*このブログブックについて
トランス・グラマー(TransGrammar)全体編にようこそ!
トランス・グラマーは、英語をもっとわかりやすく、使いやすくするために、英語の奥深いコア ー こころ ー を明らかにした読み物です。
中学校や高校で英文法を習った人も、英語の仕組みがシンプルかつ高いレベルで理解でき、日頃感じていた疑問の多くが解消できるように。
そう願って書きました。
全体編は、英語のこころの全体像を描くのが目的です。そのため、細かい説明よりも大筋がわかることを目指しました。細かい部分も面白いのですが、これは別編で扱う予定です。はじめは理解しにくいところがあるかもしれませんが、そういうところはあまり気にせず、目を通してみてください。
すっきり理解するには、始めから順番に読むのがいちばんですが、興味のある記事からのぞきこんでみても、これまでの英文法と違うところが見つかると思います。
3-1-2 といった番号が記事のタイトルにつけてありますが、これは第三章の第一節、その二番目の項目といった意味で、いわば目次に相当する整理番号です。
ほかに、番号のない【コラム】もあります。本文の記事に別の角度からライトをあてた読み物です。気楽に読んでください。
トランス・グラマーは、筆者が15年余りかけて開発した言語理論の英語編です。私は歴史学が専門ですが、歴史観を打ち立てるには、人間の観念を扱う基礎理論が必要だと感じたことから、言語を研究しはじめたのでした。
なぜ英語だったかというと、私自身、アメリカ留学、海外の大学での講義、歴史書翻訳などで、長年英語を使ってきたからです。どうして英語はこんなにむずかしいのかと悔しい思いをしてきましたし、本当は英語がわかっていないというコンプレックスもありました。世間には、私と同じような人がいるかもしれない。後進の人たちのためにも、こういう現状をなんとかしたいと熱望しました。
日本の言語研究は、海外の有名な学説に従っていますが、私には、それらは言語の核心をとらえているようには見えませんでした。私は、独自の道を歩むほかありませんでした。
長い時間がかかりました。そして、ついにトランス・グラマーはまとまりました。
英語のこころがどんなものか、一人でも、少しでも、ここから感じていただければ、うれしいことです。
三浦陽一
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