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外閉鎖筋の重要性を知っていますか?

外閉鎖筋は股関節深層外旋6筋の内の一つですが、一つだけ浮ている筋肉だと思います。


走行を見て頂けると、他の外旋筋とは異なり、股関節下方に位置し、前方から後方に向かっている走行しています。また、後から説明しますが、体積も外旋6筋の中でも大きく、神経支配も異なっています。

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深層外旋6筋のなかでも、特徴的な外閉鎖筋には他の外旋筋とは異なる役割があるのではないかと想像できますよね?


今回は特徴的な”外閉鎖筋”について、解剖・機能を深堀していき、エコー画像から考えられる、トレーニング方法も記載していきたいと思います!


1.外閉鎖筋の解剖

外閉鎖筋は閉鎖膜から起始して、前方から後方に走行し、転子窩下部に付着します。また、外旋6筋の中で唯一の閉鎖神経支配です。閉鎖神経は股関節内転筋を支配するので、一緒に覚えてきおきましょう!

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また、外閉鎖筋の特徴として生理学的断面積が他の外旋6筋よりも大きいです。生理学的断面積は筋力と相関するため、筋断面積が大きいということは発揮できる筋力も大きいと考えられます。

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ですが、外閉鎖筋が四頭筋や殿筋の様に関節自体を動かす強い力を発揮できるというわけではありません。外閉鎖筋だけでなく、すべての外旋筋に言えることなのですが、外旋筋群の線維長は短く、羽状角も低いです。


つまり、関節の運動を引き出す強い力というよりも、”股関節を安定化させるための強い力”を発揮できる可能性があると捉えると良いと思います!


ここで、”股関節の安定化”という外閉鎖筋のキーワードが出てきたので、続いては外閉鎖筋の機能について考えていきましょう!


2.外閉鎖筋の機能

外閉鎖筋は股関節の下方を走行していることを記載しましたが、ただ単純に走行しているわけではありません。実は、捻じれながら走行しており大腿骨頸部の下で”スリングを形成する”します。

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