダーのあとや前に輸入業者とかいろいろと絡むのですが、とりあえず割愛。
野菜なんかと同じですね。生産者→問屋→スーパー→お客様、みたいな。

御覧の通り、多くの「業者」または「個人」が絡みます。これってどういうことか?というと、

間に業者を挟めば挟むだけ、価格が上がる。

当然のことですね。どこだって、利益を出さなければやっていけないのですから。ですから極端な話をすると、
ブリーダーさんから問屋が1万円で買い取る→問屋からペットショップが5万で買い取る→ペットショップがお客さんに10万で売る
という流れになるのです(値段はあくまでも例です)。

この場合、ペットショップの利益は5万円になる?
いいえ、違います。
確かに当日、仕入れた瞬間に売れれば5万円の利益です。
しかし、仕入れしてから一定期間(動物の種類により異なる)は動物を新たな環境に慣れさせたり、元気かどうか、行動や排泄物に異常がないかを見る期間が必要になります。
その間のエサ代、電気代(冬や夏、また小さな動物なら特に)、場所代、人件費、犬猫ならワクチン接種代、その他諸々。
動物は、ペットショップにいればいるだけ、お金がかかります。

さらに言えば、犬や猫は小さいうちでないとなかなか売れません。子犬や子猫はかわいい。だから売れる。けれど大きくなった犬や猫は、なかなか売れず、スタッフが引き取り手を必死で探す…というのが現状です(今勤めているペットショップの話ではありません。学生時代に働いていたショップのお話です)

小動物代表ハムスターや熱帯魚、爬虫類なんかは大体年齢関係なく売れます。むしろ爬虫類は「育ったのが欲しい」という人が多いくらいです。

ですが基本的には、ペットはお店にいる期間が長ければ長いほどお店にとって損です。ですからスタッフは一刻も早く売るようにと指示されます。そんなに早く売ってしまったら、「その子の個性」なんて見ている暇がありません(今働いているショップの名誉のために繰り返しますが、これは以前働いていたショップのお話です。私が今現在働いているショップのことではありません)。

それが歯がゆくて、私は「ブリーダー直販」という形態で事業を行うことを決めました。現状は爬虫類専門ですが、いずれはその他小動物にも手を伸ばしていければと思っています。

ひろゆきさんがお話しているように、「売れなければ保健所」というショップで働いたことは、幸運なことに私はありません。
けれどそういうショップがある可能性は否定できません。

日本ではブリーダー=個人事業主 というイメージが強いですが、
アメリカやEUではブリーダー=法人(企業)、
そしてブリーダー直販という形式が多いです。

また動物愛護の法律についても日本より厳しく、「ペットショップ」でペットを買うことが禁止とされている国もあります。
少しずつでも、日本もそういう傾向になっていけば…と切に願います。





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