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日和佐浦の”素材”を活かすー空き家が持つ意味と可能性ー

#グループ1

自分の担当テーマ:桜町通りと日和佐浦のリノベーション活動のご紹介

1.美波町の基本情報

 美波町が行っているリノベーションについてご紹介する前に、まず、美波町の基本情報をおさらいしたい。場所は、徳島県の海部郡に位置する。総人口は、2021年6月末の時点で、6,329人であり、65歳以上の高齢者が人口に占める割合は、2015年の時点で、45.2%となっている。ちなみに全国で視ると、その割合は2020年9月15日時点で28.7%となっている。このことから、高齢化が進んでいる町だと言えるだろう。距離的な関係は、以下の地図の通りである。

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https://jmap.jp/cities/detail/city/36387

2.美波町が取り組んでいる地域振興策「にぎやかそ」

 次に、美波町が取り組んでいる地域振興策について説明していく。どのような経緯でリノベーションを行うことになったのかを、地域の方策から探っていきたい。まず、見出しにもある通り「”にぎやかそ” 賑やかな過疎の町 美波町」は、美波町が目指すまちづくりのあり方を伝えるために、町が策定したキャッチフレーズである。高齢化が進む中でも若者を集め、賑やかな町、賑やかな過疎を目指そう、という意味が込められている。

 また、そのような目標を実現するために様々な取り組みがされている。具体的には、サテライトオフィスの誘致や、町に残る古民家を改装した飲食店の開業である。

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Facebookでの投稿より

1枚目:美波町政策推進課撮影 『美雲屋』のサテライトオフィス紹介

2枚目:美波町政策推進課撮影 桜町通り最新動画3 『阿波尾鶏中華そば藍庵』


3.桜町通りと日和佐浦のリノベーションについて

 ここからは、より具体的なリノベーションの取り組みについて見ていきたい。ここでご紹介するのは「桜町通り」と「日和佐浦」という場所である。まず、この二つがどのような場所なのかを確認していく。ストリートビューはしばらく更新されていない可能性があるので、現在の様子を完全に反映することはできていないと思われるが、以下を見る限りでは、どちらも古民家が多く、閑静な町並み、という様子が窺える。

↑桜町通り

↑日和佐浦

 次に、桜町通りで行われているリノベーションについて見ていきたい。まずはじめにご紹介したいのは、こちらの「まめぼんカフェ」。イタリアンやカレー、サンドウィッチ、スイーツなど、様々なメニューが揃っている。写真を見る限り、店内は木造家屋ならではの落ち着いた雰囲気が感じられる。

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 次にご紹介するのは「at Teramae(アット テラマエ)」という施設。2階と1階は、それぞれ別の用途で使われており、2階はデザイン事務所、1階はアパレルショップとコーヒースタンドになっているそう。

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 次にご紹介したいのは、サテライトオフィスである。

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 こちらに写っているのは、株式会社「まめぞうデザイン」のサテライトオフィス。趣のあるおしゃれなオフィスとなっている。

 最後に、日和佐浦でのリノベーションもご紹介させていただきたい。

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 こちらは「ebisu-tei」という、古民家を改装した施設であり、ワーキングスペースや宿泊施設が入っている。サテライトオフィスでの働き方の体験や、地域交流ができるそう。




4.桜町通りと、日和佐浦を比較してみて

 以上のことから、両方とも、古民家が多く残っている地域であり、また、それらを活かした施設も誕生していることが分かった。新しい仕事が生まれると、若者が集まり、古民家を改装した飲食店などが新たにオープンすると、観光客も集まってくるだろう。実際、桜町通りはお正月やお祭りの時以外は閑散としていたようだが、リノベーションが進む現在では、観光客などが増えてきているという(上記のリンク「日本仕事百貨」参考)。リノベーションは、町を活気づけることにつながると言えるのではないだろうか。しかし、今回の発表準備にあたり、オンラインフィールドワークでの資料以外にも、インターネットを使い美波町のことを調べていたが、日和佐浦は桜町通りに比べ、古民家を改装した施設などの情報が少なかった。似たような場所ではあるものの、どれほどリノベーションが行われているか、という点では、差があるように感じた。その理由としては”アクセスの良さ”が関係していると筆者は考える。地図を見てみると、桜町通りのすぐそばには土佐東街道と呼ばれる国道が通っており、それに沿う形で電車が通っている。他の地域からも行きやすい、というのは、リノベーションを行なっていくにあたり、重要なポイントになっているのではないだろうか。日和佐浦も、この記事でご紹介したように、リノベーションが全く行われていないというわけではないが、桜町通りと同じように、また新たな仕事が生まれそうな素材が多く残っているのにも関わらず、それらを活かしきれていないというのは非常に惜しい。桜町通りの実績を例に、素材を活かすことができるよう、今後日和佐浦にもさらに焦点を当てるべきだと考える。

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5.グループとしてのまとめ

 グループ1全体では、美波町の歴史やそこに残る資源、桜町通りと日和佐浦のリノベーション活動のご紹介と、二つの場所の比較、また、空き家問題について見てきた。グループでのまとめとしては、日和佐浦のさらなる活性化に向けた提案をさせていただきたい。空き家についての情報だが、美波町政策推進課の方によると、実際に美波町を訪れていただき、お会いした方のみにそういった情報は公開している、とのことだった。しかし、そのような形だと、どうしても一部の人しか情報を得ることができない。様々な課題や事情がある中で、簡単に言えることではないかもしれないが、きれいな状態で残っている空き家を最大限活用させるのであれば、より多くの人に見てもらう必要があると考える。さらに、このご時世、遠方に住む人にとっては、なかなか直接足を運ぶということは難しいのではないだろうか。このことから、日和佐浦にある空き家の情報を、ホームページなどでより多く公開していくこと、また、物件のオンライン内見の実施など、この時代に合わせたやり方にシフトしていくことが必要なのではないかと、私たちは考える。