UIUXデザイナーとして半年間イギリスで働いてきた話🇬🇧
こんにちは。
クックパッドのブリストルオフィス🇬🇧に半年間出向していた茅島です。
半年ぶりに日本に帰国して最初に食べたラーメンの美味しさと安さに感動しました。
以前3ヶ月経ったタイミングでNoteを投稿しましたが、今回は半年間を通じてどうだったのか、半年ぶりに日本のチームで働いてみてどんな違いがあったのかについて書きます。
応募当初の考え
入社以前から海外でしばらく生活することで違う文化を理解したいと思っていたのですが、なかなか機会を獲得できず、そんな時Horizonという海外派遣プログラムの発表がありました。
私には留学経験など長期で海外にいた経験はもちろん、ヨーロッパに行ったことすらなかったため語学力が特に不安でしたが、それよりも海外でしばらく働けることに魅力を感じ、半ば勢いで応募しました。
実際に働いてみてどうだったか
プログラムに応募して本当によかったと思っています。
言語や文化がそれぞれ違う国に向けてアプリを展開する大変さや、面白さを実際に経験できましたし、世界各国から来たメンバーで構成されたチームの中で仕事できたことはとても刺激になりました。
また、同じ組織なので大前提の事業理念理解などに大きなコストをかけずに、すぐ業務に集中できるおかげで6ヶ月間という期間でも多くの経験ができたと思います。
ありがたいことに会社からの金銭面のサポートもありますし、何か問題が起きても大抵のことは他の社員が経験していて、社内で相談すれば解決しやすい状況にあるので、コロナ禍や戦争が発生する複雑な状況ではありましたが、生活する上で大きな問題は起きませんでした。
どんなことをしていたか
主にインドネシアをターゲットとしたアプリダウンロードの促進と、有料会員獲得にフォーカスしていました。
いくつか考えた施策をリリースさせてもらいましたが、その中でも保存制限を解除するための課金動線に訪れるユーザーを増やすという施策を立案からリリースまで担当して、レシピ画面でレシピを保存するユーザー数を25%増やすなど、良い結果の施策も残せて良かったです。
成長したか
多様なメンバーと一緒にコミュニケーションを取りながら、違う文化のユーザーのことを考える上で多くの経験ができ、確実に視野が広がりました。
特にデザイナーの仕事の約8割はコミュニケーションだと思っているのですが、その8割が全て英語で行うことは仕事の難易度が数段上がる代わりに、語学力だけにかかわらず、整理する力やコミュニケーション力の強化に最適でした。
学び💡
国によるデザインの違い
国ごとにデザインのテイストや効果的な文言の内容が違うので、ターゲットとなる国の出身の社員や、今もそこに住んでいる社員にヒアリングしたり、ターゲットの国で人気のサービスなどを一通りダウンロードして確認していました。
イギリスなどに比べてインドネシアではお得に感じてもらえるような文言にすると良い結果になるなど、同じシーンでも国によって効果的な文言が違うことが新鮮でした。
他にも携帯の端末の容量が少なかったり、インターネットへの接続が不安定な場合があるなど、日本以上にデザインする上でより気をつけるべきポイントが多いことも新しい気づきでした。
食事の違い
実際に行って生活するまでは食事制限に対しての知識があまりなかったので、宗教だけでなく様々な考え方から食事制限をしている人が大勢生活していて、実際にスーパーや商品がその思考に対応していることが新鮮でした。
特にブリストルのオフィスではほぼ毎日会社のキッチンでランチを他の同僚と作っていたので、調味料や食材など他のメンバーが食べられるか確認しつつ、料理をしていたので実感しやすかったと思います。
また、日本のように3食それぞれ別の食事を食べる国もあれば、一食を大量に作って一日それを食べていたり、もちろん家庭によっても違いがありますが、国単位でも家庭の食卓に大きな違いがあって面白かったです。
働き方の違い
日本のチームの場合は、必要があればデザイナーがインタビューを実施して調査したり、SQLを書いてデータを取り出したりしていますが、グローバルの場合はデータを調査する人や、ユーザーについて調査する人たちが分かれていて新鮮でした。
また日本の場合はフルフレックスなのに対して、イギリス支社では固定時間なためか、残業をする人がかなり少なかったです。退勤時間を過ぎてから少ししたらオフィスには日本人社員だけになっていたりして、働くことに対する意識の違いを感じました。
有給休暇も退職時には会社に買い取ってもらったり、有給休暇とは別に体調が悪い時に使う休暇があるという仕組みも、日本とは違う部分でした。
働く上での苦労
国によって英語の発音が違うことは知識として知っていましたが、大人数のミーティングの際に各々の訛りがあることによって英語理解の難易度が変わることは実体験の中で初めて知りましたし、始めは特に苦戦しました。
ミーティングではその場のコミュニケーションにフォーカスしたいので、出来る限りミーティングの前に自分の意図や、デザインの背景を分かりやすくまとめておいて共有するよう気をつけていました。
仕事以外
イギリスに住んでいることを最大限活かして経験を増やすため、プログラムの6ヶ月の間に10カ国の国に行きました。ほとんどは1人旅でホステルに泊まっていたのですが、現地の友達がたくさん出来てとても楽しかったです。
ただ旅行に行っただけでは分からない現地の話などを、その場で出来た友達から聞けて勉強になりましたし、他の国から来ていた友達からは、その国のオススメスポットを教えてもらって後日旅行しました。
どの国も日本に比べるとキャッシュレスが進んでいる印象で、6ヶ月の間で現金を使う機会がかなり少なく快適でした。
逆に日本の丁寧さにも驚きました。電車などは基本時間通りに来ますし、多くの物事がスムーズに進むのも日本のいい点だと気づくことができました。
他にも色々あるのですが、書き続けると長くなってしまうので、この辺りにしておきます。
今何しているのか
レシピサービス開発部という部署で、投稿領域の開発に関わっています。
すでに多くのユーザーさんから多くの投稿がされている中で課題解決に取り組めていることは、改めて楽しいです。
そんなクックパッドではデザイナーを募集しています。興味がある方は気軽にお声がけください!
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