知識労働者として成長したい

私はサラリーマンだが知識労働者であると自認している。そのため知識労働者の最高峰であるコンサルタントの仕事術を手本としている。(なお、私はコンサルタントではない。)

成長欲求はあるが、あくまで知識労働者としての成長を追い求めている。だからこのブログの目的は「思考を言語化する規律」を習慣化することであり、この媒体 note で Evergreen note を試すことにしている。この背景には、思考を言語化する規律はコンサルタントに求められる能力であり、Evergreen note は知識労働者の生産性を図る基準であるという信念がある。

どのような人間が周囲にいたとしても結果を出すためにも、知識労働者として成長したいのである。

References:

ビジネスの推進力を身につける 『戦略的構造化』のスキル

筆者は現在、経営戦略コンサルタントとして、M&Aからオーガニックな成長まで、様々な企業戦略の立案・実行支援に携わっている。一見格好良く聞こえるかもしれないが、実際は、絶えず頭を高速回転させつつ、同時に脳みそに深く皺をよせて多面的にモノゴトを考え抜く、きわめてエネルギーのいる地道な仕事である。

情熱は基盤として絶対的な必要条件であるが、企業や仕事の課題を最もインパクトのある打ち手で解決するには「課題の戦略的な構造化」こそが肝になる─そう確信したのは戦略コンサルタントになってからだ。その確信から筆者は「構造化を生業とする人」として、自身を“ストラクチャリスト”として商標登録し、一コンサルタントである上にさらに“戦略のプロ”としての意識を高め、日々質の高い仕事を自身に課している。

「戦略的構造化」とは何か。筆者はこれを「ある事象や課題を『意味のある軸』で分けて平面的・立体的に捉え、課題の因果関係を探り、鍵となるドライバー(要因)やパラメータ(根本要素)をあぶり出して、優先順位を付けること」と定義している。「意味のある軸」と書いたとおり、構造化して抽出するのは、限られたリソースを投下して施策を打つことができ、実際に変革が起こるドライバーやパラメータでなくてはならない。つまり、目指すのは、単にフレームワークを当てはめたりMECEに分けたりすることではなく、実際にインパクトを起こすための「戦略的」な構造化である。基本的な軸は、数式、規模、種類、要因、新旧、時間、プロセス、地域、方角などのように、「定量と定性(=性質の軸)」か「時間と空間(=つながりの軸)」に大別される。

私が実践している聴き方を紹介しよう。あくまでもイメージだが、「構造化」モードにスイッチを切り替えたら、左脳に論理的思考、右脳に抽象的思考の「聴く脳」が瞬間起動する。一般的に、求められない限り論理的な話し方をする人は多くないので、大抵は右耳から聴き、左脳に話をぶつける。左脳では、聴いた内容を数式化したり、プロセスで考えたり、ドライバー(要因)で整理したりして、効果的な整理・解決軸を探り出すためのテストを高速で繰り返し行う。同時に右脳では、左脳で暫定的に選んだ軸候補に対して、その構成要素の定性事象(例:現象・特徴・理由・解決仮説案など)をマッチングさせるよう抽出していき、その組み合わせの中で、左右の脳で共鳴する軸が見つかれば(たとえば、Y=ax+by+cz+…という数式で分ける軸を左脳で選び、右脳でa、b、cの具体的内容が明確に当てはめられていく状態)、それをベースに初期的な構造化イメージをどんどん深掘りしていく。

構造化力向上の第一歩は、自分が疑問を持たずにやっている日常の些細な仕事でよい。たとえば上司への顧客訪問事前資料、部長は何を知っておけば顧客との面談でうまくいくだろうか?」、また一方、「こうすればいいのに」などと思うものは「どうして自分はそう思うんだろう?」と考えてみる。「なぜだろう、なんなんだろう」ということの軸を構造化して押さえ、その上に「こうだからではないか(仮説)」を考える、というエクササイズをシツコクシツコクやってみることをおすすめする。


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