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ディオスクロイとケイローンの関係性、およびケイローンの弟子のリストの調査と出典確認
さて。今回は割と普通のギリシャ神話に関する内容ですが、ケイローンとディオスクロイの関係について調べてみました。
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ディオスクロイのカストールとポリュデウケス(カストルとポルックス)は、他の英雄と同じくケイローンと師弟の関係があったとされている。
あるいはカストールのみがケイローンの弟子であるという意見もインターネットやサブカルチャー上では広く伝わっている。
日本語版Wikipedi
映画『ミッドサマー』におけるアッテストゥパンの描写と「神話伝承」における描写の比較
今回はいつもとは話題を変えて、映画『ミッドサマー』の棄老伝承についてのお話。
なお、劇中のネタバレを多く含むので、閲覧には注意ください。
また扱う伝承の関係で、どうしてもおじいちゃんを突き落とすとか棍棒で殴るとか、物騒な話がたくさん出てくるので、そういう方向でもご注意ください。
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前置き(飛ばしても問題なし)先日、映画『ミッドサマー』を見ました。北欧神話の信仰を扱った作品だと聞
タロットとディオスクロイ(ディオスクロイが男女の双子たりえるかについての調査と疑問点)
今回は普通の神話とオカルトについての話です。
「ディオスクロイが男女の双子なのは根も葉もない話ではない。オズヴァルド・ヴィルトのタロットにおいてディオスクロイは男女とされるためだ」
意訳だが、ディオスクロイのカストール(カストル)とポリュデウケス(ポリュデウケース、ポルックス)を調べようとした場合に、こうした内容をみた人もいるだろう。
日本語版のWikipediaに次の一文だけ書かれており、
古代ギリシャにおけるアルゴノーツ物語の概略と船員の推移――および「古参/後付」のメンバーを絞りきれるかについての雑記
※本稿はあくまで一部のゲームの設定の深堀りを目的としたものですが、単純にギリシャ神話におけるアルゴノーツ文献の整理用としてもまとめています。
先日、ネットサーフィンをしていて気になる記述を見た。
fateにおけるアルゴノーツのメンバーについて、「古参キャラ」と「後付キャラ」でイアソンへの対応が違うのでは、ということらしい。
この話自体は別に公式設定というわけではないが、ファンの考察の一つとして
ディオスクロイ一問一答
一分でわかるディオスクロイ。
時間がない人向けざっくりティンダリアイ。
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今までまとめた内容がひっじょょうに長すぎることが気になっていたので、いったんQandAでまとめてみましたー。(※Twitterの固定機能&見出し機能を使ってみたかっただけ、とも)
界隈の元ネタ紹介のためFGOの記述はあまり書いてません。かなりざっくりふわっと書いたところもあります。
細かく気になる方は他の投
「剣士」ポリュデウケス(ポルックス)の調査経過と疑問点
さて今回は普通のギリシャ神話の世界にて、調査中に一つの疑問点がみつかり、紹介したく思います。
※色々調べ回ったのですが力及ばず、今までに分かった情報を掲載できればと同時に、あわよくばこの件について知見のある方に知恵をお借りできればと思い公開します。
要旨・今回は中間調査報告という体を取りたい。
・ディオスクロイの一人ポリュデウケス(ポルックス)は日本では剣の達人として知られている。その設定は古
「双神」ディオスクロイの原像
おお、汝ら、勇壮なる双神よ、ここに讃えよう!
暁より光明をもて飛び立ち、人の意の如く足疾き白馬にて天を駆け給え。
海に溺れる日輪の乙女を導くが如く、死すべき我らを苦難より救い給え。
永古変わらざる黄金の車の御者よ、天の国を駆け、地の底の国を翔る、驚嘆すべき天空の神の子らよ!
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さて!
これは『Fate / Grand Order』内に登場する双神ディオスクロイの起源
(参考)汎インド・ヨーロッパ"民族仮説"の形成について知ったような話(「神の双子」ディオスクロイの考察に関連し)
双神ディオスクロイとヘレネは一体何の神であったのか。
ギリシャ神話内をぐるりと遠回りしてきた「一万四千年前の神」双神ディオスクロイに関する話も目的地がようやく見つかりそうな様子ですが、その前に閑話が続きます。
今回は小難しい話をさも知ったようにするだけなので、あえて分けました。ほぼ学説の歴史の話ですし、何より思想くさく説教くさく、何様だと思いながら書き進め、投稿ぎりぎりまで飛ばしてしまおうか迷
思った以上に私生活が忙しかったため、宣言していた日程を大幅にオーバーしておりますが、なんとか最後までやりきれそうなのでがんばります。
補足考察:ディオスクロイは豊穣の神となるか/サモトラケの秘儀との関連性
前回の「豊穣の女神」ヘレネに関する補足事項となります。
ヘレネが豊穣の女神と知られているのはわかったとして、ではディオスクロイの方は豊穣神としてはどうなのか、というのが今回の趣旨になります。
「theoi project」内の記述ギリシャ古典文献の総合サイトである「theoi project」様の『AGRARIAN GODS(農耕神)』のまとめページの中に、ディオスクロイの記載がある。
DI
女神ヘレネの信仰について
一応断っておきますが、これは『Fate Grand Order』に登場する太古の双神ディオスクロイの起源をたどるのが目的です。
「ディオスクロイの原像を辿る旅路になぜヘレネが出てくる?まだゲームにも出てきていないけれど?」と疑問に思った人もいらっしゃることでしょう。
ははあ、さては興味が出て脇道にそれたな、位に思われているかもしれません。
ですが、違うのです。
太古の神ディオスクロイの今後を語
古代世界のディオスクロイ信仰の紹介(パウサニアス『ギリシャ案内記』を中心に)
次に彼らの歴史上の取り扱いがどのようなものであったかを、古代ギリシャ人の記述や、現代の学者達の研究成果から見ていきたい。
現代に残された遺構や当時の旅行者(特にパウサニアスの『ギリシャ案内記』)などの記録から、当時の人々の信仰を類推することはできる。
旅行記は古典期までの記録は少なく(戦記はある)現存している信仰形態のはローマ期に入ったあとのものがほとんどだが、その表現は豊かだ。
当然この場
双神ディオスクロイの起源を探る(投稿のまとめ)
はじめに『Fate/ Grand Order』にて、新星のように現れた双神ディオスクロイ。ハンサムな兄様と楚々とした妹君の二人という絵になるコンビですが、ストーリーでの彼らには度肝を抜かれた人は多かったのではないでしょうか。(色々)
彼らのキャラクター性については別途ファンサイトなどで熱く語れれば思いますが、今回の趣旨は一つです。
ゲームで言っていた「太古の神」「人間を憎む零落した神」として現れ
英雄ディオスクロイの物語⑤テセウスからのヘレネ奪還
英雄ディオスクロイの物語を辿る最終の第五回目です。『Fate / Grand Order』のキャラクター背景を辿る目的のため、ディオスクロイの名前の表記はそちらに準じております。
最後はアテナイ王テセウスからのヘレネ奪還。Fateでは一人も関連する人物が出てこないせいか全く語られませんが、ディオスクロイを辿る上では外せないエピソードとなります。
概略最古の文献はステシコロス(紀元前7世紀頃)だと
英雄ディオスクロイの物語④カリュドーンの猪狩り
英雄ディオスクロイの物語を辿る第四回目です。『Fate / Grand Order』のキャラクター背景を辿る目的のため、ディオスクロイの名前の表記はそちらに準じております。
今回はアルゴノーツに引き続きカリュドーンの猪狩りのエピソードです。ディオスクロイにとってはそこまでメジャーではないので一緒にさっくり紹介。
『変身物語』における馬上戦闘の描写はかっこいいので一読の価値ありです。
概略カリュド
英雄ディオスクロイの物語③アルゴノーツの冒険/競技会
英雄ディオスクロイの物語を辿る第三回目です。『Fate / Grand Order』のキャラクター背景を辿る目的のため、ディオスクロイの名前の表記はそちらに準じております。
今回はアルゴノーツに関して。Fateでは大きなスポットを当てられておりますが、ディオスクロイが活躍する部分は二箇所だけとなっております。いずれも彼ららしいエピソードだと思うのですが、バリエーションはあまりないので、話の筋も「ア