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「ケトン体代謝こそが、人の本来の代謝であった」11

江戸時代以降より多く取り入れられるようになった「白米」
日本人にとってのソウルフードでもあり今も愛されています。

玄米を精米することで作られる白米ですが
その過程で必要な栄養素を取り除いてしまうため
白米を摂取するようになった日本人は
長い間「脚気」に悩まされてしまうのでした。

その頃西洋栄養学を学んでいた森林太郎(森鴎外:当時の陸軍の軍医)は
「脚気が栄養欠陥からくるとは、西洋栄養学の常識を無視している。」
と主張し「脚気は細菌説」を主張し続けました。
正しい研究もされないまま、その問題は明治以降まで続きます。

一方で海軍の軍医をしていた高木兼寛らは脚気の原因は白米にあると
唱えていました。
しかし政府の圧力など受け入れてもらえない状況が続きます。


日本人を脚気から救った食べ物

明治14年
日本全国の監獄規則が変わり、食事が白米から麦飯に変わりました。
その後監獄内の脚気がみるみる減り、最終的に絶滅状態になったのです。

それでも陸軍軍医の森はその結果を受け入れられないまま、日清戦争へ。

陸軍の戦地には白米のみが送られ、
その結果戦死者よりも脚気でたくさんの犠牲者を出しました。

しかし、同じ戦争で海軍は麦飯を支給し
脚気はほとんど発生しなかったという結果が出たそうです。

海軍軍医の高木は、いち早く脚気は白米に原因があると気づき
海軍に洋食、カレーを取り入れ犠牲者を少なくすることに成功しており
後に、慈恵会医科大学の創始者となります。

(しかし、現在の慈恵会医大の教授は
「和食は世界に冠たる健康食、長寿食」と主張しているそうです。)
それが、いつ、どの和食を指しているのか、実証はありません。笑

本当に健康的な食事とは

日本の国民病だった脚気を解決したのは
米食一辺倒だった当時、洋食を取り入れた歴史から学ぶものがあります。

当時だけでなく、現代の栄養学でも同じことが起きているのが現状です。
良いと信じるものばかり食べて、命を落とす病気になる・・・。
という事実は、いかに食べ物が大切かということを示しています。

「食べ物の何が必要で、何が大切か」
というのが分かってきたのはかなり最近のこと。
まだ分かっていないことも多いですが
日本はあまり教訓として学んでいないようです。

白米は喉元すぎたら砂糖と同じ

栄養学的には、お米は砂糖と同じ。
お茶碗1杯のご飯を150gとすると、糖質量は55gで、
角砂糖に換算すると17個分にあたります。

カステーラ氏による2型糖尿病の実験

食パン・お茶漬け・素うどん、
砂糖水(お米と同じ糖質量の角砂糖を水に溶かして飲む)を摂取し
それぞれの食後血糖値の変化を観察。

食後30、60、90、120分後に測定し時系列で変化を追いました。

食後血糖値の推移


食後60分だけの値を見てみると砂糖水もお茶漬けも同じ値ですが、
食後30分で砂糖水は素早く200mg/dlを超えているのが分かります。
しかし、食後90分以降はお茶漬けの方が高い値で推移しています。

ご飯と砂糖水は1時間後には同レベルの血糖値となり
さらに長時間で高い値を示しており、
お米がいかに優れた【精製糖質】であるかが分かります。

白米を危険視する理由

この実験をして明確になったこととして
角砂糖17個を溶かした砂糖水を飲んだ被験者は甘過ぎて飲むのに苦労したと言う。

しかし私たちが国民食として毎日食べている白米を食べていて
甘過ぎて食べられない感じたことがある方はほとんどいないでしょう。

白米を危険視する理由は、角砂糖17個分と同じ糖質が含まれているが
「それほど甘くない」と言うこと。

パンも同様です。
甘くて飲むことに苦労した砂糖水と、食べるには全然苦労しないのに
同じだけの糖質が入るお米やパン。

厚生労働省が進める食事バランスガイドでは、
主食、副菜、果物としてたくさんの炭水化物を摂ることを
「バランスが良い食事」としている。

1日の糖質量に換算すると
妊婦の場合、妊娠後期には白米でご飯8杯分を食べるよう指導されます
角砂糖では約100個分に相当します。

砂糖でこれを摂取しようとしたら誰も摂取できないと思います。
しかし、お米であればきっと食べられるはず。

ここが大切です!

つまり、お米は気がつかないうちに大量に取れる砂糖なのです。

甘くなく、無意識のうちにたくさん食べられる。
食パンやパンスタにも同じことが言えます。
食べているときはそれほど甘味は感じないのに
身体に入ればその成分は砂糖と同じだと言うことを
忘れてはならないのです!!

お米の普及とともに、糖尿病をはじめとする
さまざまな病気を引き起こしていると言えます。

白米には栄養がない

白米のほとんどが糖質であり
そのほかのタンパク質や脂肪はほとんど含まれていないのです。

お米をたくさん食べて栄養をつけようと言いますが
実際は砂糖を摂っているのと変わらないことになってしまっているのです。

江戸時代に脚気を引き起こしたように
お米は精米することで、ビタミンB1をはじめとするビタミンはほとんど
なくなってしまいますし、ミネラルやタンパク質も不足してしまいます。

また、お米にはほとんど味がないため、お米をたくさん食べようとすると
塩味の強い副菜をたくさん食べることにつながります。

塩分と糖質をセットで多量に摂取することで
血圧の上昇の原因にもなっていると言えます。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます☺️
今回の記事は楽しんでいただけましたか?
次回は「お米はマイルドドラッグ!」
ちょっとおっかないタイトルですがお楽しみに!

これからもっと沢山の嬉しいレシピやお役立ち情報をご紹介できるように
まだまだ勉強中の身です!一緒に健幸になりましょう!

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参考著書
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
宗田哲男

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