マガジンのカバー画像

英語の思想 トランス・グラマー

123
言葉によって、人は現実を超越(トランス)します。外国語を身につけると、自分の限界も超越(トランス)できます。では、英語のトランスの仕組みは? その核心部分を説明します。
運営しているクリエイター

2018年3月の記事一覧

*このブログブックについて

トランス・グラマー(TransGrammar)全体編にようこそ! トランス・グラマーは、英語をもっと…

三浦陽一
6年前
6

🔳 0-0 「明日、火星に行きます」 言葉は心の出来事を表す

言葉は、人間の自由を支えている。 言葉は現実を表現できるが、言葉じたいは、時間と空間にし…

三浦陽一
6年前
4

概念は音声・文字を着て語となる

概念は、私たちの頭のなかにあり、それじたいには音も形もない。ちょうど、頭のなかに無色の気…

三浦陽一
6年前
1

<体・態・相> 英語の概念には三つの層がある

英語の概念には、<体ー態ー相>という三つの層がある。 体(たい・からだ)... 体は、意識…

三浦陽一
6年前
4

【まとめ】 英語の整理ボックス

言葉は、話し手が組み立てるレゴの作品のようなもの。 ひとつひとつのレゴ(音声・文字)の中…

三浦陽一
6年前
2

【コラム】 なぜ on yesterday と言わないか(臨体)

英文法の本には、<時と場所の副詞が名詞的に用いられることがある>と説明してあるものが多い…

三浦陽一
6年前
3

【コラム】 「再帰代名詞」は自分に帰ってくる関係詞(臨惑)

myself, ourselves, yourself のような -self 型の語は、臨惑(関係詞)の一種である。 He saw himself in the mirror. He's never been there himself. これらの himself は、 he を話し手が先行体(先行詞)としてとらえなおして him-と認識し、さて、それはどの him- かというと、それは先行体のhe にほかならないので、そのことを -self と表現している。 話し手

🔳 2- 0 名詞(体)は英語の主役 <正体・準体・臨体>

体(たい。名詞)は、動態(動詞)や状態(形容詞)といった態(たい。なり)を帯びて、文の主…

三浦陽一
6年前
1

【コラム】 <種と類>という関係からみた体概念が分類体(統体)

具態体のなかの分類体は、<種と類>という関係からみた統体、すなわち対象の分類性を体概念化…

三浦陽一
6年前
4

【コラム】 定番の分類体には the (統体)

分類の仕方がすでに既成概念になっている場合は、定態 the が活躍する。 たとえば、時間的に…

三浦陽一
6年前
1

【コラム】 なぜ water は「数えられない」か 「物質名詞」は抽象的な物性の概念(特…

「物質」というと、形をもつ「物」のことだと思いやすい。 だが、英文法でいう「物質」とは、…

三浦陽一
6年前
5

🔳 3-0 体(名詞)は態(なり)をもつ <具態・動態・状態>

われわれはふつう服を着ている。それと同じように、心内の場面では、統体(名詞)は、何かの態…

三浦陽一
6年前
1

🔳 3-1-1  個か回か種か a/-s, the  の使い方(具態)

文中の体(たい、からだ。名詞として表現される概念)が、文中の他の概念にとって、 ・独立し…

三浦陽一
6年前
2

【コラム】 「おばあさんは川へ洗濯に...」 心の場面はthe の枠となる(具態)

the は、統体(名詞)が話し手の心の場面に、すでに定着しているという態を表す。 定着するにはなんらかの場面が必要である。 桃太郎(Peach Boy) のお話は、こういう文ではじまる。 Once upon a time, there lived an old couple in a small village. One day the old wife was washing her clothes in the river. "a small village"