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カップラーメンの自販機

何となくハイスクールライフを回想しているとふと思い出した
カップラーメンの自販機。

お金がない高校生にとって友達と部活帰りにしゃべるにはもってこいの空間で、今思い返すと、かけがえのない時間を過ごしていたのだと実感。

青春といいう言葉がぴったりの思い出。
僕の数少ない、自慢できる高校時代の話。
毎日毎日、カップ麺を友達と食べ、家に帰って母の飯を食う。
もう一度、こんな日々を過ごしたいものである。

まぁこんなのはよくある話だ。
高校生がコンビニの前にたまって喋ってるのと一緒。

では何故僕にとってこんなにも思い入れがあるのか。

実は僕の高校では、いじめの標的をターン制で決めるなんていう
かなり最低な風習があった。
クラス全体とうまくやっていた僕にもついにその日が来た。
僕のターンだ。
幸い、みなが想像する激しいいじめではなく、
LINEのグループトークであからさまに悪口を言う陰湿なやつ。

精神的にタフなのが功を奏し、
つらいけど自殺や不登校に追い込まれるほどではなかった。

一か月ほどたち、僕のターンは終了。
本当に単純なもので、いじめが終わったことの喜びのせいか、
いじめっ子への怒りは全くなく、元通りの日常に。

いじめが終わった日の部活、久しぶりに楽しめた。
昨日までのいじめっ子が友達に戻り、カップラーメンの自販機へ。

あの日のカップラーメンは本当に涙出た。まじで。
カレー味のカップヌードル。

そんなこんなでこんなにもありふれた話が、
僕にとっては忘れがたい、僕を語るうえでは欠かせない1ピースなのだ。

皆さんにも思い出の味はありますか?


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