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離れて暮らす親への食のサポート「冷凍料理便」

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料理の基礎トレーナー・管理栄養士が自身の10年以上続けている離れて暮らす親への食サポートについての経験を書いています。最初は「もっといい方法ないかな?」と思うこともたくさんありま…
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#冷凍料理便

1)「親は大人」だからこそ色々あるのだ

1)「親は大人」だからこそ色々あるのだ

私はYouTubeで時々「離れて暮らす親への食事サポート」の話をしています。ずっと食・料理に関する仕事をしていますがこういった「介護」に関わる話は体験がある方にはピンときていただけるのですが経験がない方にとっては本当に関心がないのではないかと思います。

また状況は人それぞれなので「(親の介護に)備える」というのもなかなか難しいように思いますが体験したことや考えたことを発信していくことで私自身さら

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9)大人親子の美味しい食卓 冷凍・作り置き レンジで簡単「万能 鶏そぼろ」

9)大人親子の美味しい食卓 冷凍・作り置き レンジで簡単「万能 鶏そぼろ」

ひき肉がお買い得な時にまとめ買いして、小分けにして冷凍したり、一旦調理していつでも使えるようにしたりしています。
調理ものの中ではとても手軽ですが、使い勝手が良いのが「鶏そぼろ」です。噛む力が弱い親にも食べやすく好評です。

下記は電子レンジでの作り方ですが、鍋でもできます。

冷凍しておいても重宝 レンジで簡単「鶏そぼろ」

・鶏ひき肉(ももでもむねでも)150g
・砂糖大さじ1
・酒大さじ2/

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8)実家で親と食べるおやつレシピ「うーん、これは売れるよ!○○円で!!」

8)実家で親と食べるおやつレシピ「うーん、これは売れるよ!○○円で!!」

今回は実家で作って高齢の親からとっても好評だった1品(ちなみにビジネスパーソンのお食事の集いでも好評いただきました)。
老若問わずおすすめします!

◆かぼちゃのモンブラン

かぼちゃとクリームチーズにお菓子としてはひかえめな砂糖と、甘さを引き立てるごく少量の塩を混ぜ込んだクリーム。シンプルながらもとっても深い味わいです。トッピングのホイップクリームは無くても良いのですが、ふんわりとしたクリームの

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7)送る料理、煮物の味加減は本人に任せる

7)送る料理、煮物の味加減は本人に任せる

料理を送り始めた最初のころを思い返すと、「親が好みそうなものを」と思って作っていました。うちの場合はいつもの料理より「ちょっと柔らか」ければ多くのものが食べられます(例:6)でしたような工夫)。

「なるべく食欲がわくように」「口に合うように」と頑張っていましたが
そこで困ったのが「味加減」。煮物類に関して母は「味がしっかり、濃いめ」が好きなので、普段よりややしっかり目につけていました。

こちら

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6)自分も親も食べられる「柔らかさ」

6)自分も親も食べられる「柔らかさ」

噛む力が弱い親のために、実家に行って料理を作ったり、作ったものを冷凍で送ったりしてきたのですが、ポイントは「柔らかく、歯切れよく」です。

「噛むj」というのは本来すごく大事ですよね。
・口の中の筋肉を使う
・噛むことで味わいがより豊かになる
・食べ過ぎることを防ぐ
・消化しやすくなる
・唾液が出やすくなる
・脳への良い刺激も得られる、と言われている

義歯が合わない、その他理由で咀嚼力が弱いから

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3)「親への料理便」最初は市販もの+手作りもの1~2品

3)「親への料理便」最初は市販もの+手作りもの1~2品

離れて暮らす親へのサポートとして「冷凍料理便」を送り始めたのが11年くらい前。今までより親の体力が落ちてくる中で最初は好物の「果物」とか
デパ地下の「漬け魚ミックス」とかレトルトのおかゆや味噌汁だったと思います。

「送ったよ」と電話すると「何を送ってくれたの?」と嬉しそうに話す親、これらはいずれも好評でした。基本的にご飯は炊いていておかずが偏りがちだったので「焼くだけ」などは十分できるころでした

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4)「親への料理便」試行錯誤を経てベストなのが「冷凍・ポリ袋パッキング」

4)「親への料理便」試行錯誤を経てベストなのが「冷凍・ポリ袋パッキング」

離れて暮らす親へのサポートとして「冷凍料理便」について書いています。
市販もの+手作りものを送り始めた11年くらい前。最初は宅配便・冷蔵を使っていました。そうなると送りやすいのが「漬け魚」とか「果物」とか調理済みだと「サラダ類や揚げたもの」。逆に親が好きな「煮物」だと
「汁が漏れてしまいやすい問題」があり、漏れないように「タッパー」→さらに「袋」というのも「厳重すぎるのが嫌になる」また「タッパーが

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5)送るポイントは可能な限り「少量多品種」

5)送るポイントは可能な限り「少量多品種」

送ると想像以上に喜んでくれたのは嬉しかったのです。自分でごはんが炊けたり、当時は近所のスーパーまで買い物もできました。なので送るということはあくまでも「一部を補う」という感じで食事のすべてをカバーできるものではありません。ですが「物質支援というだけでなく、気持ちの面でも少し元気になってくれている」と思ったので続けていきました。

最初のころは「これは美味しかったねえ」と言われると「そうかそうか」と

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