どのような人間が周囲にいたとしても結果を出す

仕事においては、どのような人間が周囲にいたとしても結果を出すことが求められる。言い換えれば、常に一軍で戦えるわけではない。たとえば、プレーヤーからプレイングマネージャーに昇格すると、自分より仕事ができない人たちと組まないといけないケースもあるだろう。あるいは、自らが二軍降格の憂き目に合うこともある。ジェネラリストを養成する大企業に所属していると、仕事が一人前になったタイミングで担当商品替えをされたり、職能を変えられたりする。例外的かもしれないが、全く異なる分野の企業に出向となるケースもあるだろう。これらの場合、これまで積み重ねてきた業界知識・業務経験が役に立たなくなり、自分の戦力が意図せず低下してしまうこともある。

そのような状況においても結果を出すために、私は知識労働者の最高峰であるコンサルタントの仕事術を手本としている。それだけではなく、私はサラリーマンだが知識労働者であると自認しており、より厳密に言えば知識労働者として成長したいので、Evergreen note という考え方を取り入れることにした。すなわち note で Evergreen note を試すことにしているのである。


References:

『プロフェッショナリズムと問題解決の実践』 トーキョーハーバー

プロフェッショナルの世界においてポジションを取るということは「自分はこう思う」という意見を表明することである。意見を表明するということはなぜその考えに至ったのかという説明責任が伴い、そのためには論理的に説明できることが求められる。また自分の意見に対して反論されるというリスクも伴う。「自分はこう思う」と言っても「いやそれは違う」と反論され、それに答えることができないとプロフェッショナルとしての信用を失うことになる。しかしこのようにプロフェッショナルとしてのリスクを伴った意見というものは考えが練り込まれておりだからこそ価値があるともいえる。ポジションを取ることと、リスクを負うことと、ロジカルであることと、アカウンタブルであることは全てつながっているのである。
このようにプロフェッショナルの世界においては自分の意見を即答できないと価値がない。どんなに事実を調査したり分析を進めたりしても「お前はどう思う?」という質問に答えられなければ、それは単なる作業者としての仕事をこなしたに過ぎずプロフェッショナルとしては失格なのである。

プロフェッショナルは必ず結果を出さなければならず、そのためには自分の立場とは無関係にあらゆる手段を使ってでも達成しなければならない。

プロフェッショナルとして振る舞えているかを確認するためには定期的に「ベストを尽くしたのか?」と自問するべきである。もちろんプロフェッショナルの目的は結果を出すことであり、ベストを尽くすことではない。ただベストを尽くさないで高い付加価値を出せるほどプロフェッショナルの世界は甘くはないことがほとんどである。これを自問し自信を持ってイエスと答えられないならば、それはプロフェッショナルな振る舞いとはいえないだろう。もちろんベストを尽くすとは労働時間を伸ばすことではない。頭脳労働においてはいたずらに長時間働くよりもある一定の時間で集中して考え切ることが大事であり、この思考の深さはあまり思考の時間とは関係なく思考の強度の問題である。筆者の感覚的には強度の高い思考をすることで一日の労働時間はもしかしたら三十分くらいは伸びるかもしれないが、せいぜいそのレベルであり決して睡眠時間を削る必要はない。

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