二本木ゆうこ

料理の基礎トレーナー・介護を遠ざける料理研究家。料理・日本茶淹れ方教室、料理実演向けレ…

二本木ゆうこ

料理の基礎トレーナー・介護を遠ざける料理研究家。料理・日本茶淹れ方教室、料理実演向けレシピ開発、総菜開発、講師などをしています。noteでは親世代の「介護を遠ざける食」やポッドキャスト「料理が楽しくなるラジオ」の食の話などを書いていきます。管理栄養士・日本茶インストラクター

マガジン

  • 離れて暮らす親への食のサポート「冷凍料理便」

    料理の基礎トレーナー・管理栄養士が自身の10年以上続けている離れて暮らす親への食サポートについての経験を書いています。最初は「もっといい方法ないかな?」と思うこともたくさんありました。続けていて思うのは「食」は文字通り「人」を「良」くすることなのだ、ということです。

最近の記事

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1)「親は大人」だからこそ色々あるのだ

私はYouTubeで時々「離れて暮らす親への食事サポート」の話をしています。ずっと食・料理に関する仕事をしていますがこういった「介護」に関わる話は体験がある方にはピンときていただけるのですが経験がない方にとっては本当に関心がないのではないかと思います。 また状況は人それぞれなので「(親の介護に)備える」というのもなかなか難しいように思いますが体験したことや考えたことを発信していくことで私自身さらに考えを深めていくことができるし、誰かのお役に立てるかもしれないのでnoteでも

    • 「音声配信の始め方」講座を開催します

      私は音声配信をしています。 1つがスタンドFM、もう一つがポッドキャストです。 音声の配信を始めて早4年。 最近「私も音声配信をやってみたい!」というお声を聴くことが増えました。 「普段どうやって配信しているの?」「どのくらい時間をかけて編集しているの?」「やってどんな良いことがあるの?」とか「続けるコツは?」などをお訊ねいただくことがあります。 そこでこのたび弊事務所初の「音声配信の講座(単発講座です)」を開催いたします。 伝えたいことが決まっていて、どのプラット

      • 16)「硬いものが食べにくい」親と一緒に食べたい「スパイスチキンソテー」

        ポッドキャスト「おとなのshoushokuトークラジオ」より。今回は質問にお答え特集「硬いものが食べにくい親にどんなものを作ってあげたら良いか?」。 内容 1)好物を食べ続けるための工夫 2)家族一緒に食べられるレパートリーを増やしておこう 3)しっかりたんぱく質。魔法の一つまみでしっとり柔らかさupの「スパイスチキンソテー」 ◎2つのポッドキャスト番組を配信しています!☆聴く食情報 ポッドキャスト「料理が楽しくなるラジオ」 おかげさまで470,000回再生・ダウンロードを突破しました!○AmazonMusic様の『【公式切り抜き】ポッドキャスト試聴室』に取り上げられました!☆ゲストの「職」と「食」を聴く「おとなのshokushokuトークラジオ」 新番組。毎回ゲストの「職」と「食」を聴くワクワクの番組です ◎オンライン専門料理教室・調理実演コンサルティングY's food labo

        • 「期間限定思考」でずっと仕事が好きだった

          私は仕事がずっと好きだったし、今も好きだ。 その理由としては ・そもそも「自分で働いてお金を得る」ことに子供のころから興味があった。 ・生きている時間の中で多くの時間を費やすのだから金額よりも「興味のあることを仕事にしたい」と思っていた。 上記の意識で概ね仕事を好きでいられるのだが、大人になってからもう一つのポイントが加わってくる。 それが「期間限定」という考え方だ。言い換えると「期限を決める」ということ。 振り返ると最初の「期間限定」で良かった、と思った経験は 短

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        1)「親は大人」だからこそ色々あるのだ

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        • 離れて暮らす親への食のサポート「冷凍料理便」
          16本

        記事

          フライパン焼きの「あんぱん」の美味しさがたまらない話

          私はポッドキャストをやっています。 今回は当方が配信しているポッドキャスト「料理が楽しくなるラジオ」のエピソードの中から書きたいと思います。 「第259回 フライパンで焼くパンが楽しい!話」から。放送後も2日に1度は焼き続けていて日々進化しています(たぶん)。今回はとりわけ焼きたての香ばしさ、あんともちっとしたパン生地の美味しさがなんとも言えない「鍋焼き(フライパン焼き)あんぱん」について書きたいと思います。 事の起こりは一時期凝っていた手作りパン。その時に専門店で買い置

          フライパン焼きの「あんぱん」の美味しさがたまらない話

          「新にんにくがめちゃくちゃ美味しかった」話

          私はポッドキャストをやっています。 今回は当方が配信しているポッドキャスト「料理が楽しくなるラジオ」の最新号から書きたいと思います。 最新号 第261回のテーマは「新にんにくが美味しかった話」。 身近で料理に欠かせない「にんにく」ですが今まで国産の「旬」をあまり意識したことがありませんでしたが、たまたま購入し、そのみずみずしさ、ホクホク感、甘さに感激。しかも当時「身体がなんだかだるいわ~」という状態も復活(もしかしたら半分気のせい?)! 食べ方、冷凍保存の仕方などをご紹介し

          「新にんにくがめちゃくちゃ美味しかった」話

          遠距離介護と日本の旬の豊かさとメルカリ

          今回は「メルカリで見つけたもの」をテーマに、実はメルカリで介護を大いに助けられたお話しを書いてみたいと思います。 何が助けられたかというと、当時在宅で遠距離の親に料理等を送ったり、行って作っていたのですがその際 親の「好物(特に果物や野菜)」を年中絶やさず手に入れることができた、ということです。 身近なスーパーや他にもお取り寄せサイトは数多あります。もともと産直サイトはよく利用していました。「メルカリ」を知ってはいましたが扱っているものに生鮮野菜、果物が有るということを知

          遠距離介護と日本の旬の豊かさとメルカリ

          英語学習「まだまだ!」でも「成長してる!」と思った出来事

          私はポッドキャストをやっています。Spotify for podcastersというアプリで収録、配信を行っているのですが現在2本目の番組を作ろうと思っていてそのアプリでの複数の番組の作り方や管理について訊きたかったのです。 サービスについて問い合わせたいとき私は「カスタマーサービス 電話」というのが一番速く解決しありがたいと思っています。ですがここは「チャットでお問合せ下さい」となっていました。日本語で入力して、先方も日本語の回答をくれるのですが、今回の問い合わせ内容につ

          英語学習「まだまだ!」でも「成長してる!」と思った出来事

          16)高齢親と干し柿と私

          今年も渋柿を買ってしまいました。 私は「干し柿」が特別好きというわけではないのですがもう10年以上、ほぼ毎年作っています。作ることが楽しい。 きっかけは母と姉と行った旅行先でのこと。 帰り際母が「美味しい干し柿が食べたい」と言ったことでした。当時、すでに母は食が細くなり始めていたし、父が他界したばかりだったので「母には食べたい、というものは極力食べてもらいたい」と私たち姉妹は思っていました。 その年、初めて「干し柿を作ってみよう」となったのでした。 正直あまり干し柿に関

          16)高齢親と干し柿と私

          15)在宅介護や入院時の洗濯の救世主

          親が入院して週1回の洗濯ものを取りに行って洗濯をする、ということが必要になったとき、「こういうものなのか!」と思ったことの一つが「洗ってもほんのり残る尿臭」です。 ご自身で用を足すことができれば「尿臭問題」は無いです。状態は人によります。 自身で用が足せない場合、介護用おむつ生活となるのですが、1回1回使い捨てのものであっても「尿が漏れる」と肌着などにつき着替えが必要です。病院側でさっと水洗いをしてくれるのですが(特に)時間が経ってからの洗濯ではどうしても「臭いがなんか残

          15)在宅介護や入院時の洗濯の救世主

          14)料理を作ってあげるより大切なこと

          実家の高齢親に料理を作って定期的に送っていました。それは離れて住んでいて「自分にできること、相手の助けになること」と思っていたし実際に必要なことだったと思っています。 また時々実家に行ったときには作り置きして帰ってきました。親の状態が気がかりで毎週実家に行っていた時期もあって「仕事」のような感覚もありました。 そうすると「次回は何を作ろうか」を常に考えていて「作ること」に気が集中しがちです。 ですが、一緒にいるときは「一緒に食べる」がもっと大事、と思います。 サポートする

          14)料理を作ってあげるより大切なこと

          「鼻うがい」で人間と塩の関係を改めて考えた話

          最近始めたことに「鼻うがい」があります。 かつて「インフルエンザ予防に!鼻うがい良いらしい」と聴いて市販の「ハナノア」で試みたこともありましたが、当時は「これで合っているのか?」「スッキリ感あるのか?」とピンと来ず続けることはできませんでした。 しかし今回 のどの調子を崩し(これもまたいろいろ勉強になった!)背に腹は替えられずまたも「ハナノア」で鼻うがいを始めることに。 今回は前回と違って動画時代。なので正しい鼻うがいの動画を参考にしながら快適に鼻うがいを続けることができて

          「鼻うがい」で人間と塩の関係を改めて考えた話

          作り置きベース菜が便利「豚の炒めそぼろ」

          日頃常に作り置いて重宝なのが「そぼろ」です。そのままごはんのお共にするほか料理の際の自家製加工肉として色んな料理に使っています。加熱済み味付け済みであることで「パッ!」と加えておかずとしての満足度が簡単に上がります。 甘辛い鶏そぼろも重宝しますが豚ひき肉で作る「炒めそぼろ」も大活躍しています。 フライパンにみじん切りの生姜、にんにく、油を入れて点火。生姜、にんにくがフルフルと踊る感じになったら香りが立ってきます。そこに豚ひき肉200gを入れてパラパラになるまで炒め、砂糖大

          作り置きベース菜が便利「豚の炒めそぼろ」

          「がんばれ」が身に沁みました

          ゴールデンウイークは「お仕事ちょっと」と「大掃除」で過ごしてきました。大掃除は主に「書類の分別、処分」が中心です。 仕事関係やお茶関係の資料の冊子、コピー、納品物、ずーっと前にいただいた名刺。また金融機関や役所からの郵便物や明細などなどず~っと溜めてきたものを分けて居場所を作って収め、不要と判断したものは紙ごみとして廃棄してきました。シュレッダーが必要なものも多くシュレッダーしたものをどんどん袋に詰めていくと結構な量になっています。 以前の郵便物も確認しました。知人友人の

          「がんばれ」が身に沁みました

          13)高齢者の気持ちの特徴2「不機嫌は不安の裏返し」

          以前の記事で「遠距離介護は本人のゴキゲン維持が大事」ということを書きました。 ゴキゲンであればコミュニケ―ションも比較的潤滑。不機嫌だといろんなことを言ってきます(うちの場合 例:悲観的なことなど)。また考え方が暗くなることによって食欲減退や食べ方の偏りも一層強くなるような気がします。すると体調にもきっと影響しています。体調が優れないことによってより不機嫌になる、このあたりは本当に「負のスパイラル」です。 「最近ひざの調子が良くないと思ったら、今日は何となく手首も痛い」み

          13)高齢者の気持ちの特徴2「不機嫌は不安の裏返し」

          12)高齢者の気持ちの特徴1「感性が鋭い」

          先日noteの記事を読んで下さった方とお話をする機会があって嬉しかったです。 その時に「自分の高齢の親とか祖父母と上手くコミュニケーションをとるには?」という話になりました。 すごく個人的な意見なのですけどこの記事では自分の親とか、仕事上で合ったご高齢の方々と接してきた中から思う「気持ちの特徴」について書いてみたいと思います。 その1「感性が鋭い」。 特に「この人は自分のことを大切に扱っているか」とか「めんどくさがっている」「下に見ている」というようなことにとても敏感な気

          12)高齢者の気持ちの特徴1「感性が鋭い」