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「推し」の科学で学んだこと~推し活のメリットとスキル~


こんにちは。今回は、「推し」に関する本を2冊読んだ感想と学びをシェアしたいと思います。

端的に「推し」とは、
自分が応援したいと思う人やキャラクターのことです。
最近、「推し」に関する本が増えています。
私は、以下の2冊の本を読みました。

  • 「推し」の科学 プロジェクション・サイエンスとは何か


  • 推し、燃ゆ

これらの本は、「推し」に関しての見方を変えることができたので、このブログでは「推し」に関する科学的なメリットや考察などをしていきたいと思います。
とりあえず私の結論から申し上げると「「推す」ことは相手への利他や一体感につながるからぜんぜんええやん」って感じです!


「推し」とは?~ファンと推しの違い~

「推し」という言葉は、もともとはアイドルや声優などの芸能界で使われていましたが、最近では、アニメや漫画などのキャラクターや、自分の好きな人やペットなどにも使われています。
では、「推し」とは、どのように定義できるのでしょうか?

私は、この本で紹介されていた定義を参考にして、以下のように考えています。

  • ファン:受動的な応援(いつもTVでみてるとか)

  • 推し:能動的な応援活動(部屋にポスターを張るとかライブに行くとかグッズを買うとか)

つまり、「推し」は、自分が応援したいと思う対象に対して、積極的に行動することで、自分の気持ちを表現することだと言えます。
このように能動的に応援すると、なんでも魅力に感じることができます。

大学の実験では人々は応援していると言うつもりはペンライトを前向きに行った時その先にいるキャラクターが活躍していたらそのキャラクターが見え魅力的に見えてくるつまり自分が取る行動は心にも大きな影響があります。

推し活を通じて得られるスキルがある

「推し」を応援することは、ただ楽しいだけではなく、
自分のスキルや能力を高めることにもつながります。
この本で紹介されていたスキルの中で、私が特に興味深く感じたものを以下に紹介します。

アブダクション:結果から遡って原因を推測する能力

ビジネス界隈では「事実ベースで仮説を立案するスキル」とかとも言われるものです。二次創作のBL(ボーイズラブ)好きな方々は完成された物語から、BLの仮説を立案して可能性があるように検証して新しく物語を構築したりすることができます。
身近な例だと米津玄師の「Lemon」をBL前提で聞くとすごい感動する感じになります笑

他人のためにコミットメントする力

推し活では、うちわを作ったり、メイクに気合を入れたりお金も時間もかかるコミットメントをイベントごとにします。幸福とお金の研究の名著「幸せをお金で買う」5つの授業の中の1つに「他人のためにお金を使う」というものがあります。
推し(他人)のためにお金と時間をかけているのだから幸福度が上がるのは明確でしょう。
ただし、それがエスカレートしすぎて自分の生活が困難になったりお金のストレスが発生するのは元も子もないのでバランスを取ることが必要になりますが。

「物語」を堪能する力

認知科学の概念の1つに「プロジェクション」というのがあります。
2015年に鈴木宏昭先生によって提唱された概念で「作り出した意味表層を世界に投射し、物理世界と心理世界を重ね合わせる心の働き」をさしています。
つまり心と世界をつなぐ働きをしているということです。
例えば、推しの生ボイス付き目覚まし時計を買って設定するとしましょう。物理世界では、「定時に時計から音が発生している」だけですが、心理世界では「毎朝、推しに起こしてもらっている」ことになります。
これは、幸せやポジティブな反応を引き起こすことは間違いないでしょう。推し活をすることによって、自分の心理世界を堪能する力をはぐくむことができます。

じゃあどうする?

では、「推し」を応援することがいいことだとわかったとして、どうすればいいのでしょうか?私は、以下のようなステップを踏んでみました。

  • まずは「推し」を特定する。

  • 自分が何にコミットメントしているかを特定する。

  • 課題を検討する。

  • 推しを見つけよう!

私の場合は、以下のようになりました。

  • 「推し」は、自分自身、愛ネコ、パレオさんです。

  • 自分自身へのコミットメントは、健康的な生活により自分自身へコミットメントしてることです。

  • 愛ネコへのコミットメントは、基本的な猫のお世話をすることです。

  • パレオさんへのコミットメントは、新刊の購入や積極的な広報などをすることです。

  • 課題は、「かわいい!」とか「カッコイイ!」とかの推しはいないことです。

  • 推しを見つけようと思って、色々なジャンルやメディアに目を向けてみました。

まとめ

そんな感じでまとめてみました!

以上が、「推し」の科学についての私の感想と学びです。
この本とこの本は、「推し」に関しての科学的な知識やメリットを提供してくれるだけでなく、私たち一般人にも役立つスキルや能力を教えてくれる素晴らしい本だと思います。

私は、この本とこの本を読んで、自分の推し活について振り返る機会になりました。
自分の推しに対してどのようにコミットメントしているか、どのようなスキルや能力を得ているか、常に意識して推し活を楽しみたいと思います。

もし、あなたも「推し」に関心があるか、または自分の推し活を科学的に分析したいか、ぜひこの本とこの本を読んでみてください。きっと、あなたの推しや人生にプラスの変化が起こると思います。


それでは、今回はこの辺で。次回もお楽しみに!

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