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アオキ◡̈
2022年9月12日 21:32
一緒にテラスへ夏の富士山を見に行った日。目を閉じてしまうほどの眩しい日差しだった。それに劣らず眩暈がするほど多くの人が彼目当てに訪れていた。いつも太陽に照らされて彼は隠れたくならないのかなって。彼はたくさんの人を癒しているけれど彼を癒してくれる人はいるのかなって。私を見つめる彼の眼は愁いの含んだものだった。すべてをも赦すようなそれだった。誰も知らないそれを私はそっと