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バーチャル Field work@美波町

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オンラインを使って、徳島県海部郡美波町にフィールドワークに行っています。その成果として、美波町に纏わるコンテンツを作成することにしました。各チームの成果を残しておきます。
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

時代が動いた結果としての今(日和佐浦地区について考えるⅡ)

戦後の大きな社会変化と地方都市 現代の日本の社会について考える場合、恐らく3つの大きな出来事を抜きにしては考えられないだろう。言うまでも無く、まず昭和20(1945)年、太平洋戦争の敗戦である。政治、経済のみならず、社会、文化、そして生活に至るまでが、突然に大きく変化した。現代社会は、ここから始まると言っていい。  国土の多くが空襲によって焦土と化し、多くの国民の命が奪われた、その後始末と復興に向けた昭和20年代の後、朝鮮戦争などの国際情勢もあり、この国は工業技術をエンジンに

グループ3-3:別荘の需要

コロナ発生前と後の比較  不動産物件について、コロナ前とコロナ発生後についてどのような変化が起こっているのだろうか。実際に別荘・リゾートマンション専門 不動産物件検索サイト「別荘リゾートネット」より以下の図を見てみる。 この図から分かるのは、2020年の緊急事態宣言が発令された後から急激に問い合わせ数、サイト訪問者数両者がどちらも増えていることが分かる。サイト訪問者数は2012年のサイト開設から過去最高の訪問者数となった。また新規登録者が増加し、特に東京都在住の登録者が増え

漁師さんの現状

私は美波町の漁師さんに興味を持ちコンテンツ化することに決めた。グループ内での共通のテーマは「海」である。海を選んだ理由は、今日まで授業で、美波町の方たちから話を聞き実際の町の様子を見ていく中で、美波町は漁業が栄えてきた漁師町であることを知り、美波町を語るうえで海は欠かせない存在だと思ったからだ。海は美波町の一部、日常の風景であり、生活に組み込まれた存在なのだと知った。都市部で暮らす私たちにとって、海は年に数回遊びに行く特別な場所、「目的地」のような感覚がある。そんな私たちにと

「ウミガメと自由研究」を題材に、美波町のファンを増やす

なぜウミガメなのか地方創生はコモディティ化している──。 地方移住で、都会の喧騒から離れ、働きながら自分の時間も忘れない、ゆとりある暮らし。地方創生と言われてぱっと思いつくそんなイメージは、もはやどの地方にも当てはまり、「この地方だからこそ」という付加価値は無くなった。 美波町におけるコンテンツを作り、なおかつコモディティ化を避けることを考えた時、真っ先に浮かんだのがウミガメだった。「都会の喧騒から離れ、働きながら自分の時間も忘れない、ゆとりある暮らし」ができる地方は数あ

日和佐浦の”素材”を生かす―空き家が持つ意味と可能性―

はじめに ストリートビュー、美波町役場政策推進課の方が撮影してきてくださった動画、これらをもとにオンラインフィールドワークを行ってきた。桜町通りでは多くの空き家や古民家がその良さを生かしつつリノベーションされ、美波町の”資源”・新しく生まれ変わる”素材”となっている様子が伺えた。一方で、日和佐川を挟んで反対側に位置する日和佐浦地区は、桜町通りと同様、昔の面影が残る建物があるのにもかかわらず、そこは時代が止まっていた。  そこで、日和佐浦にある空き家や古民家も、”素材”にするこ

美波町プロジェクト 放置艇の活用

今回の私が所属する班では古いものを新しくという大枠のテーマとなった。そこで私は放置艇問題について着目していきたいと考える。 私が考える放置艇問題への対策方法は放置艇を改修し、サテライトオフィスや宿泊施設として活用する方法である。 近年、放置艇が問題視されている。放置艇が引き起こす危険性は沢山考えられる。津波や豪雨災害、高潮などの自然災害において二次被害をもたらす可能性、ほかの船舶の航行に支障をきたす可能性、燃料が漏れだすことによって海洋汚染の原因になる可能性、景観の阻害、犯罪

まとめ

私たちが「古くなったものを新しく」をテーマにした理由は、リノベーションに焦点を当てた発表にしたかったからです。今回は特に「放置○○」という部分に焦点を当てて書いていますが、それがどのように生まれ変わっていくのかという話は今回最も興味深い話だったので、それを中心に掘り下げて今回まとめさせて頂きました。 今回の話をまとめると、まず「放置船舶」というのは沢山の問題点があります。しかし、それをうまく活用し、子供客船にするクラウドファンディングを行い、結果目標額を100万円以上上回る成

日和佐浦の”素材”を活かすー空き家が持つ意味と可能性ー

#グループ1 自分の担当テーマ:桜町通りと日和佐浦のリノベーション活動のご紹介 1.美波町の基本情報 美波町が行っているリノベーションについてご紹介する前に、まず、美波町の基本情報をおさらいしたい。場所は、徳島県の海部郡に位置する。総人口は、2021年6月末の時点で、6,329人であり、65歳以上の高齢者が人口に占める割合は、2015年の時点で、45.2%となっている。ちなみに全国で視ると、その割合は2020年9月15日時点で28.7%となっている。このことから、高齢化が

美波町の思い出を残し、さらに新しい価値を生み出しましょう        ~ リノベーション ~

美波町は、なんといっても自然豊かで、ゆっくりとした時間が流れる町です。広い海や綺麗な緑が心安らぎます。 また、人と人との距離が近いことも大きな魅力です。 美波町には、魅力溢れるものが沢山あります。しかし、これらを取り壊したり、放置したままにするのは、惜しいように感じます。 だから、それらををリノベーションして、美波町ならではの魅力を広めましょう。また、美波町の思い出を残しましょう。 それでは、紹介していきます。 美波町には、空き家が沢山あります。 まず、空き家の定義

市原市と美波町の共通点:歴史からひも解く

市原市と美波町の共通点は?市原市と美波町の共通点として挙げられるのはどちらも”戦争の被害が少ない”ということである。 そこで筆者は仮説を立てた。 戦争の被害が少ないと発展がほかの地域と比べて遅くなる説 これは特に戦争の被害が大きかった地域と比べてもそうである。例えば東京。 東京は空襲で多くの災害を受け一時焼野原と化したが現在はその分どこよりも発展している街である。 また近年の例でいうならば東日本大震災があげられる。 筆者は震災時に岩手県に住んでいたために津波が来る

美波町の海 放置船舶を無くす

美波町プロジェクトで、美波町の方々から沢山お話を聞いていく中で、現地の方々の海に対する愛を感じ、また沢山の素敵な魅力を知った。また美波町は漁業が盛んな漁師町であることも知った。これらのことから美波町を語る上で「海」は欠かせない存在であると考えた。そこで私達のグループは美波町の海をテーマとして選択し、コンテンツを考えていくことに決めた。その中でも私は「放置船舶」に着目したコンテンツを提案したいと考えた。 美波町には現在、多くの放置船舶がある。放置船舶は大災害が起きた際に二次災

市原市と美波町の働く環境

#グループ6 始めに  私たちのグループの主なテーマとしては千葉県市原市加茂地区と徳島県美波町の比較である。この比較を通し、両者のコアコンピタンスを見出し、「その街で働く環境」に関する事業の提案をしたい。 経緯と動機    千葉県市原市は「プロジェクトで学ぶ現代社会」という授業で取り上げた街である。市原市全体でみると産業の発達と北部の開発が進んでいることとから、賑わいのある街のように思えるが、南部の過疎化も同時に進んでいるのが現状である。そのため、市原市全体と美波町の比

現代と過去が混在する過疎地域

#グループ6 #市原市と美波町の働く環境 ⊡始めに  筆者は、今学期のゼミの授業と月曜日に履修をしている「プロジェクトを学ぶ現代社会」の授業を通して徳島県の美波町と交流をし、加えて千葉県市原市にも取り上げた。この二つの異なる街を取り上げ、余所者視点から地方を盛り上げるためのオンラインコンテンツを作ることが今回の最終ゴールである。そのゴールを達成するために、街のコアコンピタンスを見出すことが重要だと考え、別の街と比較することを通し、それを発見していく。  筆者のグループは

周辺の施設から見る住みやすさ

・はじめに 市原市と美波町、両者のコアコンピタンスを見出し、「その街で働く環境」に関する事業の提案をするために、両者の周辺の施設の充実度について調べました。施設の充実度は働きやすさ・住みやすさに直結すると考えたためです。個人的に田舎から都会に引っ越してきたことや就職活動を通して全国転勤という言葉を身近に感じたことから、今後住んでいきたいかだったり、移住を決める基準になったりするのは周辺の施設の充実度だと感じます。 私は普段電車移動が当たり前になっているのでまず重視するのが