Ym2Ko

カメラという記憶装置に出会い、日々の生活が変わってしまった(笑)。カメラを手放せなくな…

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カメラという記憶装置に出会い、日々の生活が変わってしまった(笑)。カメラを手放せなくなった私。罪深い(笑)Fuji…思い出を切り取る日々。

最近の記事

癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ12

さて…三ヶ月に一度の検査だ。 今回は大腸カメラ。 あまりやりたくはないが、そうも言ってはいられない。 いや、むしろ有難いのだ。 この検査は、検査それ自体も結構大変なのだが、その準備もかなりしんどい。 腸管洗浄液を大量に飲むのである。 美味しいとはいえない味…それを大量に… 慣れたといえば慣れた…でも、できれば飲みたくはない。 ちょっと気の重い検査ではあるけど、 その重要性は素人の私にもよく理解できる。 洗浄剤を飲んだあと頻繁にトイレに行くのだが、 その度ごとに便が液状に、そし

    • 癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ11

      さて、早くも2月も終わり、暦は容赦なく進んでいる… 癌サバイバーの中でも、私は幸運な方なのだろう・・今のところ元気だ。 特に抗がん剤治療もなく、経過観察。 本当に直腸癌だったのか・・そう思うこともある。 とはいえ、排便障害には時に苦しむこともあるが。 癌になったというこの事実、自分にとってどういう意味があるのか?? そんなことを考える日々。 きっと意味があると思いつつも、運が悪かった・・と思ってしまうこともある。 人間って、本当に弱い存在だ。 こんな私だが、私を唯一の頼りに

      • 癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ10

        令和6年2月6日。 私は毎日仕事をしている。 かつて私が担当していた分野とは全く違った業務に就いている。 慣れないことだらけで、毎日ストレスが溜まり続けている。 とはいえ今のところ元気に過ごしている。 問題は・・・私自身のやる気のなさ😅 そして、息子の問題。 息子は発達障害を抱えている。 それゆえ人との関わりが少し苦手。 息子自身は人が好き。 決して内に籠るような性格ではない。 それゆえ最初は結構簡単に友達を作る。 ところが、人との距離感や感情を掴むのが苦手なところから、

        • 癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ9

          早いもので1月も下旬に。 一体新年になってから私は何をしていたのか?? そんな疑問も出てくるのだが、とりあえず元気にしている。 基本は職場と自宅の往復。。当たり前か・・ 上の息子を叱咤激励しながら日々を過ごす。 排便障害はまだあるものの、まあ日々の生活に支障をきたすようなものではない。 行動するときは常にトイレのことを頭におかないといけないが、それも慣れた。 最近は、病気云々ということより・・それ以外のことで頭を悩ますことが多い。 今が頑張りどころなのかな。。 考えれば、3年

        癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ12

          スマホ写真の楽しさ

          最近、カメラをあまり持ち歩かなくなった。 いや、持ち歩いているんだけど、あまり使わなくなったという方が正確かな。 また最近断捨離しているので持っているレンズも減少しているのも影響しているのかも。 でもそれ以上に、スマホカメラでの撮影の新鮮なこと! 今でもカメラは大好き。交換レンズによって撮れる写真が変わってくるのもとても好きだけど。 でもね、手軽さと機動性・・これを考えるとスマホカメラは最強だと思う。 画質についても、明るい環境では満足できるし。この辺は個人的な感想ですが。

          スマホ写真の楽しさ

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ8

          年末にアップしようとしていたのだが、完全に忘れていた。 新年になり、何かが変わったか・・何も変わらない。 だが一つ言えること・・・元気にしているということ。 12月中旬にコロナにかかりしんどい思いをしていたが、 ようやく元気になった。 まだ匂いも味もいまいち分からないが、まあこれは時間が経てば治るだろう。 12月に受けた検診でも、特に異常はなかった。 有難いことだ。これで手術からちょうど2年半。 3年前の年末、悪性腫瘍があるとの検査結果が出て、冷静ではあったが、 生きるこ

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ8

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ7

          間が空いてしまった… 命を繋ぐ…なんてタイトルで書いているけど、 実のところ、ワタシはへこみっぱなしだ。 離婚訴訟を抱え、婚費を払い続け、自分の生活資金が乏しい。 おまけに給料も減った…このご時世に… いろんなことがあって頭を抱え続けていた。 「見えないだけ…」なんて言いながら、何故自分ばかり…なんて 思い続けていた。人間って弱いものだ…つくづく思う。 もともとワタシもお金の管理は苦手。 あればあるだけ使ってしまうタイプ。 わかってはいるのだけど、なかなか治らない。 そし

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ7

          愛用のカメラを持って。

          私はカメラが好き。写真が好き。 いつの頃からだろうか…ちょっと思い出せない。 おそらく…原点は小学生の頃のアメリカ旅行だと思う。 3週間、家族でアメリカを旅行したことがあった。 出発が近くなって、父が私と兄にカメラを買ってきた。 私に渡されたのは、機種名までは思い出せないが、リコーのコンパクトなカメラだった。 36枚撮りのフィルムで倍の72枚撮れる機種だった。 「好きなだけ撮ったらいい」との父の言葉を鮮明に覚えている。 そりゃぁもう嬉しくて嬉しくて。。 旅行中何枚撮っただろう

          愛用のカメラを持って。

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ6

          この7年の間に、私のみに降りかかったこと。 1 家族との別居。 2 職場での人間関係に悩む。 3 直腸癌。 まあ、大きく分けるとこの3つ。 で、解決したかといえば、基本的にはNOだ。 今まで、「命を繋ぐ…」などと書いてきたが、 実のところ、私はそんなに達観していない。 毎日苦しいし、恨みの感情を持ってしまうし、 先の展望も見えないことが多い。 1についていえば、現在離婚裁判を起こしたもののまだ解決には至らず。 子供達にいらぬ心理的負担をかけていると思うと、とても辛い。子供に

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ6

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ5

          自分だけじゃ無い…とは思っても、 やはり抗がん剤治療は少々辛かった。 なんで俺だけ…と思いそうになったが、 それを頭の中で打ち消して過ごした。 完全に打ち消せたという自信はないが…。 だけど、色々な気づきを得たということは、 その後の闘病生活に、大きな気持ちのゆとりをもたらしたのも事実。 何か自分に不都合なことが起きた時、 それを周りのせいにして、自分は悲劇のヒロインを演じる… その時は良い。 でも回り回って自分に跳ね返ってくる。 難しいことだけど、今起こっていることにちゃ

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ5

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ4

          化学療法室で私がみた風景… たくさんの人が普通に抗がん剤投与を受けている。 勿論私よりも若い人も多かった。 ショックで、しかも新鮮だった。 自分が癌んと診断され治療を始めるまで、 全く想像だにしなかった光景。 鬱々としていた気持ちが、どこかに吹き飛んだ。 分からんかった… 癌と戦っている人はいっぱいいるんや… それを実感した。 しかも皆さん普通に投与を受けて颯爽と帰っていく。 そこには悲壮さは感じられなかった。 勿論、色々と抱えていて苦しい思いをしているとは思うけど、

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ4

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ3

          治療に向き合うと決心したが、 まだ自分の中で生きようという意欲は薄かった。 だけど生きたかったのは間違いはない。 「なんで俺ばっかり…」という思いにとらわれていた。 2021年2月8日、最初の抗がん剤治療が始まった。 この時は初めてということもあり、3日間の入院となった。 入院なので同じような境遇の方とは会えず、わたしは、 なぜ自分ばかり…という思いに支配されていた。 実はこの時、家庭でも色々と問題が起きていて、 別居している妻と上の息子との関係が悪化していた。 私は抗がん

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ3

          お山に登る

          比叡山に登ろうと思う。 悩ましいことが多く、少し俗世を離れたい。。 体調は、おかげさまで悪くはない。 トイレは何とかなるだろう。 体のこと、仕事のこと、お金のこと、家庭のこと、 色々と頭から切り離したいのだ。 お山に登ったらそれができるかというと、 そうでもないのは分かってはいる。 少しだけ、ほんの少しだけ、日常から離れたいのだ。 バスで1時間ほど。 特別な場所へ…

          お山に登る

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ2

          ようやく治療しようという気になって、 新しい年を迎えた。 新年からは治療のために大阪の実家をベースに生活することになった。 まだ詳細な検査も受けてはいない状態だった。 そんな中、まだ京都にあった私の家に、離れて暮らす息子たちが 泊まりに来た。 息子たちにはここで病気のことをちゃんと伝えた。 どうもまだピンと来ていないようだった。 夕食を共にし、一晩泊まり、私は翌朝仕事だったので、 彼らは2人で母親の元に戻って行った。 戻っていく2人の姿を見て、心の中で何度も詫びた。 成長を見

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ2

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ

          癌は2人に1人がなる病気、と言われています。 こういった報道を聞くと、怖いなぁ…と思うのです。 でも、所詮他人事なんですよ、自分が癌になるまでは… 私もそうでした。 2016年から自堕落な生活を送っていた私でしたが、 自分が癌になるなんて思っていませんでした。 自分は大丈夫…どこかでそう思っていました。 これ、全く根拠はありませんよね。 2020年暮れ、直腸に大きな腫瘍があると分かった時、 なんで俺ばっかり…こんな目に遭うねんと思ったけど、 まあ冷静で、やっぱりか…と。 次に

          癌サバイバーとなった私〜命を繋ぐ

          癌サバイバーとなった私〜手術から2年経過

          2021年6月7日に手術。 無事に術後2年が経過した。 先日の検査でも、今のところ異常は見られませんとの所見。 癌サバイバー3年目を迎えた。 有難くも、健康の大切さを噛み締める毎日を過ごしている。 癌であることがわかり、詳細な検査、抗がん剤治療、手術… そしてストーマ生活… 現在は、排便障害に気をつけつつも、元気に、比較的安定した 毎日を過ごすことができている。 あの頃のことが、本当に自分の身に起きていたことなのか…と 感じることもある。 しかし常にトイレのことを考えながら

          癌サバイバーとなった私〜手術から2年経過