食事で摂れる水分を見直そう
熱中症を防ぐためには水分補給が大事です。
ただ、スポーツドリンクの飲み過ぎは急性の糖尿病を引き起こしたり、水の飲み過ぎもむくみにつながったり、腎臓の負担になってしまうかもしれません。
飲むもの、飲む量には少し注意が必要です。
ずいぶん昔にブログに書いた、この季節になると思い出す話を再編しました。
ピラティスは、だらだらと汗をかくほどではないですが、それでもこの季節、レッスン中にはかなり汗をかきます。
そのため、私がレッスンする時はちょくちょく水分補給タイムを取りますし、レッスン後には「この後もしっかり水分取ってくださいね!」と声をかけています。
先日もレッスン後にそんな声をかけたら、ある方より、
「やっぱり水は1日1.5リットルとか2リットルとか飲んだ方がいいですか?」
とご質問いただきました。
お話を伺ったら、最近、プチデトックス週間!と称して、甘いものを絶ったり、いつも以上に食べ物に気を付けてみたり、そしてその一環で、普段あまり飲まない水をがんばって1日2リットルぐらい飲んでみたそうです。
そうしたら、かえってからだのダルさを感じ、脚にはむくみが!
その方、とてもスレンダーで姿勢もよく、色白なお肌はとてもキメが細かく、見るからに健康!という感じです。
そして、直接は聞きませんでしたが、どうやら中国の方のよう。
中国の食生活って、健康や美につながる知恵がいっぱい詰まっていますよね。
そこで、聞いてみました。
☆☆☆
・3食キチンと食べますか?
→Yes。パン、麺よりごはんが好き。ごはんじゃないと食べた気がしない。
・野菜はたくさん食べますか?
→Yes。
・生野菜は食べますか?
→あんまり食べない。火を通したものか、スープが多い。
・スープなどの汁物をよく食べますか?
→Yes。ごはんの時、汁物は必須。
・水は飲まないけれどお茶は飲む?
→Yes。温かいお茶をよく飲む。
・もしかして、2リットル飲んだのは冷たい水?
→Yes。
☆☆☆
なんと素晴らしい食習慣!!
お茶は烏龍茶が多いとのことだったので、しいていえば、1日のうち何回か、このお茶をほうじ茶やコーン茶などカフェインが少ないものに変えてみるとよいかも、とお話しました。
パンに比べるとごはんは水を加えて炊く分、水分を多く含んでいます。
主食をごはんにするだけで水分補給もできてしまうのです。
ごはんと一緒に汁物も取る習慣があれば、水分だけでなく塩分やミネラルも取り入れられます。
ナトリウムやカリウムなどのミネラル、そしてタンパク質まで取れてしまうお味噌汁は特にオススメです!
そして、野菜はほとんどが水分。
生で食べることの多い水分豊富な夏野菜はカリウムを豊富に含んでいるので、水分を摂りすぎたとしてもうまく排出してくれます。
旬を迎えるスイカやメロンもオススメ。
(但し腎臓が悪い人は気を付けて!)
冷房などで冷えが気になる場合、生野菜より火を通して食べる野菜のほうがからだを冷やしません。
お味噌汁やスープなどにして野菜から出た水分も一緒に取れるといいですね。
冷たい飲み物はからだを冷やすので、温かいもの、常温のものがbetter。
利尿作用があるカフェインやアルコールを含むものは程々に。
先の彼女のような食生活なら、意識しないでも自然に食事から多くの水分、そしてミネラルが取れています。
なので食事以外に2リットルはおそらく多すぎ。
しかも、普段からからだを冷やさないように(無意識に)注意しているところに、冷たい2リットルはかなりの負担だったのでは。
おそらくそれが不調の原因でしょう。
3食きちんと(できればお米を)食べること
汁物や野菜を取り入れることで
食事から多くの水分、ミネラルを取ることができ、熱中症を防ぎます。
こまめな水分補給はこの猛暑の中もちろん必要です。
塩分を補給するタブレットなどが役に立つこともあるでしょう。
でもその前に、そもそも食事で充分な水分が摂れているかを是非見直してみてください。
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