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恐怖体験。マルチ商法に勧誘されていた話。

最近の私はどこかおかしかった。
マルチ商法に引っ掛かる目前まで来ていた
それに気付くまでは全くわからなかった。
徐々に徐々に洗脳されていたのだ。

毎日noteを更新しててよかった。
あの時の心情がモロに出ている。
noteの記事を見てくれているフォロワーさん
たちはもしかしたら気付いていたかもしれません
しかし私は全く気付きませんでした。

この経験をしていてよかった。

今でも恐怖が続いてます。
私と同じ目に遭わないためにも
このnoteに書いていきます。

今から書くエピソードは
昨日までの自分です。

出会い

私の出身は兵庫県で、
ずっと東京に憧れていました。
そして就職を機に関東にやってきた
23歳の新入社員です。

仕事も落ち着きだした8月頃、
毎週のように東京に遊びに行きました。

東京にくる理由として
SNSで見つけたイベントに参加し
多くの方と交流を深めていました。

友人が東京に住んでいるため、
土日は友人宅へ泊まっていました。

そんななか、とあるイベント帰り
私はRさんに出会いました。

Rさんは30代前半の女性ですが
見た目は綺麗で27歳に見えました。

ビルのエレベータに同乗していたRさんに
イベントの帰り、
「君も同じイベントに参加してたの?」
と声をかけられました。
Rさんから話しかけられたのが出会いです

そこから最寄り駅までの10分間
話しただけです。

しかし、その帰宅途中
お互い旅行好き、ボランティア好きなど
趣味が同じで話が盛り上がりました。
別れ際には連絡先を交換しました。

お茶の誘い

Rさんと連絡先を交換してから翌日、
すぐにお礼と誘いの連絡がきたました。
「昨日は楽しかったです。」
「もし近いうちに東京にくるなら
お茶でもしない?」
と誘われました。

私はただ普通に楽しかったし、
もう一度話したいと思っていたので
迷わず「はい!」と答えました。

そして当日、先に店に入っていた
Rさんと合流しました。

Rさんと話していた時間は1時間くらい
最初はお盆に旅行した国など
お互いの趣味を話していました。

そして段々と夢について語っていきました
「僕は海外移住がしたいんです」

「起業してボードゲームカフェや
ゲストハウスなんかも
やりたいんですよね」

「ワーキングホリデーにも
興味があるんですよ」

「けど、今の会社も入りたくて入ったので辞めることになるのは辛いです」

など多くの夢や悩みを語りました。

するとRさんは私の懐にすっと入り込み、
「金持ち父さん貧乏父さんっていう
本読んだことある??」
と問いかけてきました。

この本には

従業員のE | ビジネスオーナのB
自営業のS | 投資家のI

という4つの雇用形態が記されており
経済的、時間的豊かになるには
右のBとIになれ。とかいてある本です

初めて会った食事会では
本だけ勧められただけでした。

私はすぐに購入し
1週間で読み終えました

するとRさんから
「金持ち父さん貧乏父さん読んだ?」
「よかったら感想シェアしない?」
というお誘いを受けました。

そこでも私は迷わず「はい!」
と言ったのです。

紹介

後日Rさんと再会しました。

金持ち父さん貧乏父さん
の本を読み終えた私は
少し心境も変わっていました。

(俺はBになりたい)
(お金と時間が欲しいんや)
と夢が少し膨らみました。

しかし私は新入社員。
「Bにはなりたいですけど、
本業も頑張りたいんですよね」
と言いました。

起業もしたい。けど、
会社員としても頑張りたい。
今の仕事も好きなんだという
悩みをしました。

するとRさんは、
「私のメンターは会社員をしながら
起業もした人だよ」

「今では年収3000万円だよ」

「境遇が似てるよね」 

「時間が合えば会ってみる?」
と誘ってきました。

私は迷うことなく「はい!」
と言いました。

メンター

それから数日後、
平日の夜8時半にメンターに会える
チャンスがあると言われました。

会社から東京までは約2時間かかります
定時後すぐに東京まで向かいました。

そして謎のメンターが私の前に
現れたのです。

待ち合わせの場所はメンターが住む
タワーマンションの1階ロビー

「30分しかないから
聞きたいこと聞きなよ」
とRさんに言われました。

そしてメンターとの会話で
現状の夢や悩みを語りました。

するとメンターは
「結局あなたは何になりたいの?」
「人生で大事なのは金、時間、人間力」
「強く願うほど願いは引き寄せる」
「結局は人が人を繋げる」
「成功するための方法は、
成功した人から学ぶこと」
「ネットでなんかじゃ出会えない」
「Bになるには覚悟が必要よ」
「ハイスコアっていう本がおすすめよ」

30分間洗脳されてたかように
ずっと頷きっぱなしの私。

紹介された本をすぐに購入し読破。
本の内容が私に凄く凄く刺さりました。
(その記事がnoteに残っています。)

キャッシュフローゲーム

メンターに出会った後日、
私はRさんに
ボードゲームのお誘いを受けました。

ボードゲームが好きな私は内容も聞かずに
「行きます!」と答えました。

当日行ってみると私含め8人いました。

そのメンバーで
金持ち父さん貧乏父さんに登場する
キャッシュフローゲーム
というボードゲームをやりました。

キャッシュフローゲームでは
ラットレースから抜け出し、
経済的、時間的自由を手に入れることを
目的としたボードゲームで
自分の行動がもろに影響されます。

リスクを冒す人、保守的な人
さまざまです。

ラットレースから抜け出したときの
喜びは大変嬉しかったです。

このゲームを通じて「自由になりたい」
そう思う気持ちが膨らみました。

パーティー

これはまさに昨日の出来事である。

ある日、Rさんから
「私がお世話になってる先輩が
飲み会開いてくれるけど行く?」
の誘いがありました

そこでも迷わず「はい!」と答えました

行ってみると男女20人くらいが集まる
パーティーでした。

入場料4000+おつまみ持ちより
手巻き寿司パーティーでした。

「社外の人と関われるチャンスだよ」

「私の知り合いも多いから
悩みを相談しなよ」

「同じ境遇の人が沢山いるから」

「ここは口コミで集めたの」

と言われました。

値段の割りには料理もショボかったですが
良い話を聞けたと満足した私は
お金のことなど気にしませんでした。

しかし私はこのパーティで
妙な胸騒ぎがしたのです。

Rさんとの会話で私は

「不労所得の稼ぎ方は色々ありますよね」

「ネットで調べると
余計な情報が入ってきますね」

と新たな悩みを言いました。

するとRさんは
「ネットでの心配事はなに?!」
と素早く反応しました。
普段とは様子が少し変でした。

その段階ではまだ私は気付かず
続けて私は

「不労所得の稼ぎ方は
プログラミングなどありますよね」

「そこでわざわざBになる必要が
ないのではないかと思ってます」

と言いました。

すると、Rさんは
「ネットでなんかは人間力は上がらない」
「人としての魅力が大事」
「私はここにいる皆と
ラットレースを抜け出したいんだ」
と力説されました。

それを聞いた私は、なるほどな
と納得してしました。

このパーティでRさんの知人を紹介され
その方たちとお話することになりました。

Rさん含め、知人たちは全員
メンターを崇拝していました。
また、
「メンターのビジネスを手伝っている」
とほとんどの人が言うのです。

しかし、全員その具体的な仕事内容に
ついては一切話していないのです。

友人の一言

私が東京にくるときは
友達が家に泊めてくれるのです。

そこで私が東京でしていることを話すと
「その人たちは何を手伝ってるの?」
「マルチとかじゃないよな」
と質問が飛んで来ました。

洗脳されてる私は
「わからへんけど凄いねん」
「なんとなくわかる、あれは本物や」
「メンターの仕事を手伝いながら
ビジネスの勉強してるねん」
「会社員でもできるねん」

根拠がないのに私は信用していたのです。

東京から自宅まで電車で
1時間半かかります。

その帰りの車内で私は
友人の言葉が引っ掛かりました。

「確かにあの人たち何をしてるんだろう」

具体的な仕事内容を知っていないと
ようやく自分を客観視できたのです

そして、マルチ勧誘についてググりました

すると、ネットに出てくる手法と
8割り同じなのです。

そこで私は我に返ることができました。

Rさんとの連絡は今も続いています。
そして私はRさんに質問しました。

これが今日行ったやりとりです


これからわかるように
私の質問に対してはぐらかし過ぎです。
また、オーガニックという
胡散臭さ丸出しビジネスです。

ここまでくると流石に気付きます
しかし、ここにくるまでに
私は一切気付かなかったのです。

我に返れた理由

①23歳で仕事が好き

私が本職もやりつつ、
平日夜中や週末に東京に出てビジネスを学ぶ
最終決断にいくのを遅らせた要因として
若さと仕事愛があると思います。

もし仮に私が仕事嫌いならば
すぐにでも転職をして東京に住み、
メンターのお仕事を手伝うだろう。

また、26歳の場合だと将来に対する不安で
行動に移すのがもっと早まっていただろう

こう思うと、今の段階で本職を頑張りたい!
こう思えたことが良かったのかもしれません。

②自宅から東京が遠かった

燃料を注ぎまくって暴走していた私の頭を
自宅から東京間の間で少しばかり
熱を下げてくれていました。

もし私が東京に住んでいたら、
燃料を注ぎ続けていたのかもしれません。

③友人

やはりこの存在が大きすぎた。
この友人は小学校からの付き合いで
相当な信頼を寄せている。

そんな彼の言うことに耳を傾けれてよかった。
もし私にプライドがあり、
「俺がかかるわけない」
と思っていたら関係が終わっていました。

所々に潜んでる違和感

洗脳中は気付きませんか
今思うと違和感だらけです。

①お手伝いをしているだけで
具体的な内容は知らなかった。

②忙しい割りには会いたがる

③貴重なメンターとの対面では
自分だけが質問している。
Rさんも聞きたいことは
山ほどあるはずなのに

信じた要因

私がなぜこうも口だけで相手を
信用しきったのか。
これには3点ございます。

1つ目は、
ネットにあるマルチの勧誘と
異なっている点として
接してきた人みんなが本業の仕事好き。

今の仕事に対する不安を煽るのではなく
「本業も頑張りながら」という点に
惹き付けられました。

私と同じ境遇、同じ立場の人が
何人もいたのです。

2つ目は、Rさんとの出会いは
ただのイベントです。

趣味が共通のイベントに参加し、
帰宅中に盛り上がったのが出会いです。

共通の趣味が複数個もあり
この人なら大丈夫と思っていました。

筋トレ好きに悪い人はいない的なやつです

まさかこんなとこでマルチ会員に
出くわすとは思ってもいません。

3つ目は、
身なりが清潔。

紹介する人全員、爽やかで清潔感があり
ビジネスマンて感じがしました。

こんな良い人たちなら
こんなことはしないだろう。
そう勝手に思い込んでいました。

これには気を付けろ

以下のことをする人は疑った方がいいです
①すぐに会いたがる
②金持ち父さん貧乏父さんを紹介
③ハイスコアを紹介
④師匠を呼ぶ
⑤パーティに呼ぶ
⑥キャッシュフローゲームに呼ぶ
⑦検索を嫌がる
⑧はぐらかす
⑨夢をやたら語る

直接あったら、
言葉巧みに洗脳されていくので
極力会うのを控えましょう。

また、知人に会わせることで多くの成功者体験を味わうことができ、判断が鈍ります

こんな人は要注意

かかる人にはある程度共通点がありました
①素直
②お金がほしいと夢を語る
③東京に憧れる地方出身者

④中途半端に意識高い系
 起業を目指す20代前半

⑤行動力があるひと
 なんでも「はい」と言ってしまう

⑥プライドが高い
 「俺がかかるわけないと思う」

洗脳中は、刺激だらけで
やる気に満ち溢れてきます。そして、
興奮状態に陥り、我を忘れます。

私の場合、東京に住む覚悟さえ
できていました。
本当に今思うと恐ろしいです。

我に返った私は友人に
覚悟までの決断が早かった。
といわれました。
それだけ興奮していたのでしょう。
暴走する汽車のようでした

自分は大丈夫。
そう思ってたらいつかはやられます。

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