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読書を通して自分と話す 〜『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』〜

読みたいと思っていたものの読めずにいた本、『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』。読んでは紙に書き出し自問自答し、勢いのまま読了。壁をスルッと越える気はしないけど、読む前に比べたら心は軽い。

読もうと思ったきっかけは、仕事がなくなったことが大きい。


壁には薄々気づいて小さく行動していたが、毎月10万円になる自分業の「種」を見つけられず何年も経ち、アラサーからアラフォーになっていた。

息子は学校生活においては登校しぶり以上不登校未満。寄り添って寄り添って寄り添ってなんとか登校するも授業に付き添わなければいけなかったり登校できても午後だったり、時間が読めない。家で休んだらいいと思うかもしれないが、休むだけだとモヤモヤが大きくなり悪化するので、モヤモヤを具体化→感情を言語化→課題を明確化→解決策を考えてみる→学級担任と三者で共有し解決策を考える、の方が早く収まる。また基本的にベッタリ派であり、不調の時はさらにベッタリなので、同じ家の中で別行動をとるのが難しい。そんなわけで、息子に割く時間は長く、外に働きに出ることも時間が決まった働き方をするのも難しい。

仕事がなくなったことで、薄々気づいていた壁が分厚くなっていること、その壁が増えていることに気づき、「今本気で取り組まないと、後で身動き取れなくなって苦しむ」と危機感から読もうと思った。


いきなり吹いた。

『わかるわ、わかるよ、お母さん。「とりあえず何か行動しなきゃ」と使う予定のない資格をとってしまったんだよね。』

(はじめに p4)

Excelを勉強中。使うか疑問だが習得した実感がないので資格をとろうか考えていた。わたしやん。


『「ミッドライフクライシス」という言葉を聞いたことがありますか? 中年期特有の心理的危機、中高年が陥る鬱病や不安障害のことで、30代後半〜50代にかけて陥りやすいといわれています。』

(第1章 「40歳の壁」の正体  p17)

聞いたことない。そんな言葉があるのか。そうか、言葉ができるぐらい多くの人が苦しむタイミングなのか。


5種類の不安を自分に当てはめてみた。
〇:該当する
△:一部該当する

雇用不安→無職無収入、生活防衛費という名の貯金が減っていく、この現状で60歳以降も働けるのか、不安
スキル不足不安→転職エージェントから「ご紹介できる求人はありません」との回答経験有り、年を重ねたら肉体労働も厳しくなる、不安
健康不安→一生懸命走っているのに歩くスピードと大差ない、おかしい、不安
子離れ不安→残りの子育てが10年で寂しいという気持ちは今はない、日々のケアで余裕なし、ベッタリ派の息子を10年で自立できるように育てきれるかの不安はある
老化不安→仕事(肉体労働)がどんどんできなくなり外出すると以前より休憩が必要になった、まだアラサーなのに、不安

5種類の内4つ当てはまり、これだけ不安があれば壁を感じていることに納得。けどそれだけじゃない、介護不安もある。1人で両親を介護している方、退職して無収入で介護に専念した方、同居して家族総出で介護している方…わたしの周りだけでも様々で「わたしだったらどうする?」と想像してしまう。介護をする体力、お金、時間、睡眠不足で制度の理解と提出書類の準備、壮絶。介護不安も入れたら不安の塊じゃないか。このまま何もしなければ立ち行かなくなる。

読んでは手を止め自問自答。

(無職無職と言っているが、なんちゃってサバティカルタイムでは?この無職期間をサバティカルタイムにしてしまえば?いや、息子を優先しつつ在宅勤務の道を模索しようとしていたから、サバティカルタイムのつもりだったのでは?名前を変えるとなんだかカッコよくなったぞ!)
軽いぞ自分。

『チッチッチッ…(時計ね)』
『ドラドラドラ…(太鼓ね)』

このときは著者のVoicyに脳内変換され、目で読んでいるのにまるで耳読。不思議な感覚。だけど嫌じゃないむしろ好き。




「今日こんなことがあってね!」といった出来事や気づきを共有することは学生時代からずっと変わらない。自分語りは嫌われると耳にするが「なんかあった?」「おもしろいことない?」と言われることが多い。「ネタがない」と思ったことはなく、ネタしかなく自分で処理できなくて周りに聞いてもらっているのもある。聞いてくれた人からは「4コマ漫画にして」と言われるが、そのまま(画力に自信なし)。共有したがり。ううむ、もしや自分業の種なのか?なんにせよ、ひとまず何らかの形で発信していかないと道は開けないのは分かった。また、わたしが自分業に憧れていること、それが実現できたら不安が減り幸せになることも想像できた。

さぁどうする。同じ無職ならサバティカルタイムにした方がいい。不安は大きな鉄壁に感じるけど、この本とならその鉄壁も乗り越えられる気がする。第3章は自分業の始め方で第4章は自分業の育て方なので、章の通りに進んでいけばいい。心強い相棒。

「体力がある」「知力がある」「うまくいかなくてもやり直せる」、この3点がそろうのは「40歳±5歳」ではないでしょうか。

(第1章 「40歳の壁」の正体 p24)

壁に薄々気づいたときに直視して向き合えば良かったとよぎってしまうが、それはもういい。今が1番若い。今から向き合おう。まずは第3章だ。


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