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書評シリーズ

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自作の書評記事のみ集めました。ビジネス、思想。
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2023年8月の記事一覧

『マルクス・ガブリエルの哲学』人新世の現代思想入門

『マルクス・ガブリエルの哲学』人新世の現代思想入門

確かにガブリエルのブームは落ち着いたように思う。

ドイツっぽさが、私たちに合うのかどうか。そういう問題はありそうです。

これはフランスらしさの受容と同じで、現代思想の感性ではないでしょうか。

『マルクス・ガブリエルの哲学』菅原潤を扱います。この本は、ガブリエルの本当の姿を垣間見えるような体験でした。

第一部では、本書を読んでいきます。本当に難しいです。

続く第二部では、本書を離れてガブリ

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悪の『スピノザ』國分功一郎

悪の『スピノザ』國分功一郎

岩波新書とは、荘厳な文体とカテゴリーとして一般教養を、入門・発展の2タイプで表現する。

なぜ、あまりにも難しい「発展」なのか。このスピノザは。

ここでは悪を語ります。

これって、この本に無い部分に注目することです。

・書かれていること

・書かれていないこと

ここに注目すると、スピノザはアーレント論になります。

2500文字。長め。

アーレント研究会

國分功一郎のアーレントは、スピ

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