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ここ1、2年の変化

Yevaluのブランドイメージ撮影させて頂いている
フォトグラファーの前原です

社会人になって20年近く制作の現場に関わってきて
様々な製品の品質と生産能力のバランスが
ここ1、2年で急激に崩れてきたな、と
感じることが増えてきました

すこし前までは 「高品質のお手頃価格の製品」が溢れ
買おうと思ったタイミングで2、3日後には手に入っていたものが

「高品質だからやっぱりこのくらいの値段になっちゃうか」というものになり、購入してすぐ届くものでもなくなり 
1月、2ヶ月待ち 長いものだと半年〜1年待ちという状態が当たり前になってきた

それは写真で使う機材のレンズだったり、照明だったり
海外からくる外国人モデルだったり、衣装だったり
機材の修理だったり 
価格が2倍以上になってしまったものもあるし
もう修理すらできなくなったものもあり
とにかく以前より様々な製品、サービスの入手に関する労力と費用が
格段に上がってきた。

今まで低価格で高品質な製品やサービスを担保していた
熟練工やいろいろな分野の職人さん 生産者の方が
高齢化や、後継者不在、コロナがきっかけで廃業し
若いひとは労働環境の問題で少なくなったから


もう少し生産者を大事にしませんか?

個人的な消費行動というか社会的な風潮かもしれませんが
人件費も仕入れもなんでも
安く買いたたいて なんぼ みたいな価値観から
脱却して 良いものを きちんと長くつかう
という価値観を

絵そらごとを と笑う人もいるだろうけど
生産者やスキルを持つ人を大事にしないと 
「低クオリティの製品やサービスなのに高い」
「いままでの製品やサービスはハイクオリティになり、価格も高騰する」
そんな状態になりつつある、もうそうなっている気がするのです


絵そらごとで終わらせない為に

Yevaluでは生産に関わる全ての職人さんも長く生産に関って頂けるように
大量生産で作られたアクセサリーも世の中にはたくさんあります
しかし 職人が身につける人のことまで考えて
一つ一つ磨き上げて作るクラフトマンシップ溢れる製品にも
違う価値がある`特別`なものを
普段からきちんと身につける

そして まわりまわって自分にも返ってくる
そんな社会になってほしいな、と思っています


微々たるものとわかっていても

生産や様々な業界、職業の方と関わる
フォトグラファーという立場から見えるものの一つとして

大量生産、大量消費の工場製品だけが溢れ
職人はいなくなる 
今まで当たり前のようにいた職人さん 大工さん
いろいろな物作りの企業さん、現場で働く方がいなくなる

微力ですが そんな時代になりつつあるような未来をすこしでも
変えていけたらいいなと思っています

Yevalu

Yevalu


Photographer Ryuichiro Maehara
1980年生まれ 福岡県出身
広告ファッション分野で活動するフォトグラファー
Vogue,Tiffany,BOUCHERON,Mercedes,BMW,Lamborghini,三井不動産,三越伊勢丹,無印良品,UNIQLO等を撮影


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