夢の持ち方にも長距離走と短距離走があるんじゃないかなーという仮説

前回の記事で、「壮大な野望を持つのがあんまり得意じゃない」「けどそこから逆算して課題を見つけるのは結構好き」と書いたんですが、これをさらに深掘りして書いてみるかー、と思い立ったのが今回の記事です。
※喩えとして長距離走と短距離走って書いたものの体育はからっきしダメなので、本当のランナーの方からすると「いやいやいや、全然ちげーよ！」という点があるかもしれないです。すみません。あくまで、物の喩えとして考えてください。

「決めない」ことを決めた高校時代

大学受験の頃、「将来何をやりたいのかをしっかり考えて進路を選択しよう！」と言われてました。
医者になるなら医大に行かなければならないし、弁護士なら法学部、建築士になるなら建築学科に行く必要があります。
職業と学部が直結しているので、なるべくなら遠回りせず、若くて脳が色んなことを覚えていられる内に、希望の大学・学部に入るべきです。
が、例えば文学部は？経済学部は？社会学部は？史学部は？
誰がどんな職業になるために入るべき学部なのか、と言われるとなかなかに難しい。高校生の頃の私の思考回路はこうです。

①血を見るのが苦手だし、生物苦手だから医療系は無理
→医学部・看護学部・歯学部etcは無理

②弁護士とか検事とか興味はあるけど、弁護士に絶対なる！！！！って高校1年から大学4回までの7年間、ずっと強い意志を持てる自信がない

③とりあえずいま興味があるのは「哲学」「宗教」「アート」
→じゃあこの辺をなんとなく自由に学べそうなとこ行くか！

で、結果目指したのは京大の総合人間学部でした。総合人間学部は文系・理系どちらの受験方法でもOK、文系で入っても興味ある分野が理系ならそっちの科目も取れる、という私の希望が叶う学部。
将来の職業を決められないなら、「決めないということを決断した」わけです。

まあ、結果不合格でしたけどね。
なんやかんやあり、立命館の同じように横断的に学べる専攻に進み最高の青春を過ごしました。

長距離走型・短距離走型という仮説

話がそれました。
タイトルの長距離走選手は、「弁護士になるために、いまから勉強して法学部に行くぞ」と高校1年から思える人。つまり、長期的な目標をきちんと決めてそこに向かって走ることができる思考回路の持ち主です。
短距離走選手は私のように、「決めない」こと決めるのように長期的な目標を立てるのは苦手ですが、いま目の前にある課題解決に対する打ち手はすぐ決められる思考回路の持ち主です。
こんな2つの思考回路が存在するんじゃないか？という仮説が今回の主題です。

長距離走型の人は、先の未来の目標が立てられる反面、その目標から逆算したマイルストーンを立てられていないと「いや、壮大なこと言ってるけど、実際何にもできてないよね？」と評価されがち。
例えば、「おれ、絶対武道館立とうと思ってんだよね。俺のロックで世界を変えたくてさ」と言ってるわりに、楽器の練習してるところは見たことない、みたいな感じですね。

短距離走型の人は、いま目の前のモノゴトに対して向き合うのは得意な反面、大きな目標を立てられないので「結局、君は何がしたいの？君のやりたいことってなんなの？」と言われがち。
例えば、「武道館立ちたいなら、楽器の練習した方がいいよ。はい、これ、練習スケジュール」って建設的なサポートはできるものの、「なんでサポートしてるの？」と周りに言われて「え、なんでだろう..？」と戸惑っちゃうみたいな感じです。

それぞれの短所を克服する方法

やりたいことが見つからない、とよく嘆く人がいますが、多分こういう人は短距離型なんじゃないかなー、と思います。
私も短距離型なので自分はなぜ夢を持てないんだろう？なんでこうも刹那的に考えてしまうんだろう？と思っていましたが、こういう思考回路のもと生まれたのは仕方ねぇと割り切ることにしました。
そして、逆に「マイルストーンを置くこと」「課題解決策を提示すること」を一生の仕事にしちゃえばいいや！と思い立ちました。

長距離型の方はすでに大きな目標がありそこに向かって、走っているところかと思うので、たぶん学部選びや職場選びで迷うことは少ないのかな、と思うんですが(なにせ私が短距離型だから、推測するしかない)、
もし、目標のために、いま何をしたらいいのかよく分からない場合はすぐ短距離型の人に相談して欲しいなと思います。
計画立てるのが苦手、俯瞰できないなどなど悩みは色々あるかと思うんですが、これもまたそういう思考回路のもと生まれたので仕方ないです。
そういったことは、短距離型に外注して人を巻き込んで一緒に走っていく方が生産性高いんじゃないかなー、と思います。

4月になって1週間。
自分ってなんでこの学校に入ったんだろう？なんでこの仕事についたんだろう？と悩む方も多いとは思います。
この仮説が、その人に合った学び方・働き方を見つける一助になれば幸いです。

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