AkiraTheHustler
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江ノ島
利用者さんが好きな江ノ島に、車椅子を押して行って来た。ひと月に何度も小田急線に乗って行くのだと言う。
行くと定位置は決まっていて、いつも同じ場所に車椅子を停めて、そこで缶コーヒーをゆっくりゆっくり飲む。
見上げると鳶がぐるぐる回っている。波が寄せては返す。気持ちのいい時間だった。
This is our Playground
2022.5.10 【摘発】路上に寝転び抗議、17人を書類送検 警視庁
昨年12月、JR吉祥寺駅前の車道で寝転んだり座ったりした疑い。路上に寝転んで抗議する手法は”シットイン”と呼ばれるが、交通量の多い車道に出る行為は危険性が高く、渋滞が発生するなどの影響も大きかったと判断した。
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書類送検のニュースをめぐってSNSにはこの17人を非難する言葉が溢れたけれど、ぼくの頭によぎったのは昔読んだ
Comme a la radio
僕にとってのそのはじまりは二丁目のクラブだった。大音量の中で韓国の新しい友達の話をしたら、何を聞き違えたのか聞くに堪えない民族的な侮蔑の言葉が返って来た。ホモフォーブとAIDSを乗り越えて来た街のミラーボールの下で、まさか民族差別の言葉を聞くとは思わなかった。クラブで、バーで、さまざまな場所でネット空間と同じような東アジアの他民族や他属性へのヘイトスピーチを耳にすることが増えていった。
そう、ネ
Re:Story
「ぶっ壊す(destroy)」も「復活する(restore)」もどっちの単語にも「物語(story)」と言う言葉が入ってるんだと書かれた本を読んでグッと来たのを思い出しました。
ぶっ壊す=death story
復活する=Re:Story
Pandemic/世界は愛に溢れている
今年の春。仕事帰りに自転車で坂道を上りきった横断歩道に、無数のマスクが散らばっていたことを思い出す。むっとするようなイヤな気持ちで、大きくそこを迂回して通り過ぎた。新型インフルエンザの大騒ぎには驚いた。20年前のHIVをめぐって起きたパニックと何も変わらないように思えたから。行政もメディアもネットの流言(りゅうげん)から垣間見える人々の在り様も、なにも変わらないなと思った。自分の身を自分で守ろうと
もっとみる「役に立つ」ということ
3月に東日本を、大きな地震と津波が襲った。そして、福島の原子力発電所でもとうとう大きな事故が連続した。僕が住んでいるのは新宿の古いビルで、七階だったために、帰宅してみたらけっこう大きな家具がいくつか倒れていたけれど、同居人も友人も誰もケガをすることもなかった。けれど、そこから何週間か、どうにも力が湧かない自分に苛立った。ひたすら眠く、twitterばっか眺めていた。長く関わっていた仕事から少し距離
もっとみる「気持ちはわかる」
「気持ちがわかる」ことはすごいことだと思う。
暗い夜道をひとりで歩いてるような気持ちでいる時に、誰かからそんな言葉をかけられたらどれだけ安心するだろう。
でも、同時に「気持ちはわかる」とその地点で考えることが止まってしまうのはダメなんじゃないかと思っている。
大事なのは、「わかった」、その後なんじゃないだろうか。
Made in Anger
渋谷から一駅のところでバイトがあったから、
井の頭線に乗ろうと急いで歩いていた。
すると岡本太郎の「明日の神話」が突然目の前に現れて息を呑んだ。
怒りが自分の作ることのおおもとにあると、
どこかで信じてやって来た。
メイド・イン 怒り。
この絵を眺めながら、それは間違ってなかったと思った。