天の邪鬼’ @最低賃金は1時間1500円、為替は1ドル100円でいい

◆ 私も、基本的に同感。好むと好まざるにかかわらず、日本はそれしかない。

~~< 以下 引用 >~~   ■ <将来推計人口>高齢者「引退」なき時代へ ⇒ http://bit.ly/2oZt9zS ■   10日公表された推計人口では若干、スピードが緩んだものの、この先も厳しい少子高齢化が続く人口減少社会の姿が示された。かつて経験したことのない、超高齢社会に対応していくため、社会保障制度をはじめ、従来の少子化対策だけでない、女性、高齢者の働き方改革や外国人材解禁など、人口減を前提とした社会の仕組み作りを早急に進めることが求められている。

◆ 日本がスイスなみの豊かな暮らしを実現するためには、それがいい。

 ところで、先日、“幸福度”の世界ランキングが発表されました。(→ 注1) わが国は155か国中の51位で、先進国ではイタリアとビリ争いをしています。[#幸福度]
 アジアでもシンガポールやタイや台湾などよりもずっと下のランク。そんな現状を知らされると、あらためてがっくりきてしまいます。
 高福祉国家のノルウェーやフィンランドなどの北欧勢が幸福度で軒並み上位を占めるのは何となくわかるのですが、そんな中、スイスは堂々の4位にランクインしていました。
 私はそれが驚きでした。スイスは消費税がベラボウに高い北欧諸国に比べると、消費税も8%程度とそれほど高いわけでもない。それなのにうまくやれている。
 私は、どうやったらスイスのような国になれるか、ちょっと不思議でした。

◆ スイスは世界でも1、2を争うほど物価が高いとか。

 日本がこれまでめざしてきた、一部の輸出企業を優遇するようなスタンスと正反対。スイスは、内需産業なども含めてあまねく恩恵があるような経済政策スタンスなのだと思います。
 スイスでマクドナルドのハンバーガーを食べると、日本のほぼ2倍の価格らしい。ただし、賃金もほぼ2倍ほどあるので、賃金との比較では相対的に物価が高いという印象でもないという。
 発想の転換が大切です。“物価高=悪”という先入観があると、スイスのような豊かな国づくりはできません。人を使う仕事にはコストがかかるものと達観すべきです。[#発想の転換]
 要するに、スイスでは何でもが2倍。ごく単純化して言えば、スイスは、高い人件費を物価に転嫁しているようなものなのだと思います。[#価格転嫁]
 ちなみに、私が派遣で仕事をしている工場は、コンビニで350~500円で売っている電子レンジでチンして食べる類の麺類の工場。スーパーのよりも高く、決して安い商品ではありません。
 そんな商品は一定時間しか保存が効かないので、消費地の近くで作ることになる。なので、最低賃金ギリギリの賃金で国内で作っている。それでもそんな価格になってしまうのです。
 かなりハードな作業でも賃金は最低賃金の水準。パートや派遣の定着率も悪く、会社は困っています。でも、価格転嫁できなければ、賃金も上げようにも上げられません

◆ 日本もスイスなみの豊かな暮らしを実現するためには、賃金も物価も2倍にするといい。

 そのためには、最低賃金を1時間1200~1500円にして、為替は1ドル90~100円程度がいい。そうすれば、ドルベースの賃金はほぼ2倍近くになり、高齢者や女性の労働参加も増えると思います。[#最低賃金]
 健康で体が動く間は、みんなに仕事をしてもらう方が“健康寿命”にも効果的。日本人には、のほほ~んとした隠居生活はむかない。退屈して、むしろ死期が早まります。[#健康寿命]
 円高になると輸出は多少減りますが、高技術の輸出企業は現地生産化も得意なので、それで高技術産業が廃れることはない。“製品輸出”から“技術輸出”にシフトすると考えればいい
 輸入に頼っている石油や食料品にとっては“円高”の方が何倍も都合が良いし、贅沢は、外国にでも出かけた時にすればいいのです。[#円高]
 それは、私がかねてより主張している“生活文明郷”の具体的なイメージなのかもしれません。(→ 注2)

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●(注1)  幸福度ランキングについては、2017.3.22のブログ 『発展しても幸福になれない国ではダメ』をご覧ください。[→ http://bit.ly/2outRV2]
●(注2)  “生活文明郷”については、2007.2.24のブログ 『生活文明郷-ビジョン』をご覧ください。[→ http://bit.ly/1lsxD8A]


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