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日本で本当に必要なスピリチュアルケアとは@さいころゼミ

こんにちは❗️今日も新幹線やら特急やらとあちこち移動で、記事を書く時間が大ありないしづかです😊
今日はスピリチュアルケアについて書こうと思います。

スピリチュアルと聞くと日本では若干怪しい言葉に感じる人も多くいらっしゃるのではないでしょうか❓
何か霊的で、占いに近く、また怪しいセミナーがあり、、、
しかし、このスピリチュアルケアというのは全然怪しくありません。
このお話をする前に重要なトータルペインについてお話したいと思います😁

トータルペイン(全人的な痛み)とは?

トータルペインとは、人が生きていく上で感じる4つの痛みのことです。
1.フィジカルペイン(肉体的な痛み)
2.サイコロジカルペイン(精神的な痛み)
3.ソーシャルペイン(社会的な痛み)
4.スピリチュアルペイン(霊的な痛み)
それぞれの痛みについて順に説明をします😁

1.フィジカルペイン(肉体的な痛み)とは?

これは一番わかりやすい痛みですが、怪我をした時や病気になった時に感じる体の痛みです。
例えば、足をぶつけて足が痛いや、お腹をこわして腹が痛いなどで、おそらく誰しもが一度や二度では済まないぐらい、この痛みを経験しているのではないでしょうか❓
このフィジカルペインは主に病院に行って治療するか自然治癒まで待つことが多いと思います😊

2.サイコロジカルペイン(精神的な痛み)とは?

次の痛みは、精神的なものです。例えば、家族やペットが亡くなった時や、誰かと喧嘩をして心が苦しい時など、精神が感じるものです。
この精神的な痛みもおそらく誰しもが必ず一度は経験したことがあると思います💦
こちらも時には精神科にかかったり、カウンセリングを受けたりすることもあると思いますが、自然治癒を待つことも多いと思います❗️
このフィジカルペインやサイコロジカルペインは、医療の介入によって解決できる可能性がある痛みです。

3.ソーシャルペイン(社会的な痛み)とは?

さぁ、分かりづらいのはここからです😅
ソーシャルペインとは例えば、経済的困窮や、家庭内での問題など、自分と関わり合う全ての社会から感じる痛みです。
このソーシャルペインはフィジカルペインやサイコロジカルペインの原因にもなる可能性があります。
例えば、経済的困窮を長期間受けることによって、精神的な痛みの極限を超え精神を壊してしまうや、社会との隔絶からの寂しさによってお酒の飲酒量が増え、肝臓を壊してしまうなどです。
こういった健康を侵害するものは単なる自分の不摂生や、遺伝だけではなく、根本的な別の要因があるケースがあります。こういったことをSDH(健康の社会的決定要因)と呼びます。
SDHについては別の記事で書いていきたいと思いますが、書き終わりましたらこちらにリンクを貼ります。

このソーシャルペインは医療の介入はほとんどのケースでできず、人との繋がりや、もしくは役所やNPOなどで解消していくことができる場合があります。また、社会的処方(これもまた別途記事を書きます)によっても解決できる場合があります。ただし重要なことは、誰かが解決してくれるのではなく、自分も一緒に解決するために行動をしていくことが重要になります。

4.スピリチュアルペイン(霊的な痛み)

さてさて、本番がやってまいりました。
スピリチュアルペインです。日本語に訳すとよく霊的な痛みとされることが多いですが、こちらは、死生観に対して感じる恐怖や罪悪感といえば、少しは伝わりますでしょうか。

今死んでも良いという人はどれぐらいいるのでしょうか❓すでにやりたいことをやり切ったからという方もいれば、フィジカル・サイコロジカル・ソーシャルペインを常に感じていて、そこから逃げたくて、という方もいるかもしれません😓
ただ、もしそういった痛みを感じていたとしても、やはり死への恐怖というのはあると思います。
このスピリチュアルペインは死の間際だけではなく、死を感じる・考えてしまう時の苦しみを含んでいます。

スピリチュアルペインは、フィジカル・サイコロジカル・ソーシャルペインと独立しているわけではなく、全ての痛みと繋がっており、全ての痛みの向かう先、もしくは原点でもあります。そのため、以下のような図で、スピリチュアルペインの上に、他の3つの痛みが乗っかっている様子で表されることが多くあります。

スピリチュアル

ここまで4つの痛みを書いてきましたが、フィジカル・サイコロジカルペインは医療的な介入で、ソーシャルペインは人と人の繋がりで解消される場合もありますが、このスピリチュアルペインは誰が解決できるのでしょうか?
(こういったスピリチュアルペインを取り除くことをスピリチュアルケアと呼びます)

宗教色の強い海外では、思いに聖職者(チャプレンなど)の介入によって解消されることがありますが、この日本においては専門家の方はほとんどいないと考えられています。
時には医療の現場で(特に終末期など死に向かっている現場で)医療職の方が対応されることもありますが、とはいえ他の仕事もある中で、スピリチュアルペインだけに全力を尽くすわけにはいきません。
もしくは海外のようにお寺の僧侶の方にお願いするのか?これも、今の日本では檀家制度が崩れており、お寺との関係が薄い中では非常に難しいでしょうし、また僧侶の方も普段こういったことを専門的に活動されていらっしゃらない方が多いので、これまた解消は難しいかもしれません😭

海外ではこういったことに対して、費用を支払うことで専門的な仕事として成り立ちますが、日本ではこういったことにお金を支払うという感覚がないため、専門職というのがしっかりとは成り立っておりません。
(一応日本にもスピリチュアルケア師という資格はありますが、ただ、仕事として成り立っているかと言われると難しいです)


ごくまれに、病院にボランティアの聖職者の方や僧侶が入られているケースもありますが、あくまでボランティアベースのため、大きな時間をかけれなかったり、できることが限られていたりします。

先日さいころゼミで、日本でキリスト教の聖職者をされ、アメリカに行かれてコロナ病棟でチャプレンをされていた関野和寛さんにお話をいただきました。

関野さんがさいころゼミでお話された内容は、動画アーカイブがありますのでご興味がある方は、さいころゼミに加入したいとご連絡ください。
(加入・講演に参加など全て無料ですが、内部で営業をしないなど条件があります。詳しくはお問い合わせください😊特に大学生や若手の社会人の方、大歓迎です❗️)

関野さんはアメリカのコロナ病棟で、コロナに感染された患者さんの病室を回って患者さんと対話され、患者さんのお話しを聞いたり、時には雑談したりしながら、死への恐怖を取り除いていくというお仕事をされていました。(今月末にビザの関係で日本に帰国されるとのこと)

関野のお話をお伺いして、僕が一番感じたことはこういった方に死ぬ前に出会って、一緒にお話をすることで、確かに心が救われそうということです。
ただ、僕は死の間際ではなく、日常的にお話をすることで、もっと心も楽に生きられるんじゃないかとも感じました😆こんな素敵な方がいらっしゃるなんて❗️

本題に戻りたいと思います❗️タイトルに記載の通り、日本に本当に必要なスピリチュアルケアとは何でしょうか❓
僕は中・高で仏教系の学校に通っていたため、多少仏教の知識はあります。仏教では死後の世界が広がっており、現世での行いによって次の世界が決まります(輪廻転生)。だから、例え死んだとしてもそこで自分の世界が終わるのではなく、次の世界があるんだ❗️と割り切れるのかというとそうでもないです。
僕はまだ生きていたいですし、やり遂げたいこともあります。

ではどうすれば良いのか❓
僕自身が最高の答えを持っているわけではないですが、先にも記載の通り、関野さんのような死を取り扱っていらっしゃる方と日常的にお話をする機会を作ることが大切なのではと思います😊
それはチャプレンの方でも良いですし、僧侶の方でも良いですし、お医者さんや看護師さんでも良いですし、時には葬儀屋さんでも良いと思います。
普段触れる機会が滅多にない「死」について考え、暴露する(接触する)機会をしっかりと作ることによって、それがどういったものなのか、ということをちょっとずつ受け入れられるようになるのかなと思ったりします。

これはあくまで僕の考えであり、正しいかどうかはわかりませんが、でも一つの答えではあると思います😁
ではどうすればそういった方と接触の機会を増やせるのか❓
それはもう僕がやっているさいころゼミに参加でも良いですし、他にも医療関係のイベントに参加して友達になるでも良いですし、お寺に遊びに行って僧侶の方に話しかけるでも良いと思います❗️

宗教観がない日本では一つずつきかっけを作っていくしかありませんが、できれば僕もそういったきっかけを提供できる人でありたいなと思います😆

ちなみに話の途中で出てきた「SDH(健康の社会的決定要因)」や「社会的処方」、また今日出てこなかったですが、似たようなお話として「グリーフケア」については後日記事を書きます😊

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