見出し画像

売上伸びずオープン初月で店舗解体の危機!? 〜3ヶ月計画で実った小計2000万OVER〜 歌舞伎町ホストクラブ【PLAZMA】

2月末にプレオープンし4月にグランドオープン。そしてそのわずか4ヶ月後に小計2000万を突破したPLAZMA(プラズマ)。この結果だけ見ると、新規店として順調どころか近年稀に見る超優良店に思える。しかし、実は1ヶ月目の結果は300万。その後の3ヶ月で、どう軌道修正を行い、そしてこの数字をどのようにして達成したのか?今回は五月五月(さつきめい)代表取締役に直接話を伺った。※取材は9月

点灯する赤信号
初月で突きつけられた現実

画像1

グランドオープンしてからおかげさまで4ヶ月が経ちました。8月で小計2000万を突破することが出来て、ひとまず一安心したところです。でも、ここまでの数字に持ってくるのは、わずか4ヶ月でしたが物凄い濃い期間でしたね。

まずプレオープンした2月末。代表職のことが全くわからない状態でスタートしました。当然ながらイオンさんにも相談しながらだったのですが、そう上手く事が運ぶわけがなく、3月が終わった時点では散々たる結果が出てしまったのです。

メンバーも悪くないし、何をどうすればいいのかわからなくて完全に真っ暗なトンネルに入った感じでしたね。僕の耳には入らないように配慮していただいたと思うのですが、イオンさんは上層部からかなり言われたんじゃないでしょうか。

画像2

この業界は結果が全てですから、いくらカッコイイ理想を持って仕事をしていても結果がついてこなければ意味がありません。基本的に落ち込んだりはしない性格なのですが、さすがに代表として出してしまった数字を見て悩みましたよ。

それまでは、自分1人が数字を出していればなんとかなるだろうと考えていたのですが、お店を継続していくには全体で売上を出さなければ続けていくのは困難なんですよね。それで早急に改革が必要だと判断し「3ヶ月計画」を立てました。

3ヶ月後を見据えた計画が発動
そこから見えた希望という道筋

画像3

この業界では新規オープンした半年間は赤字覚悟で行うのが一般的だそう。とはいえ、その赤字が大きければ早急にお店を畳むことも少なくないのだとか。五月代表が言う「地獄の3月」の数字は、一気に崖っぷちに追いやられるほどの結果だった。そしてぶち当たったのが、1プレイヤーと代表の仕事。それまでは自分の数字を上げることだけに集中していれば問題なかったが、代表ともなると、当然ながらお店全体の売上を考えなくてはいけない立場に。そこで考案したのが「3ヶ月計画」で、8月の数字に目標を定め実行していく。

まず初めに行ったのが、経験者ではないプレイヤーを育てること。3ヶ月間という期間で、真っ皿な人間をホストとしての自覚を持たせ、売上を出せるプレイヤーすることにしました。未経験だけどどこかにポテンシャルを感じていた「超新星カイ」を試しに3ヶ月を目安にみっちり育てるようにしたんです。

とは言っても、マニュアルがあるわけでもないし、この仕事は本人のやる気によって全て決まります。精神論がいまの子たちに通じるかはわかりませんが、結局のところ、結果を残してきたプレイヤーは自分の時間を削ってホスト業に費やしてきた人たち。

画像7

遊びたい、面倒くさい、やりたくない、そういった感情を削り、泥水だってすすってきたんです。やはり覚悟がなければ売れるのは難しいですよ。この仕事は一見華やかに見えますが、その華やかさを手に入れるために、みんなそれぞれがいろんなものを犠牲にしてるんです。

カイは理解が早かったのと、それをちゃんと行動に移せた結果、3ヶ月目の8月に1000万プレイヤーになることが出来たんじゃないでしょうか。これは間違いなくカイ本人の努力の結果だと思いますよ。ただ、売上って継続する事の方が難しくて、本当の勝負は2ヶ月目からなんですけどね。一発屋で終わらない事を願うばかりです(笑)。

従業員の成長と
BIG移籍

未経験でこの業界に入り、完全新規店であるPLAZMAでキャリアスタートし、わずか数ヶ月で1000万プレーヤーの仲間入りを果たした「超新星カイ」くん。“難しいのは達成したその後なのでまだまだ”と言うものの、カイくんの成長を本人よりも喜んでいるのは実は五月代表というのはここだけの話(笑)。

画像5

2つ目はカイの成長に刺激された他の従業員の成長です。いまいるメンバーのほとんどが後輩に負けることに悔しさを感じられる人間。だからこそ、負けないためにはどうしたらいいのか?とそれぞれがしっかり考えて行動に移せるのです。

それによりプレイヤーとしての質が上がり、相乗効果でお互いの成長に繋がりました。そして3つ目はガイア。出会った時から僕も含めて、みんなが彼のことをすごい人間だと思っていますが、当の本人にはその自覚がなかったんですよね(笑)。憧れる存在であり、お店の顔になるべく人間であることをわかってもらえるように沢山話しました。

本人はどう思っているのかわかりませんが、僕から見たら意識が変わったと思いますよ。そして最後はゆずきの移籍。実力は間違いない上に有名店で代表も務めていた経験もあって、入店直後からその存在感は全従業員が感じていると思います。早くも結果を出してくれていますし、僕自身もゆずきから学べることも多いから良い刺激になっています。僕の性格上、あれこれ計画を練るのは苦手なんですよ。

画像6

この業界に入ってからずっとそうなのですが、とにかく何でもやって失敗を繰り返して、その都度、最も良い方向を模索してきました。そりゃあ失敗した事なんて腐るほどありますよ(笑)。ただし今回は、1プレイヤーでなく代表として危機感を感じていましたし、これだけのメンバーが揃っているのに、この数字には納得がいかなくて。

それでこの計画を立てて実行に移しました。そして、その計画にみんなが付いてきてくれましたし、全員の見ている方向が一緒になっていたことが1番大きかったんじゃないですかね。

僕の持論になってしまいますが、正直言って、向いている方向が一緒であればどんな道を歩いてもいいと思っていて、もしその道があらぬ方向に向いているのであれば、僕ら上の人間が修正すればいいだけ。まぁその修正が最も大変なんですけどね(笑)。

代表としての歩み
PLAZMAと共に

実は五月代表とは古い付き合いで、彼が歌舞伎デビューした日からの腐れ縁(笑)。印象的には我道を進む一匹狼タイプで、とにかく前しか向かずに結果を出す男。そんな彼が代表となり店のこと誰よりも考えている姿に感動すら覚えた。昔の彼を知っている人なら、責任感を纏い存在感が以前よりも膨れ上がっていることは感じとれると思う。PLAZMAの別スタッフから聞いたところによると、五月代表はこの数ヶ月間は全く休みがなく、ひたすら店が良くなることを考えていたとか。そんな姿を見ているからこそ、周りの従業員もしっかり付いてきたのではないだろうか。そんな五月代表自身もこの4ヶ月で自らが成長できた部分があるらしい。

画像7

僕自身、この4ヶ月で学んだことは「問題を1秒でも早く解決」すること。個人的なことはもちろんそうですが、店のこと、従業員のこと、全てにおいて、解決できようができまいがとにかく着手することにしました。

それはどんなに忙しくても関係なく率先して行うようにすれば信頼関係に繋がると思っています。少なからず僕がそうなので、それは今後も実行していこうと思います。

それにまだスタートしたばかり。この仕事はとにかく継続させることが大変ですから。前月1位になっても、次月も1位になるにはさらに努力をしなくてはいけない。店売りも同じで、前月を常に超えるように頑張るだけ。また精神論になってしまいますが、やるしかないんですよ(笑)。

五月五月さつきめい
歌舞伎町ホストクラブ「PLAZMAプラズマ」の代表取締役。あのIONの元で培った技術と本来持ち合わせていた抜群のセンスでまたたく間に代表取締役の座に。実は大学生時代は生粋のアスリート。競歩で日本代表候補にまで名が上がったほど。そしてさらに元銀行マンという異色の経歴を持っているなど、そのポテンシャルは計り知れない

groupdandy PLAZMAプラズマ
東京都新宿区歌舞伎町1-12-9タテハナビル5F
TEL:03-6457-3954


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?