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その股関節屈曲制限の原因は前方?後方?側方? ~側方編~

皆さんこんにちは!理学療法士のYoshiki(@PtGekikara)です。


今回の記事では股関節屈曲制限を側方組織に着目して、考えていきたいと思います!


股関節屈曲は矢状面の運動なのに側方組織も関与するの?

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皆さんはどう思われますか?


私は十分に股関節側方組織が股関節屈曲可動域制限に関与すると考えています!私の経験(症例報告)も含めて、記載していきたいと思います!


(以前の記事で、前方と後方の股関節屈曲制限の因子について記載しました!そちらも、ご覧ください!)


1.股関節の側方組織について考える

股関節屈曲制限に関与する側方組織としては、大腿筋膜張筋、小殿筋(中殿筋)、大転子周囲の滑液包が挙げられます。

図6

図7

小殿筋

それぞれについて考えていきたいと思います。


1-1.大腿筋膜張筋と股関節屈曲制限

大腿筋膜張筋は上前腸骨棘から起始し、腸脛靭帯を介して脛骨の外側顆に付着します。

大腿筋膜張筋
起始:上前腸骨棘
停止:腸脛靭帯を介して、脛骨外側顆に付着
作用:股関節屈曲、外転、内旋、膝関節伸展
支配神経:上殿神経(L4、L5)

大腿筋膜張筋の走行と作用を考えると、骨盤前傾の運動を引き起こす筋肉でもあります。なので、大腿筋膜張筋が過剰に活動すると、骨盤前傾も過剰に生じる可能性があります。


では、大腿筋膜張筋が過剰に活動する場合はどのような時なのでしょうか?

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