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「ケトン体代謝こそが、人の本来の代謝であった」⑧

前回の記事は読んでいただけましたか?
今回は「農耕が始まる前のヒトの食生活」についてご紹介します

これまでの記事は全てマガジンにまとめてあるので
ぜひご覧ください!!

では、早速始めていきます!


農耕が始まる前のヒトの食生活

ヒトは約700万年前に類人猿の祖先と分かれていました。
ヒト属には20程の種類が居て、ルーツは全てアフリカにあります。

現代人につながるホモ・サピエンスは、20万年前に
アフリカで誕生したと言われています。

アフリカで誕生したこの集団が世界中に拡散し、
各地で変化しながら現代の人類が育っていったと言われています。
この頃のヒトは狩猟採集集団として出発しました。

ヒトの進化の過程で、樹木生活から地上に降り
直立2足歩行を始めたことで、手足が自由になりました。
(食べ物を追いかけるために進化したと言われている。諸説あり)

初期人類の主食は?

私たちの祖先は、肉食獣のいる草原に降りたところで一体何が出来たのか
牙もなければ、鋭い爪もない動物。しかし消化器は肉食。

アイアイ:マダガスカルに生息する猿
異常なほど細くて長い中指は、ラミーという木の実の胚乳を食べるために
使用されていることが発見されている。
親指はこの木の実をしっかり握ることができるように大きくなっている。
強い前歯を持っていて、これが連携して
この摂食行動を形成ていることが分かる。

島泰三著:「親指はなぜ太いのか」

→この著書の中で島氏は
「目と手連合仮説」:「主食こそが霊長類の手と口の形を決める」
と説明しています。

なぜヒトは、肉食であるのに牙もなく
他の動物を直接襲って食べることにも向いていないのに
草原で生き延びることができたのか?

ヒトの大脳は、沢山の脂肪やタンパク質を必要とします。
まだ武器もなく、罠を仕掛けたり、狩りがうまくできなかったヒトが
生き残った道は?

島氏曰く、
数々の検証の結果、ヒトは他の肉食動物の食べ残した死肉と骨を
狙うしかなかった。
ヒトの親指こそ、単純な石器を握って骨を砕くことを可能にし
骨髄を食べるというスキルを手に入れた。

島氏は実際に、アフリカのサバンナには豊富な食べ残しがあることを検証。
現存するハッザ族にもこのような食べ残しや骨髄を食べる習慣があると
見出しています。

ヒトの親指だけが、石を握って骨を砕くことができるような形をしている

他の霊長類の親指では、石を強く握って使うことは不可能。
ヒトの親指はすごい力を生み出していることを発見したのです。

その後進化の過程で
大型の哺乳類を仕留めるだけの知恵やチーム力を獲得し
火を手に入れて、さらに大きな進化を遂げていくのです。

それ以前の初期人類は骨髄や食べ残しを食べていた
長い時間があったと推測されます。

ヒトの歴史700万年のうちの大半は、大きな進化のない時間でした。

巨大な顎を持つ装飾の人類も現れましたが
生き残ったのは肉食の人類でした。

肉食の人類は、脳容量の拡大という変化を起こし
500万年の間に、脳の容量は500mlから1,000mlへと倍加しました。

食べ物が植物性のものであった初期人類の時代には、
脳の容量は変化しなかったのです。

日本人のルーツ

アフリカから出てきた人類が、日本に住み着き、縄文人となり、
1万年後に水田稲作の技術を携えた渡来弥生人が
大陸中部から日本列島にやってきて、両者が混血し現代に引き継がれ
日本人が形成されました。
という、(「二重構造論」)が今は主流です。

縄文前期における食事

縄文前期の鳥浜貝塚(福井県)における主要食料の種類とカロリーの割合

  • 魚類ーーー30% ーーーーーーーーーー|

  • 貝類ーーー13%           |

  • クルミーー19% ー|        |

  • どんぐりー15%  |        |ー縄文前期

  • 獣類ーーー15%  |ー縄文草創期  |

  • ヒシーーー4%  |        |

  • クリーーー4% ー|ーーーーーーーー|

約5,500年前の遺物層が約60cmの厚さで検出され、その中には
・どんぐり・クルミなど堅果(ナッツ類)の種子層
魚骨や鱗などの魚骨層、淡水産の貝殻の貝層が確認されています。

その推積状況から
秋に詐取した森の食べ物を秋から冬にかけて食べ、
春には若狭湾に回遊するマグロ、カツオ、ブリ、サワラなどの海水魚を
獲っていたことがわかり、季節に応じた食生活の様相が明らかになった。

魚・獣・貝を合わせて58%の割合で食べていたことが分かります。
堅いナッツ類が炭水化物の主要な部分を占めています。

この頃特に多く食べられていたと思われるクルミには
糖質はなく、脂質がほとんどです。
そのため、実質タンパク質と脂質で80%にもなります。

炭水化物は20%含まれていますが、その中には食物繊維も多く
糖類は含まれているものの、現代のような瞬時に血糖値を上げる
ようなものは含まれていません。

この時代を生きたヒト達は過酷な環境にあったと思われます。
→現代に比べてエネルギー消費量も多いはず
この時期のほとんどのヒトは
ほぼケトン体だけで生きていたのではないでしょうか。

今回はここまで!
次回は「濃厚開始後の食生活」についてご紹介します!
お楽しみに♪

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます☺️
今回の記事は楽しんでいただけましたか?
次回もお楽しみに!!

これからもっと沢山の嬉しいレシピやお役立ち情報をご紹介できるように
私も勉強中の身です!一緒に健幸になりましょう!

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参考著書
ケトン体が人類を救う 糖質制限でなぜ健康になるのか (光文社新書)
宗田哲男

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